Mr.コンティのRising JAPAN

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京都西 接戦制して3回戦へ。

2007-08-13 | 京都西高校
12回表、再び同点にされた京都西の攻撃は4番ながらここまで無安打の辻君。しかし1-2 後の4球目清原君のストレートをレフトに弾き返し出塁を。先頭打者が出たのは9回に続いて2度目だ。続く坂部君は初球に送りバントを試みるが小飛球でアウト。ここは手堅く送ってほしかったが。5番古屋君は1-1 からストレートを強振。サード正面のゴロであったが、ゲッツーをやや焦ったか常総3塁手宇津木君の送球はそれて2塁手鈴木朝君がグラブに当てて止めるのが精一杯。さらにそのこぼれ球が走者の辻君にあたり、外野に転がる間に打者走者と辻君はそれぞれ進塁し1死2,3塁とチャンスを広げて貰った。マウンド上の清原君の投球数はもう150球を越えていたか?次の7番田中君は 0-1 から内角の136km のストレートを3塁線に強烈に弾き返す。3塁手宇津木君は前に落したボールを拾ってそのまま走り込んで来た2塁走者の古屋君にタッチに行くが古屋君は上手く回り込んでセーフ。宇津木君はよく止めたのだが、常総捕手の飯田君は1塁を指していた。京都西が三度勝ち越すと共に尚も1,3塁に走者を残し追加点のチャンスが広がる。迎える打者は8回からマウンドに上がったエースの本田君。前の打席でもレフトにクリーンヒットを放っている。2-2 からのストレートをセンターに打ち上げ、タッチアップから3塁ランナーの古屋君が生還して5点目が入った。しかし1塁走者の田中君は1,2塁間に挟まれてアウト。スリーアウトに。三度勝ち越したが、このアウトは勿体なかった。この試合、京都西は得点後の拙攻がめだつなぁ…. それに最後の打者が投手の本田君だっただけにもう少し休ませてあげたかったなぁ….



12回裏、常総は打順良く1番の鈴木朝也君。スローカーブの初球の後の2球目を強振。3塁を急襲するが、3塁手の辻君が上手くさばいてワンアウト。この先頭打者を打ち取ったのが大きかった。続く宇津木君にはストライクがはいらず 0-3 4球目はストライクが入ったが明らかに置きにいったストレート。続く133km のストレートも低く外れ歩かす。どうもストレート以外にストライクが入らない。続く諸岡君はストレートで 2-0 と追い込みカーブで1球外した後の4球目を外角高めの135km の渾身のストレートで空振り三振に切って取り、最後は4番の島根君を初球 139km の真ん中ストレートが低く外れた次の2球目を外角ストレートでセカンドゴロに打ち取り延長戦の死闘にピリオドを討った。

我が母校、京都西高校の初戦の対戦相手が常総学院に決まった時、“こりゃぁ大変な相手やなぁ…..” と正直思った。1987年度には初出場で後にジャイアンツに入団した仁志を擁して(俺の好きな選手だったのに横浜に行ってしまった….)いきなり準優勝。1984年度に全国優勝を果たした取手二高の木内監督が就任した事から非常に注目をしていた。そして2003年には決勝戦でダルビッシュを擁する東北高校を破って全国優勝。木内監督の勇退を飾った。そして今年、大会前の木内氏の激励の言葉….

“甲子園で6回勝てば優勝できる。しかし6回勝つのは難しい。だが3回勝つのは容易だ。その3回を2回すればと考えれば良い。“ 

う~ん。なかなか、良い激励だ….  ほな初戦の京都西に勝つのは容易なことなのかぇぇぇ??

