連休最後の日の朝は前夜から続いていた小雨は上がってはいたけど曇天で少し寒かった。
だけど雨は降らないだろうと思った。昨日降ったからもう降らないだろうと。
そしてサンガはこの試合で勝たねば次に上昇のきっかけになるのは当分先で今シーズンはこのまま昇格争いから徐々に離脱するかもなぁ~と思った。
何しろ1週間前の湘南戦は絵に描いた様な完敗劇。これではとてもJ1で戦うチームに値しないと思わされた。
幸い?4日後に行われた次節の対戦相手は最下位の讃岐だった。もし次節、讃岐サポーターには申し訳ないが、もっと上位チームとの対戦だったらどうなっていただろう?
讃岐戦には前節湘南戦とはフォーメーションを替えてジャイロをボランチの位置から下げてアンカーに置き、ボランチに工藤と中山博貴を置き前線は大黒のワントップにし2列目右に横谷を、左に三平を置く布陣に替えた。 このシステム変更が功を奏したのか結果は 4-1 の快勝だった。しかし終了前に失点を喫した事が気になった。
この試合結果はシステム変更か対戦相手に寄るものかは次節の横浜FC戦にわかるだろうと思った。
横浜FC戦は殆どいつも仕事仲間のSさんと観戦する。仕事仲間とは聞こえが良いが実はガチのライバル会社。仕事上ではSさん会社の製品や海外代理店としょっちゅう相対する。
しかしSさんとは一度も仕事の話をしたことが無い。いつもサッカー談義に尽きる。この日も先にニッパツ三ツ沢競技場に入ってもらって席を確保して貰った。隣には中学2年生になった息子さんが。大きくなったね~と。うちの息子はもう大学生。今はおろか、中2の時はもう一緒には観戦してくれなかったかな?
まぁ私も中学生になったら親父を徹底的に避けていたしなぁ・・・・
それにしてもA席とはいえさすが専用球技場。観戦状態がすこぶる良い。同じ神奈川県にあるBMW平塚や横浜国際とは比較にならない。正直入場料金の半分は返金して貰いたいくらいだ。まぁ陸上競技経験者からすると陸上トラックには何も恨みは持たないが。
EURO2008 決勝のスタジアムとなったウィーンの競技場は陸上トラックがあったけど客席には適度な傾斜が施されており非常に観戦しやすかった。そういう気遣いは考えてほしいものだ。 あれじゃ、陸上競技を観戦するのも一苦労だ・・・・
試合開始の半時間前に到着したのでSさんと三ツ沢競技場談義に花が咲く。
日本リーグ時代は日産自動車の試合を観戦しにここによく通った。あの時はまだ地下鉄が無くて横浜駅からバスを使っていた事、今となっては当時、木村和司を初め水沼、柱谷兄弟、松永、金田、越田らを見られたことは貴重な事だった・・・ってな話を。俺もそろそろ生き証人の域か??
ピッチ上でアップする選手達の中から KAZU の姿を探したのだけど見当たらなかった。 S さん曰く、KAZU はアップも別メニューだから・・・との事であったけど。
両チームスタメンの発表が始まった。サンガは前節讃岐戦と同じスタメン。という事はジャイロをアンカーに置く布陣だろうなぁ・・・と想像した。
ホームの横浜FCは、まず最初に紹介されたGKが南雄太ではなく今季J-League 初出場となる渋谷飛翔であることが最初の驚きであった。DFの4選手こそ前節北九州戦と同じスタメンだったが、中盤から前はボランチの寺田紳一以外は全員入れ替わっており都合スタメン6選手が入れ替わっていた。
横浜FCも第10節では湘南相手に先制しながら3連続ゴールを喫し完敗。次節は下位に低迷する讃岐を相手に勝利を納めるも前節北九州には敗戦を喫しておりなかなか波に乗れないらしく、まだホームでは勝利を挙げていないとの事だった。山口監督のこの試合の選手起用は低迷する現状を打破したかったのだろう。今季は既に対戦した磐田とは引き分けている。それだけの実力はあるのだから何かきっかけがあればと私でさえ思った。 そしてこの試合も King KAZU はベンチに入っていなかった・・・・・
京都のキックオフで始まった試合。開始早々に横谷が倒されてしばらく立てない。
