全米オープンテニスの決勝戦が早朝にＷＯＷＯＷで放送されるので、4時半に起きて観ました。大坂選手が実力を出せればアザレンカに勝てると思っていました。ところが第１セットは、アザレンカ選手が神業的なショットを連発して６－１であっさりと取ってしまいました。速いファーストサーブが次から次に入り100％近い成功率でした。大坂選手を左右に走らせてオープンコートを作りそこへ剛球を叩きこまれました。
第2セットに入り０－２とブレイクされたところから大坂選手の反撃が始まり、粘り強く攻撃を跳ね返して、中央に深い球を返球して繋ぎながらチャンスボールを待つ戦法に切り替えました。先にオープンコートを作って、そこへ叩き込んでいき６－３と逆転しました。最終セットは生き返った大坂選手のペースで６－３で勝って3回目のグランドスラム優勝を勝ち取りました。こういう粘り強さは以前の大坂選手には無かったものです。
この試合で人種差別に抗議して7種類の黒いマスクをして現れたのも注目を浴びました。自身のSNSで「自分はテニス選手である前に一人の黒人です。テニスよりもっと重要な問題に関心を持ってもらいたい」と主張していたそうです。