楽しみにしていた大会六日目の第一試合。NHKのテレビ中継が始まったのは8時35分。しかし、試合は既に1回裏の常総の攻撃。あらら西高の攻撃から映さんかぃ…. 京都西の先発は白井君。京都大会決勝戦と同じだ。そしてスタメンも。初回の常総を3者凡退に。良いゾ良いゾ。 一方の常総先発の清原君も素晴らしい立ち上がり。特にストレートが早い141kmをマークした球も。そして追いこんでから外角のスライダー等の変化球がよく切れている。共に3回までパーフェクトピッチング。4回表京都西は1死から内山君が死球で出塁する。両軍通じて初めての走者だ。続く中川君の初球、カーブが右足にあたる。よし連続死球と思いきや、塁審はよけられたはずだとボールの判定。おいおい、カーブの切れが良すぎてよけられへんかったんとちゃうん?? しかし3球目のストレートをライトに弾き返し、これまた両軍通じての初安打。ここで常総右翼手の佐藤君がすこしお手玉、エンドランがかかっていたか、1塁走者の内山君は悠々サードへ。しかし、右翼手のファンブルを見て果敢に2塁を狙った打者走者の中川君は今度は佐藤君の好返球に刺される。尚もランナーが3塁に残ったが後続の辻君がアウトハイの137kmのストレートを空振り三振。先制点のチャンスを生かせなかった。
その裏の常総は先頭打者の鈴木朝也君が四球で出塁する。 2-0 と追い込まれながら際どい変化球、特に 2-2 からの外角スライダーを見送り、常総初のランナーとなった。続く佐藤君が初球をきっちり送りバントを成功させ、ランナーを2塁に送る。ここでバントを決められる事が総合力の高さだ。次は3番鈴木崇徳君。県大会では .353 の高打率。2塁塁上の鈴木朝也君のお兄さんだとか。ご両親は幸せだろうなぁ… しかしマウンド上の白井君は初球を鮮やかな牽制球で2塁走者の鈴木朝也君を刺し、ピンチを切り抜けた。白井君は5回までアウト15のうち11を内野ゴロで打ち取る好投。そして守備も三塁手中川君、遊撃手小牧君の三遊間の動きが非常に良い。だがその好投故にエース本田君への継投時期が難しいかも?常総の清原君は更に出来が良い。特に外角一杯に決まる伸びのあるストレートとスライダー等の変化球との組み合わせで狙い球を絞らせない。こりゃぁ先制点はやれないなぁ…..



7回裏常総学院は大チャンスを迎える。先頭打者の佐藤君が内野安打で出塁する。投手の白井君のグラブを弾いた打球を内山君が回りこんで上手く処理したのだが、ヘッドスライディングを見せた佐藤君の執念が実ったと言えばそうかもしれないが、このタイミング少し微妙だったなぁ。続く鈴木崇徳君はストレートの四球で歩き白井君の玉数も70球を越え、ここで京都西ベンチはエースの本田君を送る。拍手に送られる本田君そして出迎えられる白井君。だが本田君は最初に相対した島根君の初球をぶつけてしまい、たちまち無死満塁に。そして5番の土肥君。 2-1 からの真ん中高めのストレートを弾き返されたが前進守備の遊撃手小牧君がジャンプ一番好捕。しかし、3塁走者の佐藤君も戻りも早くそれ以上のアウトは取れなかった。だが続く中村君は 1-2 からストレートでショートゴロゲッツゥーに打ち取りこの大ピンチを凌いだ。本田君は登板してからこのイニングは全てストレート。それよりもショートの小牧君に救われたイニングでもあった。

9回裏再び京都西はピンチを迎える。本田君は先頭打者の佐藤君を三振に打ち取ったが、続く鈴木崇徳君には初球を側頭部にぶつけてしまい、球場内は騒然となる。鈴木崇徳君はそのまま担架でベンチ裏に運ばれそのまま病院に検査に…. 大丈夫かな?? このイニングから雨が降ってきて投げる本田君を始め守備に着く西高ナインはやりにくくはなかったか?本田君は続く島根君の初球をワイルドピッチでランナーを二塁に進められ、島根君はそのまま敬遠で歩かし塁を詰める。続く森田君を2-2 から139kmのストレートで1塁ゴロに打ち取るが走者をそれぞれ進塁し2死2,3塁。続く中村君を歩かせ満塁策を取り、清原君との勝負に賭けた。初球を139km のストレートで空振りさせると後は全て140kmを超える渾身のストレートを外角高めに投げ込み三振に切って取りピンチを切り抜けた。本田君はイニングの途中で肩のしびれを訴え、にわか雨の中で迎えたピンチをストレート1本で凌いだ。

0-0 のまま延長戦に入った10回表、今度は西高がチャンスを迎える。1死から3番中川君が四球を選ぶが外角にストレートは来なかった。続く辻君が初球をバントで送り、5番の斉藤君に託す。試合前、常総の清原投手が“打たせて調子に乗せたくない1年生。”と言っていた斉藤君だった。1-3からの5球目のインコースのストレートを強振するが、惜しくもライト線の外、次の球もファールをした後の7球目、インコース高めのストレートをライト線に弾き返し、中川君を迎え入れついに先制点は京都西に入った。打ち返した1年生の斉藤君も見事であったが、彼に対しては1-3 から同じコースのストレートを3球続けた。ここは外に一つ外しても良くはなかったか?斉藤君のこのタイムリーヒットはこの試合西高2本目の安打であった。

