(原題:新警察故事)いくら腕の立つジャッキー・チェン警部とはいえ、完全武装した犯人グループのアジトに10人足らずで乗り込んで行けば返り討ちに遭うのは当たり前。さらに、彼の勤務する警察署はニセ警官だの凶悪犯だのがノーチェックで出入り自由ときては、爆弾を仕掛けられるのも当然だ。この映画はかくもディテールが甘い。でも、そこが香港映画らしい“愛嬌”とも言えるのだ(笑)。
ハリウッドで“便利屋”扱いされていたジャッキーは、久々ホームグラウンドに帰って水を得た魚のように大暴れしている。
強盗団に部下を殺された警部の苦悩とか、犯人グループの屈折ぶりとか、そういう暗いモチーフも何のその。一度始まると留まる事を知らないアクションの釣瓶打ちに見とれるしかない。
特にバスの暴走を阻止する場面は、数ある彼のフィルモグラフィの中ではベスト5に入るパフォーマンスだと思う(彼の年齢を考えると、驚くべきことだ)。
決して彼のワンマン映画ではなく、ニコラス・ツェーやダニエル・ウー、シャーリーン・チョイといった若手にも花を持たせているのが嬉しい。チャーリー・ヤン扮する婚約者とのやり取りも良く、ラストなんか泣かせてくれる。上映時間をあと20分ほど削れば言うことなかった。
ハリウッドで“便利屋”扱いされていたジャッキーは、久々ホームグラウンドに帰って水を得た魚のように大暴れしている。
強盗団に部下を殺された警部の苦悩とか、犯人グループの屈折ぶりとか、そういう暗いモチーフも何のその。一度始まると留まる事を知らないアクションの釣瓶打ちに見とれるしかない。
特にバスの暴走を阻止する場面は、数ある彼のフィルモグラフィの中ではベスト5に入るパフォーマンスだと思う(彼の年齢を考えると、驚くべきことだ)。
決して彼のワンマン映画ではなく、ニコラス・ツェーやダニエル・ウー、シャーリーン・チョイといった若手にも花を持たせているのが嬉しい。チャーリー・ヤン扮する婚約者とのやり取りも良く、ラストなんか泣かせてくれる。上映時間をあと20分ほど削れば言うことなかった。