五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ラ・カンパネラ

2007年11月11日 | 第9章 愛
丁度、書き始めた今、この時間、18時から、お通夜が始まります。
場所は山手教会、バチカンで活躍されたH枢機卿のお通夜です。

今日の午後は、フジコ ヘンミングさんのコンサートを満喫してきました。
あの独特な衣装と曲想のイメージ全体を掴むことで奏でられる独特な雰囲気。
魂と心が響き合いながら、限られた音域に命を吹き込んでいきます。
限られた音域の、一つの音、その音に、それぞれの弾き手の個性が浮き出されてきます。

旋律となった一音一音が、私の心を揺さぶるのです。

音楽は素晴らしい。

なんだろう。
テクニックは必要です。
でも、奏でる曲の全体をイメージするという想像力は、経験と才能かな、、、。そう思います。

絵もそうです。言語もそうです。
イメージ通りの表現ができたとき、心と体がくっついたような気分になります。

彼女のラ・カンパネラは、美しさを感じました。
こびる事無く自然体で、一つの音に広がる微細な音域が、彼女だけに与えられたもののようで、「天に繋がる一筋の糸だ」と思いました。
その一筋の糸を手繰り寄せることはしません。
繋がることで、天を信じることを感じさせるような音色。

荒削りのようでいて、実は深く繊細。

自然と涙がこぼれていました。

献花をしようと黒い服まで着て出かけましたが、文章にしたほうが、私の気持ちが納まるような気がして、帰宅と同時にブログにしたためました。

この曲をH師に捧げます。

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