1分35秒には左サイドを永田が上がりFWホナウドに送り、野崎に戻すがタイミングが合わなかった。ホナウドが3試合ぶり、野崎も前節は出場機会がなかったので実践不足が出てしまったか?通っていれば良いチャンスになったかもしれなかった。
6分10秒、大黒が飛び出してボールを受けるが線審の旗が上がりオフサイド。すると前方に陣取る横浜FCサポーター達からブーイングが。2010年のシーズンにここでプレーした大黒にはスタメン紹介の時も横浜FCサポター達からはブーイングと拍手が入り混じっていた。
立ち上がりは横浜FCの出だしの速さが目立ったが、工藤がその攻撃の芽を摘んでいた。アンカーにジャイロが置かれたせいか、1週間前に観戦した湘南戦に比べると高い位置に出てくる頻度が高かった。
12分、三平が逆サイドの横谷に振るとそのまま横谷は前線に上がりCKを引き出す。そのCKから繋いで博貴が放ったシュートは力なく渋谷がキャッチするはずだったが、渋谷はファンブル。それを大黒が逃さず横浜FCゴールに押し込んでしまった。
あまりにもあっけないゴールだったのですぐにゴールインと解る人は少なかったと思う。ピッチ上の選手達も含めて。
私は主審に目をやるとセンターサークルを指していたのでゴールインを確認出来た。
今季初出場の渋谷の痛いキャッチミスだったけどその前に誰かと交錯したのかな・・・・
サンガのゴールを見たのはいつ以来だろう?先週の湘南戦も昨年の悪夢のJ1昇格決定戦も完封されたしなぁ~。
先制ゴールを許した横浜FCは直後の14分に永田が左サイドを突破して来る。 前半は永田のサイド突破が
横浜FCの攻撃の生命線だった。それ以外はジャイロをアンカーに置き工藤が高い位置からプレスを掛けて攻撃の糸口を摘んでいた。その上この日のサンガの選手はチェックの速さが目立つ。
“サンガのチェック早いですね~。それに厳しい。” Sさんがこぼしていた。
サンガの選手の動きがよく解る。本当に見易い競技場だなぁ~と私は感謝した。
29分野上に工藤が後方から強烈なタックルを見舞う。すると野上は立ち上がれない、そしてこのプレーに主審は何もホイッスルを吹かない。 ボールがサイドに出されてようやくプレーがストップ。野上は外に出された。
ホイッスルが鳴ってもおかしくはなかったかな?と思ったがその前に工藤は何かチャージを受けたのかな?
横浜FCのDFラインは一時的に松下がCBに入った。 野上はしばらくして後方からの横浜FCサポーターの歓声を受けてピッチに戻ったけどSさんは
“脚を引きずっているから替えた方がいいんじゃないかなぁ~”と案じていた。 しかし結局野上は最後までプレーした。
京都がボールを支配する中でも永田にボールが入った時は横浜に攻めの形が出来掛ける。そして前線はホナウドと野崎の2トップ気味になる。 36分には飯尾と小野瀬のパス交換からいい形が出来たがシュートには至らない。 38分には前線に上がった永田が上手く動いてスペースを作り飯尾のミドルを引き出す。 40分には左サイドをドリブルで上がった永田が飯尾を狙ってクロスを入れるがここはスンフンがキャッチ。 ホームのサポーター達が沸くシーンが続いた。
しかし次のゴールを決めたのはサンガだった。 ロスタイムに入ろうかと言う44分、GK 渋谷が故意に時間を稼いだと主審が間接FKをサンガに与える。渋谷はそのままボールを持っていればいいのにボールを蹴りあげてしまう。それを受けたサンガの選手がPA内にボールをセットするが今度はドウグラスがそれを阻止しイエローカードを受ける。 この一連の主審の判定に対し同然横浜FCの選手達は不満を隠さない。だが判定は変わらず壁を作る。
そしてセットされたボールを比嘉、中山、酒井がまたぎ横谷が足の裏で後ろに少し下げたところを石櫃が走り込んで放った強烈なショットがゴール上右隅に決まりリードを広げた。
サンガにとっては良い時間帯での追加点。それも贈り物のチャンスから。 この失点堪えるだろうなぁと思った。1週間前の湘南戦での2失点目の様に……
前半終了直前にもサンガは工藤が右サイドを突破しクロスを上げるがここは松下がクリアー。そしてホイッスルが鳴った。
こんな気分で前半を終えられるなんていつ以来だろう・・・・・と思った。
