五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

知る心

2017年08月07日 | 第1章 意識と知覚

Paris Louvre

知る心 2017年8月7日

昨日は広島の原爆投下日でした。台風の影響で気温が上がった一日でした。
昨晩、NHKで放映された被爆して亡くなられた方々の動向をビッグデータで解析した番組は、世界中の多くの人に見てもらいたい内容でした。
今の世だからこその技術で解析できたことが、真実の実証に繋がり、法的に弱い立場にいた方々の立証にもなることに、72年の時空がひとまとめになったように思いました。

同時に、2011年の東日本大震災で起こった原発事故のビッグデータ解析が、もっと早くに公表されることに望みを繋ぎたいとも思いました。
そして、広島市の原爆管轄の職員が、「数字が真実を表している」と、述べたことは、とても印象的な言葉でした。

テレビの映像で放映された諸々の写真についても、可視化=知る事であり、真実を避ける傾向にあるメディアではなく、本来のメディアの務めを担っており、公平な立ち位置での番組の意図をありがたく感じながら拝見しました。

戦後生まれの誰かさん達が、言葉の重みを知ろうとせず、浅はかに使う言葉や用語に呆れかえっていたさなかの昨日の番組に、ようやく「知」の心が蘇り、ほんの少しではありますが、民主主義のはずの日本が機能している事に、小さな安堵感を得ました。

子供が知る心を育むためには、知りたい時期に知る機会を与えるのが、大人の役割であり、かくいう私もその大人の一人であることを改めて自覚した次第です。

人々が好みの情報ばかりを追う昨今、外からの情報を否応なく与えられる機会は、人としての成長に必ずや役に立つはずです。


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