アジア大会も終盤を迎える。昨日は女子レスリングで3階級そして末続が大会2連覇を果たすなどの報道がなされたが大会11日目を終わって韓国に金メダル獲得数を1つ上回られてしまった我が日本チーム、陸上競技が始まりメダル争い、6大会ぶりに2位の座を奪い返したい日本はここから何とか巻き返したい。
そんな中でも話題を呼んでいるのが男女のホッケー。 女子はこの大会で北京五輪出場を決め、男子は今日の準決勝で勝てばメキシゴ輪以来実に40年振りの五輪進出となる。 しかし、相手の韓国はアジア王者。70年代からアジアと言うよりも世界のホッケー界をリードしていたのはインドとパキスタン。 しかし、今年ドイツのメンヘングラッドバッハで行なわれた男子の World Cup ではドイツ、オーストラリア、スペインが上位3カ国を占め、パキスタンは6位、インドは11位に終わった。 他のアジア勢では韓国が4位、それに日本が9位に入っている。欧州勢の台頭の裏にはフィールドが人工芝になった事が大きい。これでスピードと体力の優位性がより幅を利かせる様になり、テクニックに勝るパキスタン、インド勢は苦戦をする羽目に。それよりも後進国の彼らには練習しようにも人工芝競技場が限られており
参考までにマドリードで開催された女子の World Cup ではオランダが優勝、2位オーストリア、3位アルゼンチン。4位に地元スペイン。オランダの女子チームを Real Madrid のファン・ニステル・ロイが応援に駆けつけた事が報道された。そして5位に我が日本女子が入賞している。他のアジア勢では韓国が9位、10位が中国。日本女子ホッケーは世界ランクではバレーボールと同等いや勝っていると言えるのだ。そんな代表が貧困にあえいでいるとは信じられない。2年前に和田アキ子、大黒摩季らが援助に乗り出したがここはもっと援助に乗り出してあげて欲しい。
大会開始直後に商用でマレーシアのペナンとクアラルンプールに訪れた。マレーシアでもアジア大会は注目のイベント。おそらく日本以上にこの高いに関心を寄せているのではなかったかな? 彼らの期待種目は男子のバドミントンに男子のホッケーそしてボーリングにセパタクロー。 特にバドミントンはマレーシアのお家芸。今年日本でバドミントンのワールドカップと言われる国別対抗戦トマス杯(男子)、ユーバー杯(女子)が開催された。過去マレーシアはトマス杯で5度優勝しているがこれはインドネシアの13度、中国の6度に次いで3番目の成績だ。今年の大会では準決勝で2位になったデンマークに敗れたがベスト4に入っている。準々決勝の韓国戦で2003年バーミンガムでの世界選手権シングル2位のエースウォン・チューンハンがアキレス腱断裂で試合続行不可能と言うアクシデントがなければ決勝進出もと言われていたのだが。 今大会でも決勝進出を目標としており、日本、香港を無難に退け準決勝の韓国戦に臨んだ。シングルス初戦は韓国、イ・ヒュンイル対マレーシアはリ・チョンウェイ。これは5月のトーマス杯の再現でマレーシアのリーが勝ったがこの試合はイ・ヒュンイルが雪辱を果たす。続くダブルスでは第1セットを先取するものの第二、第三セットを失い逆転負け。後が無いマレーシアは続くシングルスに登場したハシム・ムハマド・ハフィスがパク・ソンファンを 2-1 で破り望みを繋ぐ。続くダブルス戦。韓国はトマス杯で起用しなかったイ・ジャジンを使ってきた。第1セットを 14-21 で落とすと第2セットは20-18 とセットポイントを取るが追いつかれ、更に 21-20とアドバンテージを取る。このセットを取り、ダブルスに勝てば最後のシングルスは怪我から戻ってきたエースのウオォン・チューハンが控えている。しかし、雪辱に燃える韓国はその後3連続ポイントを上げて試合を決めてしまった。試合後十字を切る韓国選手達。 イスラム教徒?のマレーシア選手達はどういう手つきをするのかな? 結局、この種目でのマレーシア勢の金メダルは男子ダブルスにみに終わった。もう一つの強豪インドネシアは男子シングルスの Hidayat Taufik の1つのみ。しかし、現地で出会ったインドネシア人によれば“ベストメンバーではない”とのことであったが、 Taufik はアテネ五輪の金メダリスト。バドミントンが五輪種目になった事で中国の卓球選手の様に海外に移民し、国籍を取得し五輪や国際大会を目指す選手が増えた。それによって底辺が浅くなってしまったと言う人も少なくない。
