五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

平泉展

2009年03月28日 | 第2章 五感と体感
砧公園の桜を期待しながら世田谷美術館に行ってきました。
桜は、まださほど開いていませんでした。来週ですね。

世田谷美術館で現在、平泉展が開催されています。

想像していた以上に、面白いものでした。

「洗練されている」という言葉が浮かんできました。
京都や奈良とは一味違う、独自の進化を遂げた仏像、調度品、美術に心を動かされました。
一切経といわれているものが、華厳経だということを初めて知り、これまた奈良・東大寺好きの私の興味がうずき出しています。

場所が変われば気候も風習も考え方の傾向も違います。栄華を極めた奥州のアイデンティティが、奈良とも京都とも違う文化を成したのです。
そうはいっても、西の文化を忠実に表現しようとした純粋な精神の複製に写経と同じような意味深さも感じました。
貴重な日本の歴史的遺産だと思います。

世界遺産にこだわるわけではありませんが、京都奈良同様、平泉は同等の扱いを得てもよいのでは?と思ったりもしました。

これだけ密度の濃い文化を育むことができた日本は、もっと自信を持っていいんじゃない?、そんなことも思いめぐらした一日でした。

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