ハーフタイムの間Sさんと色々話し込む。今日もホーム初勝利は遠い、あの2点目が痛いってな話を。
“それにしても寒いですね。” と私が話題を変えた。 本当に冬に着るヤッケを着て来てよかった。
しかし試合内容とここからの見易さも手伝いその寒さは苦痛にはならなかった。
両チーム選手交替無しに後半が始まった。 湘南にやられたみたいに立ち上がりに3点目が決まればいいのだけど・・・・
しかしそんなに甘くは無い、51分14秒にはホナウドから小野瀬にスルーパスが通りそうになるがその前に酒井がカット。通っていれば危なかった。 後半立ち上がりから横浜FCは最終ラインを高く上げて来た。それでもその裏を大黒が上手く狙っていた。52分には右に流れた大黒が中に入れ中山が横谷にヘッドで折り返すが横谷がオフサイドを取られた。
55分横浜FCベンチは飯尾を下げて前節でスタメンだった黒津を入れる。黒津はトップに入ったかなと思ったけど交替当初は2列目だった。63分今度はサンガベンチが動く。 右SBの石櫃を下げて福村を入れる。永田対策か?
65分小野瀬が右サイドを突破し入れたクロスは中央に走り込んだホナウドを越えてホナウドの左に走り込んだ野崎がフリーでヘッドを放つ。やられた、と思ったけどシュートは外れてくれた。
そしてその直後素晴らしいクロスを上げたばかりの小野瀬がベンチに下がり小池が投入される。そして黒津がトップに入り2列目右に小池、左にホナウドが入った。
後半はやや横浜FCが優勢のまま進むが72分にサンガがチャンスを掴む。 工藤のスルーパスに三平が抜け出しフリーでシュートを放つが三平の放ったショットはゴール枠を外してしまう。 決まれば試合も決まったんだけどなぁ~と思う。
この失敗が Badu 監督の逆鱗に触れたのかすぐに三平は駒井に替わってベンチに下げられてしまった。
横浜FCは前半と比べて縦の連携もここに来てよくなって来たがサンガDFラインとアンカーのジャイロがよく効いており決定機を作らせない。そして横谷、駒井のドリブルからのカウンター攻撃がよく見られる。
80分横浜FCベンチは前半はあれだけ見せていたドリブル突破があまり見られなくなった永田を下げて野村を投入し2列目右に入れ、小池を永田のいた左SBに入れる。
そしてサンガは83分、前線からプレスをかけられる様に横谷を下げて有田を入れ大黒と2トップを組む。
85分過ぎから横浜は何度もサイドから中盤からロングボールをサンガゴール前に放り込むがバヤリッツア、酒井らCBを中心にDF陣が跳ね返す。 そして3分あったロスタイムも過ぎサンガが3試合ぶりに相手を完封した。前節からジャイロをアンカーに置くフォーメーションがここでも功を奏したか。
また勝てませんでした~。 Sさんが苦笑する。 横浜FCサポーター達からはスタメンを6人も入れ替えた山口監督に罵声が飛ぶ。 先週のサンガサポーターもそうだったなぁ~・・・・・・
久々サンガの完勝を見られた。 でも願わくば磐田や湘南相手にこういう勝ち方をしてくれれば・・・・・
また横浜FC戦を見に着てください。 Sさんは私にそういって駐車場に向かわれた。私が“KAZUがみたいでですね~。”と答えた後に。 そしてサンガサポーターの喜びの雄たけびを聞きながら・・・・
まだ少し残るけど咳はだいぶ和らいで来た。そしてサンガは次節長崎戦も 2-0 の連続完封勝利。ジャイロをアンカーに置くフォーメーションが当たっているみたいだ。
ワールドカップ開幕まであと1か月。それが終わって今年の末には愛するサンガが昇格を決めてくれる事を祈るよ。
そして今シーズンも King Kazu を見たいなぁ~
だけど雨は降らないだろうと思った。昨日降ったからもう降らないだろうと。
そしてサンガはこの試合で勝たねば次に上昇のきっかけになるのは当分先で今シーズンはこのまま昇格争いから徐々に離脱するかもなぁ~と思った。
何しろ1週間前の湘南戦は絵に描いた様な完敗劇。これではとてもJ1で戦うチームに値しないと思わされた。
幸い?4日後に行われた次節の対戦相手は最下位の讃岐だった。もし次節、讃岐サポーターには申し訳ないが、もっと上位チームとの対戦だったらどうなっていただろう?
