五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

レフリーの実力

2012年06月13日 | 第2章 五感と体感
昨日の日本対オーストラリアの試合は、試合よりもレフリーの判断と行動が目立ちました。

二国の選手は、今までにないくらいの集中力で試合を展開させ、観ている私も息をするのを忘れるくらいでしたが、レフリーの様子を見ていると、クライアントを嫌な気分にさせるカウンセラーのように見えてきて、段々と見ている私が不快な気分になってきました。試合の留めが、今まさに蹴ろうとしているフリーキックの瞬間であったことにも、気持が盛り上がってきた時にブチっと人の感情をぶった切るカウンセラーを想像し、これまた後味の悪さを感じました。

レフリーは、ある意味カウンセリング的な手法で臨まなくてはならないと思うのです。

試合中に自分が出したオーストラリアに対するレッドカードが、試合後の自分に恐怖を感じたのでしょうか?ともかく日本に対しても、オーストラリアに対しても理不尽な判定が下され続け、結果、レフリーが操作することが目立った試合となってしまいました。

クライアントの思考と感情流れをあるがままに受容する中で、不安感を感じ取り、主訴を読み取り、丁寧に傾聴していくことにより、本人自身が自分自身で答えを見い出していくことが理想のカウンセリングです。カウンセラーができてもできなくても、出来ていない自分に反省しながら、学問を意識しながら理想的な方向で傾聴していかなくてはなりません。

レフリーが強引に試合の結果、つまりクライアント自身の中にある答えを強引に引き出してしまったことと同じように思います。

「思考・感情・行動」を操作することで、相手の答えを導き出すものは、答えではありません。

沸々と湧き出す自らの情動が、自らの力で引き出すものでなくては、多分自分の五臓六腑に響かないはずです。

日本のサッカーの試合を見ながらそのようなことを思い、あまりの後味の悪さに録画してあったイタリア対スペイン、フランス対イングランドの試合を改めて見直してしまいました。これらの試合のレフリーはスマートでした。。。(笑;)

試合の内容が良かっただけにとても残念でしたが、私も日頃の自分を叱咤する機会を得たわけで、学びをサボれば明日は我が身だと痛感しました。日々真摯に粛々と勉強するのみ、、、です。

…勉強とは、自分の知識を積み重ねるだけのことではありませぬ。。。

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