Mr.コンティのRising JAPAN

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ブラジル、アルゼンチン BRICs その2

2005-07-07 | Football 北米 南米 
前回のワールドカップでは9人がそして今回のコンフェデ杯には19名の選手が6カ国の欧州クラブチームに所属していたが、ワールドカップが前回ドイツで開催された1974年のブラジル代表選手団22人の中で欧州のクラブチームに所属していた選手は一人もいない。 1978年の地元開催に向けてチーム作りを手掛けた当時のアルゼンチン代表のメノッティ監督は当初国内の選手のみでチームを構成しようと考えた。(結局は英雄ケンペスをスペインから呼び戻す事になったが)当時の南米諸国の選手は一旦国外に出てしまえば代表には呼ばれないという不文律みたいなのがあった。アルゼンチン大会後、主将の ダニエル=パサレジャ が インテル=ミラノ に移ったが、多くの選手が地元に残ったのは、欧州クラブチームが出すオファーはそれほど魅力的なものでなかったらしい。それだけブラジル、アルゼンチンの貨幣価値が欧州と変わらなかったのだ。その後、欧州でのサッカーのビジネス化に伴う選手の流通は周知の通りだ。 だが今、様相が変わるかもしれない。2002年、債務不履行で国家財政が破綻したアルゼンチンはその後2年連続で経済成長率が8%を超える復興ぶりだ。その原因は国際商品市況の急上昇で主輸出品目の農作物等の第一次産品の価格が高騰し、特に大豆関連品目は8割も上がり以前4年間の落ち込み分を完全に回復すると見られている。またブラジルの方も農畜産物、鉱物資源の価格が上昇していることから輸出が拡大、内需も自動車市場が快活で景気は急上昇中だ。また鳥インフルエンザ問題で世界第三位の収穫高を誇る鶏肉の特需も後押しをしている。好調な輸出を担っているのは両国からの一次産品を買い漁っている中国である。欧州統合で反対に経済的な伸びが停滞する中、もし南米市場がこの様な伸びを続ければ、将来はサッカーのビジネスの舞台が欧州から南米へシフトされるかも?と考えるのは早計か?だが、EU統合が経済的な事由で足並みが揃わない中、好調な経済発展を見せている BRICs 諸国(Brasil,Russia,India,China)の一つであるブラジル、オランダでユースチームが優勝したアルゼンチンがその経済の発展ぶりを背景にチーム力が更に急上昇し、地元のドイツをはじめ欧州勢は歯が立たなくなるかも知れない。これからは経済誌からも目が離せない。

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