斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

重心の高さがアダになる

2006年08月18日 | みちのはなし
タイトルのような原因の事故を見てしまったので・・・

当方にとっては通いなれた通勤路での出来事でした。

恐らく信号の変わり目だったので、充分な減速をせずに交差点に進入してしまったため、車が横Gに耐え切れず横転してしまったようです。
事故車が止まった位置やヘコミ具合からすると、一回転半してサイクリングフェンスにめり込んで止まったようです。

事故っていたクルマはランクルの80。
5インチぐらいリフトアップされた車体には、純正よりふた回りぐらい大きなオーバーフェンダーが付き、それに相応しいサイズのワイドタイヤを履いていました。

事故の原因は100%運転者の操作ミスと過信によるものです。
無事怪我もなさそうで助かったのに、蹴りを入れて八つ当たりするのもよくないですよ。
事故からさほど時間が経っていないようで、ドライバーは携帯電話でどっかに連絡をしながら、しきりにランクルへケリを入れていました。

意外とこの交差点って危険なんだよな。
縦断勾配が結構きつくて、交差点の手前でバーチがちょうど終わりになるし。
下り勾配なので、中途半端に交差点への進入速度も高くなってしまいがちだし・・・

周辺の地形や用地の制約があるから止む得ないのかもしれませんが、交通工学会あたりから出ている路線計画や交差点計画の本で、設計してはいけない交差点の見本みたいな縦断線形と交差点配置になっているし。

当然事故も多いです。
一番多いのは減速不足ではなく、下り勾配の区間に連続してある交差点を見落としてしまったことが原因の出会い頭の衝突事故です。

恐らく縦断のコントロールポイントは手前にある橋梁のH.W.Lだと思います。

補足
実は先週もリフトアップしたテラノがここまで派手ではなかったけど、横転事故があったんだよな。
設計ミスの道路と言ってしまえばそれまでかも知れませんが、抜け道になる道路ですから、構造例の緩和規定を限界まで使用して設計した道路だと思います。
コストダウンにもなるしね。
メインの余裕のある道路も別にあるわけだし。