Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

今や韓国のお家芸? バンクーバー五輪スピードスケート

2010-03-07 | 冬季五輪
バンクーバー五輪が閉幕して1週間が経った。日本選手団は前回よりもメダル数は上回ったが金メダルは勝取れなかった。(金0、銀3、銅2 ) 橋本聖子氏日本スケート連盟会長も金メダルを獲得出来なかった事に無念の意を表したとの事だった。

   

そして隣国、大韓民国 ( 金6、銀6、銅2 ) 、中国 (金5、銀2、銅4 ) の躍進も目立った。ただ意外だったのはフィンランドが今回も金メダルを取れなかった事と、ロシアが金メダル3個 ( 銀 5 銅7 ) の不振に終わったこと。冬季五輪の勢力図も変わりつつあると言う事か? 私から見れば冬季五輪ではかつて日の丸飛行隊が札幌五輪で表彰台を独占した事はあったが、“6位入賞”の記事を見て大喜びしたものだった…..

女子フィギュアースケートでは浅田真央と激戦の末、韓国のヒロイン金姸児が金メダルを勝ち取ったが、韓国6個の金メダルのうちショートトラックで2個そしてスピードスケートで3個の金メダルを勝ち取った。かつてはショートトラック以外はメダルに縁が無いと思われていた韓国の冬季五輪であったが、今やこの種目ではアジアはおろか世界の列強に肩を並べようとしている。 

前回のトリノ五輪男子 500m では李康奭が日本の及川、長島、加藤らの前に立ちはだかり銅メダルを勝ち取った。そして今回は更にパワーアップした韓国勢がこの種目、メダル独占もあるのではと思われた。 
今シーズン。五輪前迄の World Cup での結果は下記の通りだった。

11月6日 Berlin
1位 李康奭 34.80 2位李奎爀 35.02  3位 長島 35.13  6位加藤 35.32

11月8日 Berlin
 1位 Fredricks ( USA ) 35.06 2位李康奭 35.100 3位李奎爀 35.105 
 4位 芳賀 35.22  6位文俊 35.269  6位長島 35.269 
13位 加藤  35.58 15位及川 35.59

11月13日 Heerenveen
 1位 長島 34.98 2位 Fredericks ( USA) 35.00  3位 Mulder ( HOL ) 35.07  
 4位 李康奭 35.10 8位及川 35.22

  


11月14日 Heerenveen
 1位 加藤 34.98 2位 Smeekens ( HOL ) 35.02 3位 李康奭 35.13
 8位 長島 35.29 9位 及川 35.30 12位 李奎爀 35.39



12月4日 Calgary
  1位 Poutala 34.38 2位 加藤 34.452  3位 Gregg (CAN ) 34.458  
  4位 及川 34.47 5位 李奎爀34.50  7位長島 34.55 10位 李康奭 34.66

12月5日 Calgary
  1位 李奎爀 34.28 2位Poutala 34.38 3位 Fredricks 34.50
  4位 加藤 34.52  5位牟太釩 34.527 6位李康奭 34.56 7位 及川 34.71
 12位 長島 34.98

12月11日 Salt Lake
 1位 李奎爀 34.26 2位 及川 34.27  3位 Poutala (FIN ) 34.31  
 4位 李康奭 34.42 6位長島 34.45 8位 加藤 34.54

12月12日 Salt Lake
  1位 李奎爀 34.26 2位 李康奭 34.28  3位 Fredericks ( USA ) 34.35  
  4位 Gregg ( CAN ) 34.36 5位長島 34.38 6位 及川34.48 11位 加藤 34.63