男子のホッケーは、今年のワールドカップの出場権を逃したのでその雪辱を期しての大会であった。マレーシアにはインド系の移民も多いが、インドのホッケー選手がここに移ってきて国籍を取得し代表入りするケースも有るとの事。マレーシアはかつてはパキスタン、インドに次いでアジアでは3番目につけていた。 初戦はパキスタン。前回の釜山でのアジア大会では3位決定戦でPS戦の末パキスタンを破り銅メダルを勝ち取った。昨年の Sultan Azlan Shah トーナメント、そして今年メルボルンで開催された Commonwealth Game で連勝している。そしてパキスタンは今大会4人のレギュラークラスを外しているので、マレーシアにとっては強豪とはいえむしろ勝ちたい相手であった。 23分に Youfzai Imran に先制を許すも43分にAbdulah Moha Sharun Nabil のゴールで追いつく。しかし後半は双方得点を挙げられず 1-1 のドロー。続く日本とは“まさかの”引き分け。そしてさらに草刈場の香港に 2-1 で辛勝したのが痛かった。台湾に 9-0 バングラデッシュに 6-1 で勝ったものの、パキスタン、日本、マレーシアは 3勝2分で並び得失点差でパキスタン、日本の後塵を拝し、準決勝に進めなかった。日本男子は頑張った。パキスタンに引き分け、香港からは15点も取り準決勝に。マレーシアはこの敗退にショックを隠せないだろう。
セパタクローではタイの牙城を崩せない。かわりにヴェトナムが女子の団体戦でタイ破って金メダルを。残るは男女のダブルス。男子は予選リーグでタイペアに 0-2 でやぶれたものの韓国、インドを破り、続くフィリピンを破れば準決勝進出。最後の金メダルに望みを掛ける。
大会序盤、マレーシアを沸かせたのはボーリングであった。12月3日に行なわれた最初の決勝種目女子のシングルスでは 20歳の Cheah Mei Lan Esther が自己記録の 1,444 点で金メダルを飾った。父親であり、コーチでもある Holloway 氏は1978年バンコックでのアジア大会での団体戦での金メダリスト。昨年の世界選手権でも優勝している Esther はマレーシア期待の出場選手だった。午前中の競技でインドネシアの Putty Armein が 1395 点でトップに立ち、午後に登場した Esther は第1、第2ゲームを 243,243 と快調に飛ばすが、第3ゲームを 213 と落としてしまう。その後 258, 233 と得点を重ね、最後の第6ゲームは205 得点が必要であった。その最終ゲームを 254点で仕上げ、2位の Amerin に49ピン差を着けての圧勝。感涙に咽びながらこの勝利でマレーシアチームに勢いがつけばとコメント。 Holloway コーチも“この大会の為に半年間大学を休学したのだがら。”喜びもひとしお。 しかし、翌々日のトリオでは韓国チームに43ピン及ばず銀メダル。 エースの Esther はスコア-を1299 と落とし、チームでは最低得点。 第2ゲームで 267点を出しながら 第3ゲームで 181点、第5ゲームで 195 と崩れたのが痛かった。しかし Five Player Team では韓国に 239 ピン差を就けて 6555 点で雪辱。更にタイトルを狙ったが韓国のチェ・ジンアシングルス、ダブルス、トリオ、Five 団体での総得点を競う All Event’s では43ピン届かず、最後のマスターズでも決勝にすすむものの韓国の チェ・ジンアに 482-397 で完敗し3つ目の金メダルはならなかった。 しかし、次回広州で開催予定のアジア大会では最有力候補なのは間違いない。 帰国後は彼女の家族を初め多くの人が KLIA で迎えることだろう。 それにしてもスコア188 で大崩とは恐れ入る。さすが世界の頂点は違うなぁ。
