五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

本を読もうよ

2016年10月12日 | 第2章 五感と体感
本を読もうよ2016年10月12日

インターネットが当たり前となり、情報入手も音楽聴くのも映画を見るのも、全てスマホ。。。という状況です。

どんなに便利な世の中になっても、人の成育の行程は昔も今も変わりありません。DNAに何らかの情報が蓄積された状態で人が生まれない限り、変わりはないはずです。
始めて目にするものがスマホの画面である子供達も多くなってきたことを考えると、その子供達の6年後、10年後の五感と体感や情報処理の仕方は私の想像を超えたものになっているはずです。
中学校に入りたての10代の方々の情報の取り方がスマホ一つで済んでしまうことも、私自身段々と気になりだしています。

例えば、「○○やり方」をググると、何らかの応答があります。
その通りの事をやれば、人に聞かなくても、何時でも満足を得られます。

でも、成育過程における心の状態をググったとしてもそれが解決に至るとは言い切れません。逆に怖さを感じます。
正解はないからです。
自分が生まれた日から同じ日時から稼働して情報を蓄積していくAI開発の話題を耳にした事がありますが、そのAIは、本人が問題解決しなくてはならない時に、本人と同じ情報をもっているAIが本人の代わりにコナシテくれるというわけです。
人は、何のために存在しているか?という人類永遠の問い掛けにも答を出してしまうとしたら、人の存在価値までも揺るがしてしまうような怖さを感じます。

自分と同じ「疑似自分」が、いつも横に居る事の前触れが、スマホであることとも云う事が出来そうです。

人の本質は不安であり、そのことを回避したり、解決したりすることが人が生き延びていく術に繋がっているはずです。
AIの本物の疑似自分の存在が果たして、自分を助けてくれるだろうか。。。、そう思い巡らせると、どうもそうでもないように思うのです。自分が二人いる事による本物の自分の混乱感は、想像を絶する怖さを予感します。

歴史上の人物、それぞれの時代に生きた人々が記した文章を読み、自己投影することを繰り返すことは、自己の成長にも繋がるでしょうし、自己とすり合わせ腑に落ちる体感を得る事で、次の行程を歩んでいける力をもらいながら生きていく事は、「自己を受容する事のテーマを持つ事が人の性質である」事を仮説とすると、相応しいように思うのです。

本を読もうよ。自分の手でページを捲る本を読もうよ。小説も読もうよ。

心と身体と魂を思索する力は、自分の内から湧いてくるものであり、それが天と繋がると大いなる喜びの感情が湧きでてくることを若いうちに体感してほしいものだ、、、と、祈ります。

どこまで人類の文明が開発されていくか。。。
15,6年前、スピルバーグが撮った映画「AI」は、あまりヒットしなかったけれど、私自身にとっては深く考えさせられ、面白さを感じた映画です。

一歩一歩歩む人のペースはそれぞれです。自分でページを捲りながらの人生の方がもしかしたら豊かさを期待できるかもしれません。


表装展覧会のお知らせ

江戸表具を愛する会
10月15日午後3時~11月13日土曜日午前まで
銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路のショーウィンドーギャラリー)
画廊ではないので、歩きながら見る事ができます。用事ついでにご覧ください。

表導会 50展
11月14日日曜日午後~11月24日日曜日16時まで
有楽町&銀座 東京交通会館の一階ギャラリー パールルーム

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勉強会予定:
ユースフルライフ研究所 公開講座
10月14日~16日は町田ワークショップ
10月18日つつじヶ丘勉強会
11月1日火曜日 腰越勉強会


NPOキュールの勉強会
10月21日金曜日 東急セミナーBE雪谷大塚校
10月28日金曜日 東急セミナーBEたまプラーザ校





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