10回裏の常総学院に対して本田君は先頭打者の飯田君をセカンドゴロに打ち取る。続く藤原君にはインハイのストレートをレフトに撃ち返され2塁打を喫するが1番に戻って迎えた鈴木朝也君を捕邪飛に打ち取りあと一人と迫る。ここで常総ベンチは県大会 .357の佐藤君に替えて宮本君を代打に送った。この起用には少し驚いた。常総監督の3年生への温情かとも思った。しかし、宮本君は0-1 からのストレートをセンター後方に撃ち返し同点のランナー藤原君を迎える。2塁塁上でガッツポーズの宮本君。決して温情の代打ではなかった。あと一人から一転今度はサヨナラのピンチ。しかしここは本田君が後続の代打、諸岡君をストレートでセカンドゴロに打ち取りサヨナラは免れた。しかし、撃たれたのはいずれも本田君のインハイのストレート。次のイニングも楽ではなさそうだなぁ….

11回表の京都西は先頭の田中君が三振のあと、本田君が 2-2 からスライダーをたたいてレフト前にヒット。清原君はそれまでは全てストレート、前の打席の本田君に対してはずっとスライダーで押してきた。そのスライダーを本田君は待っていたのかも。続く小牧君はバントで送る。序盤のチャンスでこれができていればなぁ 。そして1番の都藤君が四球で歩く。清原君のスライダーが決まらなくなって来た。だから次の内山君にはカーブで入ったのかもしれない。初球をファールした後の2球目、低めに落ちるカーブを救いあげる様にバットを振り上げ打ち上げられた打球はライト諸岡君の頭上を襲い、一旦は落下点に入った様に見えたが更に打球は伸び諸岡君は頭上を越えられてしまった。2者が還り、西高は再びリードを奪った。尚もランナーは3塁に内山君が残ったがここは清原君が踏ん張り後続の中川君を絶った。



11回裏、常総は先頭の4番島根君が2球目の高めのストレートを打ち返すとセンター坂部君の頭上を。一旦はこちらを向いて落下点に入ったかに見えた坂部君であったが、打球は更に勢いが有り坂部君の頭上を越え、2塁打に。どうも外野に飛ぶフライは伸びるのか?それともこの試合両先発投手の好投で守備機会が少なかった影響か?しかし点差は2点差。本田君は10回裏よりは余裕があったはずだ。続く森田君を135km のアウトローのストレートで三振に打ち取る。そして続く中村君には真ん中高めのストレートをレフト前に運ばれる。あたりは弱く本塁で刺すのは難しい、ここは打者走者を2塁には…. と思うがレフトの都藤君がホームに返球してしまい打者走者を2塁に生かしてしまった。続く打者は清原君。11回表はマウンド上の本田君のヒットを足掛かりに2点を献上した。今度は自らのバットでと思っていたかもしれない。本田君はストレートでたちまち 2-0 と追い込む。しかし6球目の141km のストレートを投手返しでとらえると、打球は本田君を破る。その打球を一旦は攻守を誇っていた小牧君がグラブに入れるが、またこぼしてしまいランナーが1,3塁に残る。これを小牧君が取っていればファインプレーだったのだけど。そして続く飯田君のスクイズで再び常総が同点に追い付く。 0-2 からの3球目をバントの構えで見送り、その次の球を無警戒の中しっかりとバントを決めるあたりは流石常総であった。そしてまたも同点に追いつかれた後のサヨナラのピンチ、本田君は藤原君を最後は 140kmのストレートで空振り三振に打ち取り、延長戦はさらに続く事になったのであった。

好ゲームを粘り勝った京都西高校。先発の白井君の好投は3回戦以降明るい材料だ。2番手のエース本田君は本当に粘投だった。しかし、ストレートでしかストライクが取れなかった。変化球を織り交ぜてストレートを生かすピッチングをしないと次も楽じゃないかも。打線は得点後のチャンスを生かす事が出来ずに苦戦を招いた。しかし、守備は素晴らしかった。京都府大会を粘り強く勝ち抜いて来たのが良く判る。そして強豪常総学院に競り勝ったのは大きい。これは3回戦以降の精神的な糧になるはずだ。 それにしてもテレビで観戦しているだけでも暑いのに…選手達はさぞ暑い中大変だろう。御苦労さん。でもまだ次の試合、長崎日大戦が待っている。8月17日だったかな…. どうやって会社サボってどこで観戦したろうかな…..

がんばれ京都西高校。 もう一度校歌を聴かせてくれぃ!!  

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