Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Perth Glory vs Central Coast Mariners

2006-09-07 | Aussie & Kiwi
Perth Glory が本拠地とする Members Equity Stadium, Perth Oval とも呼ばれているらしい。街の中心街からも徒歩15分くらいの所に位置するが、南のフリーマントル方向に行けば Subiaco Oval と言う立派な競技場があり、Aussie Football 等がよく行われる。そして Members Equity Stadium からさほど遠くないところにも立派な球戯場があり、ここではラグビーの試合がよく開催されるらしい。この Members Equity Stadium, スタジアムのサイズもさることながら、いまだに持ち主が前のオーナーであるニック=ターナー氏ものであるとの事。そのせいか、ワールドカップ熱にもかかわらず、 Perth Glory はシーズンチケットの販売は始まったばかり。競技場内でシーズンチケットの受付をしていた。前日よりも気温が上がり、天気も快晴。絶好の観戦日和となった。スタジアムのサイズは小さめだがピッチが手の届きそうなところにあり、選手達の迫力がよく伝わってくる。 Glory はシーズン初戦の Queensland Roar に 0-3 と破れ、一方の対戦相手 Central Coast Mariners も昨シーズンの Grand Final と同じカードとなった Sydney FC 戦を 0-1 と落とし共に黒星スタートで負けられないシーズン第2戦だ。 昨シーズンの Grand Finalist であるMarinersは中心選手でオーストラリア代表としてワールドカップにも出場した ミカエル・ボゥチャンプ、そしてディーン・フェッファーナンがブンデスリーガの FC Nuremberg に移籍し戦力ダウンは免れない。だが最多オーストラリア代表数を誇り、Scotland の Glasgow Rangers でも中心選手であったトニー・ヴィドマーがピッチに戻ってきた。昨年11月シドニーでのウルグアイとのプレーオフではPK戦でもキッカーを務め32年ぶり悲願達成の立役者の1人となったディフェンダーだがワールドカップ前に不整脈が発覚し代表を辞退。MCG, 2001年のモンテビデオと悔し涙を流しようやく世界の舞台に立てる前の直前の悲劇であった。 ここで入手したSOCCEROOS CAMPAIGN と言う題名の“ワールドカップ特集号”では、代表選手にならんでヴィドマーも写真付きで“ヴィドマーも功労者の一人”と紹介されている。 
さて試合が始まったがGlory は初戦と同じメンバーだが、Mariners は3人スタメンを入れ替えて来た。開始2分、お目当て選手の1人ラザリデスのヘディングシュートで始まるが、お互いにボールが繋がらない展開が続く。15分にはスコットランド人FWで昨シーズンのシーズン最多タイゴール数を蹴り出したスゥティワート=ペトリィが倒されて立ち上がらなくてもプレーを止めなかった主審に Mariners ベンチが怒りを露にする。しかし、Mariners はもう1人倒れている選手が。32歳のベテランDFアンドリュー・クラークが倒れて動けず、早くもMFダミアン・ブラウンと交替する。右サイドバックにはアダム=ウィルキンスが左サイドから廻り、MFのノウェル・スペンサー主将が左サイドバックに下がった。ウィルキンスはワールドカップ後、代表候補に名を連ねているが、9月6日のクウェート戦には選ばれなかった。両チームとも相手の出方を見ているのか、シーズン初めで調子が上がらないのか?これといった見せ場が演出できない。パスが足元にばかり来ており、1、2本は繋がるのだがそれ以上が行かない。それでも Glory はFWバートス、ストウアート・ヤングそしてラザリデスがボールを持てるのでそこからチャンスを作る。ヤングもかつては Wollongong Wolves でプレーをしたイングランド生まれのベテランFW。一方の Mariners は起点になる選手がいないのでシュートに持ち込めない。20~21分にかけて Glory がチャンスを掴むがいずれもバートスのドリブル突破から。そして26分には右から左にドリブルで持ち込んで32分には逆に左から右に流れて惜しいシュートを放つ。観客も12番のバートスがボールを持つと歓声が湧き上がる。劣勢だったMariners は30分に最初のチャンスらしいチャンスを迎えた。MF スペンサーからボールを受けたベテランFWペトレィがドリブルで持ち込みMFオスマンにはたきそのままシュート。そのこぼれ球をブラウンが撃つが Glory DF がクリアし、先制点はならなかった。こちらもやはり打開は個人技頼りだ。39分にはウィルキンスが個人技から連続してチャンスを作る。ドリブルで持ち込みフリーのペトリィにボールが渡すがシュートはジャストミートせず、その直後に絶妙のロングフィードがFWクワァンスニックに渡るがそのシュートは18歳のGKアレクス・ヴィルテスキが好セーブ。ヴィルテスキは A League 最年少選手でU-17代表GKで U-20 でも候補選手だ。北京五輪予選にも出て来るかも。しかし、Mariners の時間帯は此処まで、後は Glory の攻勢が続く41分には右からバートス、42分には左からジェミー=コイネのクロスを連続してヤングが頭で捕らえるがゴールが割れない。43分には波状攻撃からフリーでいたバートスの前にボールがこぼれるが足元に入りすぎてシュートが撃てない。そしてロスタイムにはラザリデスの素晴らしいクロスにトップ下に位置するMFノーム・セクロフスキーが頭で合わせるがGKダニー・ヴコヴィッチが弾く。そのこぼれ球を拾ったラザリデスが角度の無い所から放ったシュートはゴールラインと平行に地を這う、そしてそれに再び追いついたセクロフスキーが押し込もうとするがポストの右側に外してしまい、大きな溜息と共に前半が終わった。  Glory が圧倒的に押すのだがオートマティズムに欠けており本当に個人技頼りだ。こういう展開でもし Mariners がカウンターから先制点を奪えば焦りを引き起こし、更にカウンターで追加点を失うと言う良く見る試合展開に陥りそうだったが....


最新の画像もっと見る

コメントを投稿