Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

サンガを舐めたらしょっぱいよ….. 04.Dec. 2010 京都サンガ 2-0 FC東京 

2010-12-19 | 夏季五輪
12月4日…. 家族でJ-League をテレビ観戦したのは何年振りだろう…
子供が小さいときには何度か家族でさいたまスタジアムに行ったものだけど…

J-League の最終戦が各地で一斉に行われてたこの日、NHKのBSでは浦和レッズ対ビッセル神戸の戦が中継されていた。これが Bundesliga なら最終戦の全試合がリレー式で中継されるところなんだけどなぁ…
息子がサポートする浦和レッズは最終戦、地元さいたまスタジアムの大観衆の前で苦戦をしていた。31分吉田に先制ゴールを決められ、後半開始早々にはPKを献上して追加点を決められた。この2失点にはスタメンで起用されていたCB濱田が寄与していた。そして濱田はこのPKを機にベンチに下げられてしまった。
“他に選手いなかったのかよぉ…..” 息子の嘆き声が聞こえてくる。
今シーズン4試合目出場の濱田、この試合にめげずに来シーズンは頑張って欲しいなぁ……
神戸はJ2降格がかかっているとは言え、REDS もポンテが J-League 最後の試合だし40,000 人以上の大観衆を集めた地元の最終戦で何とか意地を見せたいとは思っていたはずだ。しかし得点を重ねるのは神戸ばかり。その度にさいたまスタジアムに駆けつけた神戸サポーター達の歓喜の様子が映し出される。 
私は携帯で西京極で行われている愛するサンガの最終戦の進行をチェックしていた。前半34分ドゥトラがヘッドで決めた1点を守り続けていた。
テレビで映し出されるさいたまスタジアム試合は59分に朴康造のゴールで神戸のリードが 3-0 となり、どう考えても浦和の勝利は考えられなくなってきた。神戸が勝点を38に伸ばす事は確実だった。神戸サポーター達は西京極の経過を知っているのだろうか…
そしてロスタイムに入り愛するサンガが追加点を上げた事が知らされた。いつも先制され主導権を握られては終了前にカウンターから失点して黒星を重ね続けていたのはサンガの方だったのだけどこの最終戦は会心の試合運びだった。
そしてさいたまスタジアムでは神戸の小川のゴールが決まり遂に4点差となった。
“神戸残ったなぁ….” “ あぁ・・・東京落ちた。神戸が残るなんてなぁ….”
息子は東京が京都に勝ってJ1残留を果たすと予想していたらしい。
そして家本主審の長いホイッスルが鳴った。一瞬置いてJ1残留を知ったのだろう神戸の選手、そしてサポーター達の喜びが爆発している。
そしてテレビ画面の片隅には失意のFC東京の選手達が映しだされた。

    


そして私は拳を握りしめた。 そして呟いた…

ざまぁ見ろ…. サンガを舐めてただろうが…

誤解の無い様に説明させて貰うがこの “ざまぁ見ろ” は決してFC東京の選手達やサポーター達に向けたものではない。スポーツは対戦相手、競合相手がいて成り立つもの。従い常に共に参加をする選手、チームは常に尊敬の念を払うべきと現役時代に思っていてその哲学は今も忘れていない。

ざまぁ見ろ…. はいつも同様マスコミに向けてのものだ。  
最終戦を前に残留争い対象3チームの対戦試合、仙台 vs 川崎、浦和 vs 神戸、
東京 vs 京都 の中で最も“専門家、解説者”のコメントが少なかったのは京都だった。既に“東京が勝った前提”での星勘定解説をする者やFC東京の戦術ばかり載せる媒体ばかりであった。既にJ2陥落が決まっている京都なんて….と思っていた“ジャーナリスト”ばかりだった。そして京都の事を全く知らない“専門家”にとってはその様な予想で誌面を埋めようとしていたのは見え見えだった。
“ベルディの存続が危ぶまれる中、FC東京はJ1に残るべき。”てな“コラム”も見た。良きにつけ、悪きにつけJ2降格のとっくに決まっていた愛するサンガの試合が初めて注目された最終戦を前に私はこころの底から思った