讃岐戦には前節湘南戦とはフォーメーションを替えてジャイロをボランチの位置から下げてアンカーに置き、ボランチに工藤と中山博貴を置き前線は大黒のワントップにし2列目右に横谷を、左に三平を置く布陣に替えた。 このシステム変更が功を奏したのか結果は 4-1 の快勝だった。しかし終了前に失点を喫した事が気になった。
この試合結果はシステム変更か対戦相手に寄るものかは次節の横浜FC戦にわかるだろうと思った。
横浜FC戦は殆どいつも仕事仲間のSさんと観戦する。仕事仲間とは聞こえが良いが実はガチのライバル会社。仕事上ではSさん会社の製品や海外代理店としょっちゅう相対する。
しかしSさんとは一度も仕事の話をしたことが無い。いつもサッカー談義に尽きる。この日も先にニッパツ三ツ沢競技場に入ってもらって席を確保して貰った。隣には中学2年生になった息子さんが。大きくなったね~と。うちの息子はもう大学生。今はおろか、中2の時はもう一緒には観戦してくれなかったかな?
まぁ私も中学生になったら親父を徹底的に避けていたしなぁ・・・・
それにしてもA席とはいえさすが専用球技場。観戦状態がすこぶる良い。同じ神奈川県にあるBMW平塚や横浜国際とは比較にならない。正直入場料金の半分は返金して貰いたいくらいだ。まぁ陸上競技経験者からすると陸上トラックには何も恨みは持たないが。
EURO2008 決勝のスタジアムとなったウィーンの競技場は陸上トラックがあったけど客席には適度な傾斜が施されており非常に観戦しやすかった。そういう気遣いは考えてほしいものだ。 あれじゃ、陸上競技を観戦するのも一苦労だ・・・・
試合開始の半時間前に到着したのでSさんと三ツ沢競技場談義に花が咲く。
日本リーグ時代は日産自動車の試合を観戦しにここによく通った。あの時はまだ地下鉄が無くて横浜駅からバスを使っていた事、今となっては当時、木村和司を初め水沼、柱谷兄弟、松永、金田、越田らを見られたことは貴重な事だった・・・ってな話を。俺もそろそろ生き証人の域か??
ピッチ上でアップする選手達の中から KAZU の姿を探したのだけど見当たらなかった。 S さん曰く、KAZU はアップも別メニューだから・・・との事であったけど。
両チームスタメンの発表が始まった。サンガは前節讃岐戦と同じスタメン。という事はジャイロをアンカーに置く布陣だろうなぁ・・・と想像した。
ホームの横浜FCは、まず最初に紹介されたGKが南雄太ではなく今季J-League 初出場となる渋谷飛翔であることが最初の驚きであった。DFの4選手こそ前節北九州戦と同じスタメンだったが、中盤から前はボランチの寺田紳一以外は全員入れ替わっており都合スタメン6選手が入れ替わっていた。
横浜FCも第10節では湘南相手に先制しながら3連続ゴールを喫し完敗。次節は下位に低迷する讃岐を相手に勝利を納めるも前節北九州には敗戦を喫しておりなかなか波に乗れないらしく、まだホームでは勝利を挙げていないとの事だった。山口監督のこの試合の選手起用は低迷する現状を打破したかったのだろう。今季は既に対戦した磐田とは引き分けている。それだけの実力はあるのだから何かきっかけがあればと私でさえ思った。 そしてこの試合も King KAZU はベンチに入っていなかった・・・・・
京都のキックオフで始まった試合。開始早々に横谷が倒されてしばらく立てない。
1分35秒には左サイドを永田が上がりFWホナウドに送り、野崎に戻すがタイミングが合わなかった。ホナウドが3試合ぶり、野崎も前節は出場機会がなかったので実践不足が出てしまったか?通っていれば良いチャンスになったかもしれなかった。
