黒澤明監督の昭和25年作品。低俗な写真週刊誌のデッチ上げに対抗する三船敏郎扮する若手画家の活躍を描いているが、主人公よりもスキャンダル雑誌の編集長の描き方が面白い。
いわく“記事なんて少しぐらいデタラメでも、活字になれば世間は信用するのさ”とか“抗議されたら小さく謝罪広告を出しとけばOKじゃん”とか、“高尚な連中は上品ぶってるから、法律に訴えることなんてしないのさ”とかの盗人猛々しい物言いが実にイキイキとしていて痛快だ。
この調子でピカレスク・ロマン風に映画が進行していけば良かったんだけど、志村喬扮する弁護士の登場で失速。物語が志村とその娘(桂木洋子)とのホーム・メロドラマになり、肝心の三船敏郎の描き方がスッポ抜けてしまった。いつもと違って黒澤が松竹で撮った映画なので、方向性をセンチメンタリズムに振らざるを得なかったのかもしれない。
なお、ヒロイン役の山口淑子は本当にキレイだった。同年製作された谷口千吉監督の「暁の脱走」と並んで、フォトジェニックな魅力あふれる代表作であろう。
いわく“記事なんて少しぐらいデタラメでも、活字になれば世間は信用するのさ”とか“抗議されたら小さく謝罪広告を出しとけばOKじゃん”とか、“高尚な連中は上品ぶってるから、法律に訴えることなんてしないのさ”とかの盗人猛々しい物言いが実にイキイキとしていて痛快だ。
この調子でピカレスク・ロマン風に映画が進行していけば良かったんだけど、志村喬扮する弁護士の登場で失速。物語が志村とその娘(桂木洋子)とのホーム・メロドラマになり、肝心の三船敏郎の描き方がスッポ抜けてしまった。いつもと違って黒澤が松竹で撮った映画なので、方向性をセンチメンタリズムに振らざるを得なかったのかもしれない。
なお、ヒロイン役の山口淑子は本当にキレイだった。同年製作された谷口千吉監督の「暁の脱走」と並んで、フォトジェニックな魅力あふれる代表作であろう。



