五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

蝉の声

2017年08月01日 | 第2章 五感と体感

貴船神社

蝉の声 2017年8月1日

夏越(なごし)の祓いから7月に入り、早一か月が過ぎ、いよいよ八月に入りました。
先日京都、大阪、兵庫と移動し、そのついでに貴船に寄りました。鞍馬は奥の院まで上ったことがあったのですが、貴船に行くこと叶わず何年も経っていたので、涼を求めて思い切って川床の季節に行ってみました。
7月から8月初旬までは七夕祭ということで、笹に掛けられた短冊が色とりどりに染められた貴船神社の境内が印象的でした。
鞍馬山の山懐は、勿論下界よりも気温が低く、森からの風から涼を頂いて過ごしやすく、北と東と西に山が連なる京都の町は、ちょっとした涼を求めて山に入ることができるところに羨ましさを思います。

体感的な涼しさもさることながら、なんと言っても涼を誘うことがもう一つ。
それは蝉の声です。
ヒグラシが鳴くと谷の木々に反響して、その声が森に染み入ります。
染み入るその声が、すぅっと涼しさを誘います。
幼い頃は、その声が寂しくて恐ろしい感じもしていましたが、大人になるにつれ、この寂しそうな音に魂の投影のようなものを感じるようになってきました。

この夏は、我が家の周辺では蝉の声が少なく、網戸に張り付いて大きな音で耳を塞ぐことを経験していませんが、それはそれで、生命力を感じ、元気をもらいます。

人間以外の生物が生きている証を知ると、諸々の物を身に着けなければ生きていけない人間のひ弱さを感じるのです。

貴船の社で自然界に含まれた自分を沈黙のうちに知らされて、禊いだような体感で山を下りました。




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