そんな中でも話題を呼んでいるのが男女のホッケー。 女子はこの大会で北京五輪出場を決め、男子は今日の準決勝で勝てばメキシゴ輪以来実に40年振りの五輪進出となる。 しかし、相手の韓国はアジア王者。70年代からアジアと言うよりも世界のホッケー界をリードしていたのはインドとパキスタン。 しかし、今年ドイツのメンヘングラッドバッハで行なわれた男子の World Cup ではドイツ、オーストラリア、スペインが上位3カ国を占め、パキスタンは6位、インドは11位に終わった。 他のアジア勢では韓国が4位、それに日本が9位に入っている。欧州勢の台頭の裏にはフィールドが人工芝になった事が大きい。これでスピードと体力の優位性がより幅を利かせる様になり、テクニックに勝るパキスタン、インド勢は苦戦をする羽目に。それよりも後進国の彼らには練習しようにも人工芝競技場が限られており
参考までにマドリードで開催された女子の World Cup ではオランダが優勝、2位オーストリア、3位アルゼンチン。4位に地元スペイン。オランダの女子チームを Real Madrid のファン・ニステル・ロイが応援に駆けつけた事が報道された。そして5位に我が日本女子が入賞している。他のアジア勢では韓国が9位、10位が中国。日本女子ホッケーは世界ランクではバレーボールと同等いや勝っていると言えるのだ。そんな代表が貧困にあえいでいるとは信じられない。2年前に和田アキ子、大黒摩季らが援助に乗り出したがここはもっと援助に乗り出してあげて欲しい。
大会開始直後に商用でマレーシアのペナンとクアラルンプールに訪れた。マレーシアでもアジア大会は注目のイベント。おそらく日本以上にこの高いに関心を寄せているのではなかったかな? 彼らの期待種目は男子のバドミントンに男子のホッケーそしてボーリングにセパタクロー。 特にバドミントンはマレーシアのお家芸。今年日本でバドミントンのワールドカップと言われる国別対抗戦トマス杯(男子)、ユーバー杯(女子)が開催された。過去マレーシアはトマス杯で5度優勝しているがこれはインドネシアの13度、中国の6度に次いで3番目の成績だ。今年の大会では準決勝で2位になったデンマークに敗れたがベスト4に入っている。準々決勝の韓国戦で2003年バーミンガムでの世界選手権シングル2位のエースウォン・チューンハンがアキレス腱断裂で試合続行不可能と言うアクシデントがなければ決勝進出もと言われていたのだが。 今大会でも決勝進出を目標としており、日本、香港を無難に退け準決勝の韓国戦に臨んだ。シングルス初戦は韓国、イ・ヒュンイル対マレーシアはリ・チョンウェイ。これは5月のトーマス杯の再現でマレーシアのリーが勝ったがこの試合はイ・ヒュンイルが雪辱を果たす。続くダブルスでは第1セットを先取するものの第二、第三セットを失い逆転負け。後が無いマレーシアは続くシングルスに登場したハシム・ムハマド・ハフィスがパク・ソンファンを 2-1 で破り望みを繋ぐ。続くダブルス戦。韓国はトマス杯で起用しなかったイ・ジャジンを使ってきた。第1セットを 14-21 で落とすと第2セットは20-18 とセットポイントを取るが追いつかれ、更に 21-20とアドバンテージを取る。このセットを取り、ダブルスに勝てば最後のシングルスは怪我から戻ってきたエースのウオォン・チューハンが控えている。しかし、雪辱に燃える韓国はその後3連続ポイントを上げて試合を決めてしまった。試合後十字を切る韓国選手達。 イスラム教徒?のマレーシア選手達はどういう手つきをするのかな? 結局、この種目でのマレーシア勢の金メダルは男子ダブルスにみに終わった。もう一つの強豪インドネシアは男子シングルスの Hidayat Taufik の1つのみ。しかし、現地で出会ったインドネシア人によれば“ベストメンバーではない”とのことであったが、 Taufik はアテネ五輪の金メダリスト。バドミントンが五輪種目になった事で中国の卓球選手の様に海外に移民し、国籍を取得し五輪や国際大会を目指す選手が増えた。それによって底辺が浅くなってしまったと言う人も少なくない。
