鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1061~竹鶴政孝パート259

2015-05-27 12:03:03 | 竹鶴
今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート259、謎のオールドボトルです。

今回取り上げるのは、先日のネットオークションで取り逃がした謎のオールドボトルについてです。

「ニッカ ノースランド レアオールドウイスキー」という商品名で出品され、147,000円で落札されました。

写真のボトルは余市のウイスキー博物館で見たことがあります。
またニッカウヰスキーデータベースwikiには、
=====
余市に展示されているものだが解説は出ていない。
発売直後の第一号ニッカウ井スキーの新聞広告に「丸瓶角瓶も均一値段」とある事から、第一号ニッカウ井スキーの丸壜版である事が推察される。
=====
と解説してあります。

ただ、ウイスキー博物館には「一号ニッカウイスキー角びん」「一号ニッカウイスキー丸びん」とネームのついたポスター原画が並んで展示されています。
一号丸びんは一号角びんとボトルだけを入れ替え、他のデザインは一緒のポスターです。
そこには「首の長い」ウイスキーボトルが描かれており、今回のボトルとは違います。
「首の短い」今回のボトル、一号丸びんでないとすれば名は何?
混乱します。

ところがウイスキー博物館にはもうひとつ、キーになる資料があります。
ヒゲのおじさんが初めてデザインされた陶器製ボトルが入った木箱、その内側に貼られた製品チラシです。
そこには「スペシャルブレンド茶丸びん」と銘打って、先ほどのポスターの丸瓶が載っています。
ということはポスターに描かれているのは「スペシャルブレンド茶丸びん」ということになります。

以上のことから今回のボトルはニッカウヰスキーデータベースwikiの推察通り「一号ニッカウイスキー丸びん」というのが正解なのかな?
現物が手元にあれば、他にもヒントを見つけられたかもしれないと思うと残念です。

最後にもうひとつの特徴について。
写真のボトルの肩口に「NORTHLAND」という文字が読めます。
ただしこれはヒントになりません。
「ノースランド」は竹鶴政孝が「ウイスキーと私」を書いた昭和47年に発売開始されています。
著書の中で、温めてきたネームをいくつか披露した上で、今回「ノースランド」を採用したと書いています。
つまり今回のボトルの「NORTHLAND」という文字は単にデザインであり、名前ではないということです。

こういう推理は、当該ボトルを手にして、晩酌をしながら行うと楽しいのですが・・・。
今回落札できなかったことは無念ですが、ボトルの名前の推理に一応の決着がついたことで多少気を良くして晩酌を続けました。

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