HAPPY MANIA

おいしい、まいにち。
あじわう、せいかつ。

THE PHILLPS COLLECTION 

2005-08-07 19:41:49 | ☆ART☆
六本木ヒルズの森美術館で開催されている、
「フィリップスコレクション展」に行ってきました。

ダンカン・フィリップスが
「全体像をイメージしながら
 ひとつひとつのブロックを正しい位置に積んでいく」
ように、集めた絵画の数々。
その、審美眼はすばらしいと思いました。

印象的だった絵を、
数点紹介しますね☆☆☆



ジェンザーノの眺め
~カミーユ・コロー~

コローの絵はいままでこれといって気にとめたものはなかったのですが。
この「ジェンザーノの眺め」は、
こころのどこかに触れたみたい。
土の質感、というか、粉なっぽさ、みたいなものが、
迫ってくる感じがしたのね。
そして、スカーフの赤。
強い一瞬の光とその場所の空気がこの絵にはとじ込められているように感じます。


ルーヴシェンヌの雪
~アルフレッド・シスレー~

美術館で見たときに、この絵が光って見えたの。
光って、っていうか、浮き上がっている感じ。
小さな絵ですが、わたしはとても気に入りました。
雪の日の、しんとした雰囲気や、
雪を踏むくぐもった音が聞こえてくるような、
ひっそりと美しい絵です!


ハム
~ポール・ゴーギャン~

ゴーギャンはわたしがいちばん好きな画家です。
ゴーギャンの静物画は少ないですが、
静物画を描いても、
どこからどうみても、これはゴーギャンでしょ☆
ってところが、すごくいい。
何をするか、ではなく、誰がするか、に
わたしは重きをおいてしまうので、
ゴーギャンのような画家はとてもとても好きです。
このハムもね、
おいしそうかって言われると、
決して食べたくなるかんじではないんだけど、
脂身の部分がやけに生々しかったりして。
ゴーギャン、ほんとに、好きです♪♪♪


ラウル・デュフィ
~オペラ座~

家に飾ってあったらステキ☆と思った一枚。
デュフィのもう一枚「画家のアトリエ」もステキ☆
でも。
わたしの「おうちに飾りたい絵№1」は、
ウォーホルだったりするので(笑)統一感からいって無理かしら。


舟遊びの昼食
~オーギュスト・ルノワール~

ルノワールは特別好きな画家ではないのだけれど、
絵を前にすると、オーラに惹きつけられてしまうのね。
それは、どんな小さな肖像画であったとしても。
この絵も、なかなかその場を離れられなかったな~☆
それにね。
右側のひとりだけ帽子をかぶっていない男の人。
ステキでしょ!!!
ちょっぴり、ひとめぼれ。
何でも、ルノワールの友人のジャーナリストさんらしいです♪



最後に。

フィリップスの最大の目標は、
自分自身の味わう喜びを人々と共有することであり、
その喜びとは芸術の持つ人生を高める力に由来するものであったそうです。

「絵画は、
 私たちが日常生活に戻ったり他の芸術に触れたりしたときに、
 周囲のあらゆるものに美を見出すことができるような
 力を与えてくれます。
 このようにして知覚を敏感にするよう鍛えることは、
 決して無駄ではありません」


この言葉に、そうよねそうよね!!!
と前のめりで同意したい気持ちです。

ルノワールやゴーギャンの絵を見て、
日々の空や風の感触に感動できるこころを育めたらいいな。


百数十年前のフランスでキャンバスを前にした画家がいて。
その絵は、それから百数十年後、
わたしの目の前にある。

絵画は時代をつなぐ。

そう思うと、
美術館って、タイムマシーンみたいね☆☆☆

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