Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

G さん宅にて ノルディック世界選手権

2007-02-27 | Weblog
今週よりイスラエルの首都 Jerusalem 入りしております。街は今のところ平和そのもの。詳しい報道は(誰も期待していないか??)は追って記載いたしますが、ここは今年も暖冬との事です……

2月25日、ワールドカップの時に大変お世話になったハンブルグのGさん宅にお邪魔した。いつもいつも手料理を振舞っていただき、特に仕事な合間に立ち寄ったときはこの上ないエネルギーを頂いている。ワールドカップ時にようやく許可がおりたレストランの2号店をなんとか起動に乗せるべく連日奮闘を続けておられる。Gさんも言っておられたが、レストラン商売もとにかく人材の確保が大切との事。よきにつけ悪きにつけ影響を与えるのは人材だ。俺はいい人材なのかな?????

今年札幌で行われているノルディックスキーの世界選手権。どうも日本ではさっぱり話題になっていなさそうだ。先週訪れたノルウェーはさすがノルディック王国、新聞でも連日地元の期待する選手を取り上げていた。そして1972年札幌五輪70m級ジャンプの優勝候補でもあった元ノルウェー代表のジャンパー、モルク氏の事も取り上げられていた。でも表彰台を独占した日の丸飛行隊の名前は… SAPPOROの地名は見つけたが。
今でも小学校の時にテレビでみた1972年札幌五輪70m級の表彰台独占は忘れられない。期待を背負った選手達が期待以上の活躍をしたのだから。以後、純ジャンプ競技は日本が欧州勢とちゃんちゃんばらばら、長い戦いが続く。1980年レークプラシッド五輪で八木弘和が銀メダル、秋元正博が4位に入って以来長い低迷期を送っていた日本ジャンプが、復活への勢いに乗ったのは93年世界スキーファルン大会(スウェーデン)での原田雅彦。ノーマルヒル優勝を果たしたのだ。前年のアルベールビル五輪ではわずか3.5点差で銅メダルを逃したその悔しさを晴らした。その後も世界選手権では1995年サンダーベイ大会ではNHで岡部が金、斎藤が銀。団体が銅メダル。1997年のトロントハイム大会では原田がNH銀、LH で金。そして団体が銀メダルで長野五輪の日本ジャンプ陣の快挙に続く。そして1999年ラムサウ大会(オーストリア)では団体が銀メダル。LHでは宮平が銅メダル。そしてノーマルヒルでは船木和喜、宮平秀治、原田の表彰台独占という偉業へとつながった。
しかしその後、成績は失速していく。2001年ラハチ(フィンランド)大会ではLH,NH団体で4位とメダルを逃すと個人でも原田のNH5位が最高の記録となりメダル無しに終わってしまう。そして翌年のソルトレーク五輪でも表彰台に立てなかった。翌年 2003年バルデフィエメ大会(イタリア)では五輪、世界選手権では結果が出せなかったベテラン葛西紀明が NH, LH 共に銅メダルと意地を見せ付け、団体でも3位に入ったが、2005年オーベストドルフ大会(ドイツ)で8大会ぶりの6位以内入賞者無しという結果に終わり、トリノ五輪でもいい結果がでなかった。
その原因は選手達には殆ど無いと言ってよい。ここで問題にしたいのはあの時のルール改正だ。小柄な選手は最高のパフォーマンスをしても、メダル争いには加われない。もはやスキージャンプは背の高い人たちだけが勝てる競技になってしまった。例えばオーストリアのトーマス・モルゲンシュテルンは181センチ。それに比べて、日本の岡部孝信はわずか165センチだ。スキージャンプでは、アプローチのスピード、空中で風を受けて浮力にするその表面積を考えると板は長い方が有利、その長さはルールで決められる。岡部は身長から76センチ長い、241センチのスキーを履かされているのに対し、モルゲンシュテルンは264センチ、身長から83センチも長い板を使っている。モルゲンシュテルンにならうなら、岡部は248センチの板を使ってもいいはず。長野五輪までのルールは、身長プラス80センチと、すべての選手に平等だった。岡部は245センチの板で飛んでいた。モルゲンシュテルンなら261センチになり、今より3センチ短くなる。現在は身長の146パーセント以内が、板の長さと決められるのだが、そもそもこの計算式は誰が何を根拠に生み出したのか、まったく理解できない。身長プラス80センチに、有利不利が生まれるかどうかは分からないが、日本が連勝するまではルール変更など提議されなかった。スポーツと言うのは定められたルールの中、練習で工夫、切磋琢磨して上を目指すものと考えているが、どうも欧州の連中はそうは考えていないようだ。彼らは日本製品が欧州市場に蔓延られる事を非常に嫌う。“欧州人は夏に1ヶ月程度休暇を取る中、日本人は三日しか休まず欧州市場に製品を売り込みに来る。だから労働時間を減らせ”と無茶苦茶な論理で日本政府に真顔で迫ってくる。欧州の人が日本製品を好んでくれるのはその性能、価格そして販売後のアフター体制が欧州企業では真似できないと言う事実は悔しくて触れられないのだ。彼らの倫理は“あの子は僕達が遊んでいる時に勉強をしているから成績が良い。それはアンフェアーだ。”と言っているのに等しい。この不思議なルール変更が行われている事をもっと世界にアピールせねばと思う。そういう意味では荻原健司氏がIOC選手委員選挙で落選したのは残念の一言。いや彼を入れたくなかったのかもしれない。私が不思議に思うのはJOCをはじめ関係者達が彼の選挙活動に全面的に支援をしたのかと言うことだ…..
ってしまったのだ。 続く…


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2 コメント

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初めてのイスラエル (Mr.コンティ)
2007-02-28 08:25:26
鍼灸様  初めてのイスラエルですが、1人では動きづらいので今回は珍しく?仕事の集中しています。けっこうこちらも物価は日本並みのですね。まだエルサレムしか入っていないのですが、歴史を感じますね。それと朝、子供たちの登校時に結構兵士や警官?が巡回しているのを見ると... でも在留邦人の方達に言わせれば日本も最近はおかしいのが多いから、と言われました。どちらが安全なのでしょうね?
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イスラエルですか (鍼灸)
2007-02-28 01:35:18
ちょうど僕もこの年末年始にイスラエルに行ってきたところです。
テルアビブを基点にハイファやエルサレムにも行きました。
駅やバスターミナル、大きなショッピングセンターにもいちいちセキュリティーチェックがあるのは閉口しましたが(エルサレムにはバス停でもチェックしてた)、このくらいしないと安心して街を歩けないでしょう。

特に僕は一昨年の秋にレバノンに行ったので、入国時にしつこく調べられました。
テルアビブではサッカーも見に行きました(マッカビ・テルアビブ×ネタニヤ)。
ゴール裏が75シェケル、メーンスタンドが300シェケルと400シェケルでした。
着いた当日に見に行ったので、貨幣価値が分からず、300シェケルの席を買ってしまいました。
後で、金の減りが妙に多いので、300というのが結構な高額であることに気づいたわけですが・・。
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