Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

6月19日 Ukuraina girl really knock me out

2006-06-26 | FIFA World Cup
しかし先制点はあっさりとウクライナが。開始4分。バックパスの処理をGKザイードが誤りCKに。そのCKからこの試合から起用されたDFルソルが押し込んであっさりと先制点を挙げた。サウジ選手の足が地につかないうちにと言う表現は高校野球的か?さらに7分にはロビングをGKザイードがキャッチせずにパンチで弾きそのこぼれ球を拾ったボロニンがシュート。11分にはフシェフのドリブルからCKを得る。そこから3連続CKのチャンスを掴むが最後はアジズがクリアー。17分はスルーが出るがシェフチェンコに合わない。21分にもシェフチェンコからボロニンへのパスでシュートが飛ぶがいずれもとくてんには結びつかない。シェフチェンコはこの試合も少し身体の切れが悪く動きが遅い。なんとか彼の調子が出ないうちにサウジは同点に追いつきたい。しかし、サウジの選手は足を取られて上手くボールが処理できない。降雨の試合はサウジ向きでは無い。23分にはウクライナのネスマチュニーが警告を受ける。かれらもスペインに4点差をつけられているのでこの試合では大量得点が必要だ。その焦りを利用したいところだが、36分レブロフのミドルがサウジゴールに突き刺さり追加点が入る。サウジアラビアGKのMabrouk Zaid は昨年の FIFA World Club Championship にアジア王者アル=イテハドの一員として来日している。2年前中国で開催されたアジアカップではMansour Al Naje , Tariq Al Hargan に次いでの第三GKに甘んじ出場の機会はなかった。そして同年末に行われたAsia Champions League の決勝戦は負傷で欠場。チームの優勝をピッチで味わえなかった。昨年は代表の正GKとしてゴールを守りワールドカップ予選では出場した6試合では1ゴールしか許さず、韓国を抑えてグループ首位で4大会連続ワールドカップ本戦出場を決める原動力となり今年の AFC最優秀選手に同僚のDF 選手Hama Al Montashariと共にノミネートされた。他にもサウジアラビア代表には アルイテハドからはDF で主将を務めるMohammed Noor らがおり中盤以降の守備力の安定度はワールドカップ予選では秀でていたが、世界レベルでは対応が無理か?以降もウクライナの早い攻撃に守備陣が翻弄され防戦一方だ。41分、43分、44分、に立て続けにシェフチェンコらにあわやというシュートを撃たれるがDFのブロックなどで何とか失点を許さない。何とかこのままと思う後半。開始早々40秒にカリニチェンコのクロスにシェフチェンコが頭で合わせて3点目が入ってしまった。6割以上はウクライナサポーターで埋まった観客席から大歓声が。ブロヒン監督が最も待っていたエースの復活ゴールだ。“アジア代表のサウジアラビア、もっと頑張ってほしいですね。”とTさんが。彼氏もあまり大喜びと言う訳ではない様だ。このあたりがポーランドと旧ソ連邦の政治的な関係があるか?その直後、スルーパスを受けたアル=カフタニがシュートを放つが惜しくも外れる。サウジアラビアが初めて見せたチャンスであった。するとスクリーンにはエース、アル=ジャバーが映し出される。彼の出番は無いのかな?7分にはまたもやウクライナが波状攻撃。グゼフがリバウンドを連続でショートを放つ。Kicker誌には Husev となっていた。おそらく GとHのミスプリントだろう。この試合はDF登録ながらよく攻撃参加していた。55分、サウジベンチが動く。アル=ハスラン、マースをドゥヒ、アミーンに替わって投入した。ハスランはDFだがマースはFW選手。4バックから3バックにし、その代わりFWの枚数を1枚増やした。この前線でよく動くマースに56分、59分、61分と連続してスルーが通る。そして63分にはCKからアジズがシュートを放つがGKショフコフスキがセーブ。そしてサウジの連続攻撃を見せた時間帯もここまで。後はまたウクライナの攻撃が続く。64分にはカリニチェンコのミドルがクロスバーを直撃。68分にはティモシチェクのロブをシャフチェンコが狙うがGKがブロック。そのこぼれ球を拾ったシェフチェンコをサウジDFが3人がかりでやっと止める。71分、ウクライナはMFロタンがレブロフに替わって投入されるが共に名門ディナモ=キエフの選手。今大会は9名の選手がディナモ=キエフから選出されている。シェフチェンコにしても元々はディナモ=キエフでプレーしていた。その直後にサウジのマースが惜しいシュートをペナルティ=エリアの外から放つ。そして76分。ついにサウジアラビアのエース、アル=ジャバーがピッチに入る。サウジサポーターが大きく湧き上がる。何とか彼に得点をと祈るが。78分にはボロニンに替わってフシンが投入され、ウクライナは守備堅めに入ったか?スクリーンにはブロヒン監督がソ連代表としてワールドカップで2得点挙げた事が紹介される文章が映し出される。82年大会のニュージーランド戦と86年大会のカナダ戦だ。そして84分。シェフチェンコのドリブルから最後はこの試合の Man of the Match に選ばれたカリニチェンコが右足で決めて4点目。これで初戦、スペイン戦の負債を返す事になった。その直後に御役目御免とシェフチェンコがミレフスキと交替してピッチを後に、大歓声に送られ、かれも観衆に諸手をあげて応える。そしてタイムアップ。スタジアム内はウクラァイナァ! ウクラァイナァ!の歓声がひときわ大きく鳴り響く。周囲にも美人で有名な Ukraine Girls 達が旗を打ち振り大喜びだ。ソ連時代はダサエフやヤシン(古いか?)のロシア共和国選手もいたが80年代の全盛期の中心選手はディナモ=キエフ所属の選手と数人のコーカサス地方からの選手。そして名称で故人となったロバノフスキー氏はディナモ=キエフを指揮するウクライナ人であった。それでも当時はロシア人選手がその出自を鼻にかけていたらしい。その当時から“ウクライナこそサッカー大国。我々はウクライナだけで選手を組める”と豪語していた人もいた。連邦崩壊後、ロシア共和国が2回出場しているが1次リーグで敗退している。ウクライナは今大会はスペインと共に決勝トーナメントに進出で来たがそれは旧ソ連邦の共和国では初めての快挙だ。 
一方のアジアの雄サウジアラビア、国の事情からあまり遠征して試合が出来ない事がこの試合でも現れた。たまに海外に出てもそれがガルフ=カップ等同じ西アジア地域での大会の上、その大会で成績が振るわないと監督が更迭される。今回はワールドカップ予選突破の立役者アルゼンチン国籍のカルデロン氏をその西アジア大会での成績不振で解任された。その影響が出ているのではないか? 。そんな話を帰りのSバーンの中でTさんの彼氏と話をした。共産時代もそう言う事はしょっちゅうあっただろう。しかし、物心付いたときにはドイツに移って来た彼は多分そういうことは目の当りにしていないだろう。 シュート数はウクライナが19に対してサウジは6本。そして枠に飛んだシュート数ではウクライナが9に対してサウジアラビアは1本も無かった。本当に完敗であったアジアの出場枠はどうなるのだろう?黄色のウクライナ代表レプリカを着て、笑顔で話している人々を見てそう考えた。 次はライプツィヒでイラン対アンゴラだ。 アジア勢の健闘を祈るよ……


最新の画像もっと見る

コメントを投稿