6分10秒、大黒が飛び出してボールを受けるが線審の旗が上がりオフサイド。すると前方に陣取る横浜FCサポーター達からブーイングが。2010年のシーズンにここでプレーした大黒にはスタメン紹介の時も横浜FCサポター達からはブーイングと拍手が入り混じっていた。
立ち上がりは横浜FCの出だしの速さが目立ったが、工藤がその攻撃の芽を摘んでいた。アンカーにジャイロが置かれたせいか、1週間前に観戦した湘南戦に比べると高い位置に出てくる頻度が高かった。
12分、三平が逆サイドの横谷に振るとそのまま横谷は前線に上がりCKを引き出す。そのCKから繋いで博貴が放ったシュートは力なく渋谷がキャッチするはずだったが、渋谷はファンブル。それを大黒が逃さず横浜FCゴールに押し込んでしまった。
あまりにもあっけないゴールだったのですぐにゴールインと解る人は少なかったと思う。ピッチ上の選手達も含めて。
私は主審に目をやるとセンターサークルを指していたのでゴールインを確認出来た。
今季初出場の渋谷の痛いキャッチミスだったけどその前に誰かと交錯したのかな・・・・
サンガのゴールを見たのはいつ以来だろう?先週の湘南戦も昨年の悪夢のJ1昇格決定戦も完封されたしなぁ~。
先制ゴールを許した横浜FCは直後の14分に永田が左サイドを突破して来る。 前半は永田のサイド突破が
横浜FCの攻撃の生命線だった。それ以外はジャイロをアンカーに置き工藤が高い位置からプレスを掛けて攻撃の糸口を摘んでいた。その上この日のサンガの選手はチェックの速さが目立つ。
“サンガのチェック早いですね~。それに厳しい。” Sさんがこぼしていた。
サンガの選手の動きがよく解る。本当に見易い競技場だなぁ~と私は感謝した。
29分野上に工藤が後方から強烈なタックルを見舞う。すると野上は立ち上がれない、そしてこのプレーに主審は何もホイッスルを吹かない。 ボールがサイドに出されてようやくプレーがストップ。野上は外に出された。
ホイッスルが鳴ってもおかしくはなかったかな?と思ったがその前に工藤は何かチャージを受けたのかな?
横浜FCのDFラインは一時的に松下がCBに入った。 野上はしばらくして後方からの横浜FCサポーターの歓声を受けてピッチに戻ったけどSさんは
“脚を引きずっているから替えた方がいいんじゃないかなぁ~”と案じていた。 しかし結局野上は最後までプレーした。
京都がボールを支配する中でも永田にボールが入った時は横浜に攻めの形が出来掛ける。そして前線はホナウドと野崎の2トップ気味になる。 36分には飯尾と小野瀬のパス交換からいい形が出来たがシュートには至らない。 38分には前線に上がった永田が上手く動いてスペースを作り飯尾のミドルを引き出す。 40分には左サイドをドリブルで上がった永田が飯尾を狙ってクロスを入れるがここはスンフンがキャッチ。 ホームのサポーター達が沸くシーンが続いた。
しかし次のゴールを決めたのはサンガだった。 ロスタイムに入ろうかと言う44分、GK 渋谷が故意に時間を稼いだと主審が間接FKをサンガに与える。渋谷はそのままボールを持っていればいいのにボールを蹴りあげてしまう。それを受けたサンガの選手がPA内にボールをセットするが今度はドウグラスがそれを阻止しイエローカードを受ける。 この一連の主審の判定に対し同然横浜FCの選手達は不満を隠さない。だが判定は変わらず壁を作る。
そしてセットされたボールを比嘉、中山、酒井がまたぎ横谷が足の裏で後ろに少し下げたところを石櫃が走り込んで放った強烈なショットがゴール上右隅に決まりリードを広げた。
サンガにとっては良い時間帯での追加点。それも贈り物のチャンスから。 この失点堪えるだろうなぁと思った。1週間前の湘南戦での2失点目の様に……
前半終了直前にもサンガは工藤が右サイドを突破しクロスを上げるがここは松下がクリアー。そしてホイッスルが鳴った。