男子のホッケーは、今年のワールドカップの出場権を逃したのでその雪辱を期しての大会であった。マレーシアにはインド系の移民も多いが、インドのホッケー選手がここに移ってきて国籍を取得し代表入りするケースも有るとの事。マレーシアはかつてはパキスタン、インドに次いでアジアでは3番目につけていた。 初戦はパキスタン。前回の釜山でのアジア大会では3位決定戦でPS戦の末パキスタンを破り銅メダルを勝ち取った。昨年の Sultan Azlan Shah トーナメント、そして今年メルボルンで開催された Commonwealth Game で連勝している。そしてパキスタンは今大会4人のレギュラークラスを外しているので、マレーシアにとっては強豪とはいえむしろ勝ちたい相手であった。 23分に Youfzai Imran に先制を許すも43分にAbdulah Moha Sharun Nabil のゴールで追いつく。しかし後半は双方得点を挙げられず 1-1 のドロー。続く日本とは“まさかの”引き分け。そしてさらに草刈場の香港に 2-1 で辛勝したのが痛かった。台湾に 9-0 バングラデッシュに 6-1 で勝ったものの、パキスタン、日本、マレーシアは 3勝2分で並び得失点差でパキスタン、日本の後塵を拝し、準決勝に進めなかった。日本男子は頑張った。パキスタンに引き分け、香港からは15点も取り準決勝に。マレーシアはこの敗退にショックを隠せないだろう。
セパタクローではタイの牙城を崩せない。かわりにヴェトナムが女子の団体戦でタイ破って金メダルを。残るは男女のダブルス。男子は予選リーグでタイペアに 0-2 でやぶれたものの韓国、インドを破り、続くフィリピンを破れば準決勝進出。最後の金メダルに望みを掛ける。
大会序盤、マレーシアを沸かせたのはボーリングであった。12月3日に行なわれた最初の決勝種目女子のシングルスでは 20歳の Cheah Mei Lan Esther が自己記録の 1,444 点で金メダルを飾った。父親であり、コーチでもある Holloway 氏は1978年バンコックでのアジア大会での団体戦での金メダリスト。昨年の世界選手権でも優勝している Esther はマレーシア期待の出場選手だった。午前中の競技でインドネシアの Putty Armein が 1395 点でトップに立ち、午後に登場した Esther は第1、第2ゲームを 243,243 と快調に飛ばすが、第3ゲームを 213 と落としてしまう。その後 258, 233 と得点を重ね、最後の第6ゲームは205 得点が必要であった。その最終ゲームを 254点で仕上げ、2位の Amerin に49ピン差を着けての圧勝。感涙に咽びながらこの勝利でマレーシアチームに勢いがつけばとコメント。 Holloway コーチも“この大会の為に半年間大学を休学したのだがら。”喜びもひとしお。 しかし、翌々日のトリオでは韓国チームに43ピン及ばず銀メダル。 エースの Esther はスコア-を1299 と落とし、チームでは最低得点。 第2ゲームで 267点を出しながら 第3ゲームで 181点、第5ゲームで 195 と崩れたのが痛かった。しかし Five Player Team では韓国に 239 ピン差を就けて 6555 点で雪辱。更にタイトルを狙ったが韓国のチェ・ジンアシングルス、ダブルス、トリオ、Five 団体での総得点を競う All Event’s では43ピン届かず、最後のマスターズでも決勝にすすむものの韓国の チェ・ジンアに 482-397 で完敗し3つ目の金メダルはならなかった。 しかし、次回広州で開催予定のアジア大会では最有力候補なのは間違いない。 帰国後は彼女の家族を初め多くの人が KLIA で迎えることだろう。 それにしてもスコア188 で大崩とは恐れ入る。さすが世界の頂点は違うなぁ。