五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

本丸から太鼓

2012年06月12日 | 第2章 五感と体感
週末、昨年に続き名古屋能楽堂に行く機会を頂きました。

名古屋能楽堂の天井が高いので開放感があり、見入った後にふと頭を上げると天の高さにホッとするのです。

午前中は徳川美術館を訪れ巧みな工芸に惚れ惚れし、観能後は栄にくり出し名古屋の味を堪能し、繁華街をぶらぶら歩いて地下鉄にも乗り、満喫した一日を過ごしました。

能楽仲間とさんざん喋り笑い、名古屋城にほど近いホテルでぐっすり眠ったわけですが、いやはやびっくり。。。
6時に太鼓の音で起されたのです。

名古屋城から聴こえてきたのです。

大きな太鼓の深く太い音の響きを聴き惚れ「ああ、この時間軸がいいなぁ」と思いました。

太鼓の音は梅雨の空気にしっとりと馴染み、かなり遠くまで響いているはずです。

日常に聞く音は、日常に見る風景と連動しています。

よく考えてみると、謡いを始めた頃から呼吸も深くなったように思います。呼吸が深くなると心身に余裕も出てきたように思います。キリキリしていると呼吸が続きませんから、何があっても丹田まで息を落とす感覚を意識しているうちに何となく感覚が掴めてきたようにも思います。

住まう地域の環境が人をつくり、人が環境をつくります。

太鼓の音で夢から覚め、積み重ねられた歳月と歴史から生まれる考え方は、人のアイデンティティに深く影響していることをよくよく意識させられました。

また太鼓の音で目覚めてみたいものです。次はいつになるかな…

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