韓国の李奎爀、李康奭らの躍進が大いに目立った。 昨年 Richmond で開催された距離別世界選手権では1位李康奭、2位李奎爀と韓国勢が上位を占めた。
しかし金メダルを勝ち取ったのは同じ韓国でも牟太釩だった。今シーズンのワールドカップ、500mでは12月12日の Salt Lake 大会と Calgary 大会でそれぞれ7位に入ったのが最高だった。そして1000mでは Berlin 大会が7位、 Heerenveen 大会3位。そして Salt Lake 大会は6位と4位だった。World Cup では500m のみならず 1000m にも出場していた。他の韓国選手では李康奭が Salt Lake 大会で2位、そして同じく Salt Lake 大会で李奎爀も2位に入っている。 韓国勢は 500m と 1000m を滑り切れる選手がいるのだが日本は 500m 専門であったといえるか? 五輪の 500m は1日2本滑る。そういう意味ではスタミナが必要条件となるだろう。


  

女子も韓国の李相花が金メダルを勝ち取ったが今シーズンのWorld Cup ではドイツの Jenny Wolf が圧倒的な強さをみせており8戦中6勝を挙げていた。そして中国の王北星が11月7日の Berlin 大会と 12月12日の Salt Lake 大会で1位となりそれ以外の大会は全て2位だった。李相花は12月4日の Calgary 大会から4大会連続3位であった。日本勢では小平が11月7日の Berlin 大会で3位に入ったのが最高。メダルの可能性があるとしたら李相花との3位争いかと思われたが….
1回目、 Wolf に 0.058 秒差、王北星に 0.138 秒差の 38.249 で首位に立つと2回目、 Wolf が37.838 に対して李相花は 37.850 で滑り切り 0.046 の差を付けて見事に金メダルを勝ち取った。 昨年の世界距離別選手権、世界スプリントの 500m では Jenny Wolf, 王北星の二人を破る事が出来なかったが五輪と云う大舞台で見事に金メダルを勝ち取った。 そして 500m では韓国勢が男女ともに金メダルを勝ち取った。


そして今や李相花は韓国では金姸児に続く”アイドル”らしい。




しかし韓国勢が勝ち取ったメダルは 500m だけではなかった。 1000m では牟太釩が銀メダル。
 

そして李承勲が 5000m で銀メダルそして 10000m で金メダルを勝ち取った。 李承勲は今シーズンの World Cup では Heerenveen 大会 5000m で8位、Calgary 大会5000mでは5位だった。この種目はオランダの Sven Kamera Bob de Jung ノルウェーの Havard Booko らの争いと思われていた。そこにアジアから韓国の李承勲が割って入って来た。特に 5000m はスピードスケート最初の種目だったのでこの種目での銀メダルは韓国勢に勢いが大いについたであろう。そして 10000m では12分58秒55の五輪記録で圧勝だった。

 


日本勢は女子が頑張り Team pursuit で銀メダルを勝ち取る等全種目で入賞を果たしたが、総合成績では韓国には遠く及ばなかった。 

戦前は朝鮮籍のスケート選手が多かったらしい。しかし戦後は日本もこの競技に世界レベルの選手が出て来た。1960年代には今回のバンクーバー五輪の日本チームの総監督だった、鈴木恵一が一時世界記録を保持していいた。

その後しばらく低迷期が続くが80年代に黒岩彰が出て来たことを知る人は多いだろう。以降、日本のスピードスケートは世界レベルに達してきたが、この五輪では韓国勢の後塵を拝した事は否めない。 

今ソウルには室内リンクがあり1年のうち10ヶ月間ここで選手達は存分に練習できるらしい。 一方日本はどれだけ室内リンクがあるのだろう?東京に公式の大会が行える室内競技場はあるのだろうか……?
何度も報道されるが日本の五輪振興に使われる予算は韓国の4分の1以下、ドイツの10分の1以下だ。その上さらに民主党政権に“事業仕分け”されて減らされようとしている。  新しく発足した“共産主義”政権は日本よりも隣国が五輪で勝つ方が良いと思っているのだろう。

この現実….やっぱり民主党は喜ぶ結果なんだろうなぁ………


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
李相花 (北村の弟)
2014-03-26 08:22:01
李相花だと?千葉真子みたいな顔してこれがアイドルって顔か?ネズミ顔だ!もっともキム・ヨナはもっと下だが…W
返信する

コメントを投稿