“よ~~し。やってやろうじゃないのぉぉぉ~。”

出張中、アジア大会男女サッカーの快進撃の結果を知る度に勇気付けられていたが、もたらされるのは良い知らせばかりでは無かった。
11月14日、愛する京都は浦和 REDS に 0-2 で敗れ4度目のJ2降格が決まった事を知った。 第26節清水戦の土壇場で引き分けた時は希望を抱いたものの28節で川崎に激戦の末敗れた時は覚悟を決めていたが、やはり実際に現実を突きつけられると….. その後も糸の切れた凧の様に意地を見せることなく敗戦を重ねたサンガの勝点は最終戦を前にわずかに 19のままであった。

今季4勝目となった最終戦はテレビ観戦すら出来なかった。正直、日本代表に何人も召集さんれたFC東京に大苦戦はすると思っていた。その反面4月17日の第7節の対戦では 1-1 で引き分けている。決して勝てない相手では無いと思った。
勝利の要因は何と言っても今までなかなか挙げられなかった先制ゴールが挙げられた事。ドゥトォラの今シーズン5ゴール目となるナイスヘッドだった。
後半はFC東京がシュート10本を放つなど攻勢に出る時間が長かったと聞いているがロングボールが多用されたらしい。だがいくらサンガが弱いと言われていてもCBの水本は北京五輪のレギュラーで郭泰輝は韓国現役代表レギュラーだ。空中戦は苦手ではなかった。むしろ試合前は大黒や大竹の様な選手がスタメンで使われる事を私は懸念していた。 大竹は試合後
“投入された時はパワープレーみたいになっていて、僕の頭を越える様なボールが多くて….” とコメントしていた。

        
シーズンいっぱいでサンガを去る柳沢のゴールは生まれずついに73分にピッチを去ったがロスタイムに入りGK守田からの“パス”を繋ぎあっと云う間に東京ゴール前に迫ったドゥトラがGK権田に倒され得たPKをディエゴが決めた。 サンガ会心の試合運びだった。やっと最終戦で、見せてくれた。降格がとっくに決まった後だったけど対戦相手は勝つ必要があった。その相手から勝利を収めたのだった……

   

今シーズン見せた最高の試合だった。
試合翌日、マスコミの主役は神戸と東京だった。そしてFC東京の降格を憂うコメントが躍っていた。 “このまままでは東京都の子供達がサッカー離れをおこしてしまう。”と云う行もあった。
もっとも疑問に感じたのは元川崎フロンターレでプレーした解説者が翌日の出演番組内で言い放った一言。

“FC東京のサポーターは本当に熱いんです。そして今本当に悲しんでいるんです。だから是非1年でJ1に戻って来て欲しいですね…..”

   あのなぁ….

降格するのはFC東京だけじゃないの。湘南も京都も降格するの。ベルマーレやサンガのサポーター達は冷めているっていうのかい? そして降格を悲しんでいないっていうのかぃ? 解説者として話したり書いたりしたことで稼いでいる人がそんなこと言って良いんかいな????

その後愛するサンガは大木新監督そして祖母井ディレクターの登用を決め新体制で来シーズンに臨むことが発表され、FC東京は主力が殆どチームに残ってJ1復帰を目指すとの報道があった。
降格したチームが容易にすぐに昇格出来るほどJ2は甘いとは決して思わない。しかし私はサンガの1年でのJ1復帰を願う。例えマスコミに取り上げられなくても……

  

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2 コメント

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来期の楽しみ (f/u)
2010-12-27 01:35:36
さて、来期J1に昇格するのは果たしてどこでしょうかねぇ、東京かもしれないし京都かもしれない、両方昇格かそれとも他のクラブかもしれない、全ては来期最終節までのお楽しみということで。
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来シーズン (Mr. コンティ)
2011-01-07 00:29:04
f/u 様

コメント有難うございました。
返事が遅くなり申し訳ございません。
水本の広島への完全移籍がきまりましたね。
来シーズン、サンガはどういう陣容になるのでしょうか... 何とかすぐに昇格を決めてほしいものです。 
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