Mr.コンティのRising JAPAN

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Australia draw with Paraguay

2006-10-09 | Aussie & Kiwi
10月7日 Brisbane の Suncorp Stadium にSocceroos はパラグアイ代表をむかえ親善試合を行い、1-1 で引き分けた。0-0のまま進んだ試合は終了2分前に Marco Bresciano からのFKに Tony Popovic が頭で合わせて先制。そしてロスタイムに入る直前に Popovic そして同じく代表最後の試合となった Kalac が下がり、 Beauchampそして Schwarzer が投入された。この試合にはStan Lazaridis, Tony Vidmar らベテラン選手もスタメンで起用され、ベテラン Socceroo 達の代表最後の試合を飾るにふさわしい幕切れに見えた。しかし、ロスタイムも終わりかけた92分、パラグアイの途中出場選手 Cabanas (ワールドカップメンバー。しかし出場機会は無かった。)のクロスをパラグアイFW Cardozo と競ったBeauchamp が自軍ゴールに入れてしまい、そのままタイムアップ。勝利で飾る事は出来なかった。しかし、ベテラン選手達のこれまでの功績を称える拍手と大歓声が彼らの花道を飾った。またパラグアイも、代表出場数100以上を誇り、ワールドカップも3大会連続で出場したGamarraもこの試合で代表を引退すると報じられている。この試合のメンバー(オーストラリアだけですが。)等は以下の通り。

Match Details
Australia 1 (Tony Popovic 88’)
Paraguay 1 (Michael Beauchamp OG 92’+)
Australian line-up: GK: Zeljko Kalac ( Schwarzer 91’), Lucas Neill (capt), Tim Cahill, Tony Vidmar (Jade North 72’), Tony Popovic (Michael Beauchamp 91’), Brett Emerton, Josip Skoko (Jason Culina 60’), Stan Lazaridis (Archie Thompson 50’), Vince Grella, John Aloisi, Marco Bresciano (Mark Milligan 93’+)
Subs not used: Alex Brosque, Ante Covic (gk), Travis Dodd, Mile Sterjovski, Luke Wilkshire
Cautions: Cahill (55’), Culina (75’)
Referee: J. Kashihara (Japan)

日本の柏原さんが主審を務めたのですね。

この試合の4日前の10月3日、地元紙に Hiddink did me no favours と言う見出しが載った。代表GKの Schwarzer がHiddink 前監督の起用法に就いて批判していた。Socceroos には Schwarzer と AC Milan の控えGK Kalac がいるが、Hiddink の cat-and-mouse approach ( もてあそぶ様なアプローチ)によって勃発した正GK争いはワールドカップ前の焦点のひとつでもあったらしい。 そしてワールドカップの各試合前にSchwarzer と Kalac は常に tenterhooks に架けられたとの事。 Tentoerhook とはテントを張るフックでまぁ両天秤にかけられ続けたと言う事か?試合開始数時間前に起用を告げられていたらしい。 Schwarzer が言うにはGKの心理を考えれば24時間前には伝えるべきだと述べ、“Hiddink は man-management の skill に欠けている”ともコメントしている。前ドイツ代表監督、クリンスマン氏は大会前に早々とレーマンを正GKに起用すると発表していたが。 そしてグループリーグ最終戦のクロアチア戦では kalac が先発出場し、彼のミスで一時は 1-2 とリードを許した。これについては Schwarzer も同情的で“(AC Milan で控えGKの ) Spider ( Kalac のニックネーム)は18ヶ月間も実戦から離れているのでミスは仕方ない”と同情的。だからもっと早くスタメンを告げろと言うのは理に適っていると思う。もし、キューウェルの同点ゴールが生まれていなかったら、Hiddink の評価はどうなっていただろう?
また10月5日の Sydney Morning Herald 紙には Popovic のコメントも寄せられているが、こちらは Hiddink 前監督には好意的なコメントだ。2005年のコンフェデレーションズ杯ではドイツ戦で出場を果たした、翌年、ウルグアイとのプレーオフではHiddink 監督が4バックから3バックにシステムを変更しながらも右サイドバックで起用され、32年ぶり本大会出場に貢献したが、その前の3ヶ月間は怪我のため所属先のCrystal Palace でもほとんどプレー出来なかった。そして予選終了後もふくらはぎを痛め代表入りも危ぶまれた時期があったが、何とか怪我を克服しワールドカップメンバーにも選ばれ、本大会ではブラジル戦に出場した。怪我で最終予選、本大会前は所属先で満足にプレー出来なかったにも関わらず選んでくれたと、Hiddink 前監督には感謝をしている様だ。
大会後、カタールの Al Arabi に移籍をした Popovic は“アジアを甘く見るな”と言うコメントを残す。先日アジアカップ予選で遠征したクウェートがそうであった様に(中東では)午後8時半でもまだ高温が続く、アジアでの戦いは常にいいコンディションでの戦いばかりでは無い、と言う事を言いたい様だった。代表を去り行く彼の置き土産の1つだろう。

去り行くベテラン選手達は過去、日本と結構対戦している。1994年、あのマラドーナが薬物使用の前科から法務省が入国ビザを発給しなかった為、来日をキャンセルしたアルゼンチン代表に替わってキリンカップの為に来日したメンバーには GK カラッチが途中出場をしており、トニー・ヴィドマーもスタメンで出場している。また同年9月、翌月から広島で開催されるアジア大会への強化試合としてオーストラリア代表が招待されカラッチ、ヴィドマーに並んでスタン・ラザリディスもスタメン起用されている。1996年には日本代表がオーストラリアに遠征しWollongong, Melbourne で計2試合行い、ポポヴィッチが2試合ともスタメン。そして Melbourne の試合ではケビン・マスカットが途中出場をしている。確か、メルボルンの試合はビデオを録っていたと思うなぁ。そして2001年、憶えている方も多いだろう。横浜国際総合で行われたFIFA コンフェデレーションズ杯。そのメンバーは下記の通り。
GK シュヴァルツァー、DF ケビン・マスカット、クレイグ・ムーア、トニー・ヴィドマー、トニー・ポポビッチ、MF ポール・オコン、スタン・ラザリディス、マルコ・ブレッシャーノ(60 マイル・ステリョフスキー)、スティーブ・コリカ、スコット・チッパーフィールド ( 60 ジョン・アロイージ ) FW デヴィット・ズドリリッチ( 70 アーチー・トンプソン )
殆どが2006年のワールドカップ代表メンバー。この試合は豪雨の中、中田英寿のFKで日本が勝った。この試合の日本代表メンバーで先のワールドカップに出場したのはGK川口, 中田浩二、小野、稲本、中田英の5名。
今から考えれば、彼らの方が対戦相手(日本)をよく知っていた、ということにならないかな???
11日にはシドニーでバーレーンとアジアカップ予選最終試合が行われる。 今度はどんなメンバーで来るのか?


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