五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

生きとし生けるもの

2019年01月21日 | 第2章 五感と体感

photo Todaiji nara

生きとし生けるもの    2019年1月21日

生きとし生けるものが、阻まれることなく
嫋やかな稜線を描くように生きることができたら
こんな幸せな事はないであろうと、

昨年亡くなられた作家石牟礼道子さんが書かれた
謡曲「沖宮」について、
生前の石牟礼さんを追った番組を拝見しました。
石牟礼さんと親交を育まれた染色家の志村ふくみさんに
装束の織物を依頼した背景を知るに、
嫋やかな人生を歩んで来られたお二人の剛健さに
鋼のような意思と、阿弥陀様のような慈悲の二極を同時に感じ、
同じ時代に生きてこられたお二人の共時性を感じ取りながら、
チケットが取れずに、泣く泣く諦めた能の舞台を
番組の中で垣間見させていただきました。

昨年暮れにスペインでガウディに触れ、
サグダラファミリアに籠められた
生きとし生けるもの、森羅万象を
かけがえのないものとして表現し、
地に這うムカデから飛び立つ鳥、
枝葉を広げる木々に実る豊かな果実、
そして、花弁を広げる花々、
それらのものすべてを一つの聖堂に表現し、
それらの生きとし生けるもの全てが愛であり、
愛はそれらに含まれることを、
改めて体感した私の体験と沖宮の意思に
共通した矛先があるように思い、
ここ一か月の経験により、
2019年以降の私の矛先でもあるように思うように
なってきました。
鋼のような意思が生み出す嫋やかな稜線は、
いかなる形で表現されようとするのかは、
生き続けて行かなくてはさっぱりわかりませんが、
石牟礼さんの「道行きのはじまり」で橋掛かりを去る
能に登場する天草四郎とあやに
すっかり感情移入してしまった自分に、
舞台を直に見ていたら、
号泣だったな、、、、と、思うのでありました。

この新作能「沖宮」と金剛流とのご縁が、
益々、愛おしく思えた理由であることも
重々承知の上ですが、
やはり、
再演を願いたいと強く思いました。

個人的にも謡本を手にして、
謡いたいです。



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