こんな気分で前半を終えられるなんていつ以来だろう・・・・・と思った。
ハーフタイムの間Sさんと色々話し込む。今日もホーム初勝利は遠い、あの2点目が痛いってな話を。
“それにしても寒いですね。” と私が話題を変えた。 本当に冬に着るヤッケを着て来てよかった。
しかし試合内容とここからの見易さも手伝いその寒さは苦痛にはならなかった。
両チーム選手交替無しに後半が始まった。 湘南にやられたみたいに立ち上がりに3点目が決まればいいのだけど・・・・
しかしそんなに甘くは無い、51分14秒にはホナウドから小野瀬にスルーパスが通りそうになるがその前に酒井がカット。通っていれば危なかった。 後半立ち上がりから横浜FCは最終ラインを高く上げて来た。それでもその裏を大黒が上手く狙っていた。52分には右に流れた大黒が中に入れ中山が横谷にヘッドで折り返すが横谷がオフサイドを取られた。
55分横浜FCベンチは飯尾を下げて前節でスタメンだった黒津を入れる。黒津はトップに入ったかなと思ったけど交替当初は2列目だった。63分今度はサンガベンチが動く。 右SBの石櫃を下げて福村を入れる。永田対策か?
65分小野瀬が右サイドを突破し入れたクロスは中央に走り込んだホナウドを越えてホナウドの左に走り込んだ野崎がフリーでヘッドを放つ。やられた、と思ったけどシュートは外れてくれた。
そしてその直後素晴らしいクロスを上げたばかりの小野瀬がベンチに下がり小池が投入される。そして黒津がトップに入り2列目右に小池、左にホナウドが入った。
後半はやや横浜FCが優勢のまま進むが72分にサンガがチャンスを掴む。 工藤のスルーパスに三平が抜け出しフリーでシュートを放つが三平の放ったショットはゴール枠を外してしまう。 決まれば試合も決まったんだけどなぁ~と思う。
この失敗が Badu 監督の逆鱗に触れたのかすぐに三平は駒井に替わってベンチに下げられてしまった。
横浜FCは前半と比べて縦の連携もここに来てよくなって来たがサンガDFラインとアンカーのジャイロがよく効いており決定機を作らせない。そして横谷、駒井のドリブルからのカウンター攻撃がよく見られる。
80分横浜FCベンチは前半はあれだけ見せていたドリブル突破があまり見られなくなった永田を下げて野村を投入し2列目右に入れ、小池を永田のいた左SBに入れる。
そしてサンガは83分、前線からプレスをかけられる様に横谷を下げて有田を入れ大黒と2トップを組む。
85分過ぎから横浜は何度もサイドから中盤からロングボールをサンガゴール前に放り込むがバヤリッツア、酒井らCBを中心にDF陣が跳ね返す。 そして3分あったロスタイムも過ぎサンガが3試合ぶりに相手を完封した。前節からジャイロをアンカーに置くフォーメーションがここでも功を奏したか。
また勝てませんでした~。 Sさんが苦笑する。 横浜FCサポーター達からはスタメンを6人も入れ替えた山口監督に罵声が飛ぶ。 先週のサンガサポーターもそうだったなぁ~・・・・・・
久々サンガの完勝を見られた。 でも願わくば磐田や湘南相手にこういう勝ち方をしてくれれば・・・・・
また横浜FC戦を見に着てください。 Sさんは私にそういって駐車場に向かわれた。私が“KAZUがみたいでですね~。”と答えた後に。 そしてサンガサポーターの喜びの雄たけびを聞きながら・・・・
まだ少し残るけど咳はだいぶ和らいで来た。そしてサンガは次節長崎戦も 2-0 の連続完封勝利。ジャイロをアンカーに置くフォーメーションが当たっているみたいだ。
ワールドカップ開幕まであと1か月。それが終わって今年の末には愛するサンガが昇格を決めてくれる事を祈るよ。
そして今シーズンも King Kazu を見たいなぁ~