斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

ハチロクレビン試乗顛末記

2006年09月30日 | クルマ
最高速度40km/h、約2.5kmでしたけど・・・

メーカーが看板を背負わせて出しても恥ずかしくないぐらいに仕上げた1台なので、機関はとても調子が良かったです。
ミッションのスムーズさは特筆モノでしたし、エンジンもアイドリングも落ち着いているし、高回転まで引っ掛かりなく回りました。(短いながら頑張って7,000回転まで踏んでみました)
エンジンはバランス取り程度のチューニングはされていると思いますが、軽々と吹き上がり
意外なところとしてはT-VISがキチンと作動する4A-Gに乗ったのは初めてでした。
AE92後期以降には廃止されてしまったし、チューニングをする際には殺してしまうのが一般的なので、3,000回転付近でポートが全開したときの咆哮は気分を盛り上げます。(技術としては失敗のようですが・・・)

最近ではレスポンス良く、レッドゾーンまで軽々と一気に吹き上がるエンジンも珍しくありませんが、4A-GEUの違いは一気に回転が落ちて行くという事です。
シフトアップの時はキチンと回転を合わせないと、パワーバンドを外してしまいます。
難しいクルマではありませんが、基本を疎かにすると気持ちよく走ってはくれません。
ノンパワーなので、ステアリングは若干重めですが、クラッチやアクセルは軽く、感覚も掴みやすいので、操作系と格闘しながら運転する必要もありません。

EFIをはじめ、それなりに電子制御も入っているので、ダラダラ走ったりするのも苦痛になりません。
たまたま前を走る初心者マークを貼ったハリアーハイブリッドが、S字を多角形に走行していたので、1速、10km/h以下で走る機会に恵まれました。
おかげで、ハチロクが渋滞の街乗りでも苦痛にならない快適性がある事も確認できたので、結果としては良かったかな?

内装は磨き出した感があり、割れやすいシートも綺麗でしたが、それ以上に驚いたのはステアリングとシフトノブは新品同様のモノが付いておりました。
GTV用の樹脂成型モノですが、型シボがキチンと残っている綺麗でした。(ひょっとしたらまだ新品が出るのかもしれませんが・・・)

試乗距離や時間はとても短いですが、登場から23年、生産終了から19年を経ても愛されるクルマであることを理解するには充分な機会でした。

高校の先輩(ネッツのディーラーメカ)が、最も楽しい通勤車として再度購入したのも分かるような気がします。

写真は昨日同様展示車ですが、一番人気の無い(?)Ⅰ型レビンにしか付かない“パタングリル”(一定の水温になると開く)の付く珍しい個体です。(普通はGT用か後期の物に交換されてしまう)

補足
当方がヴィッツRSに乗っていた時間にレビンを動かしていたオジサンがとても丁寧かつ元気良く走らせていたのが印象的でした。
何か懐かしむような感じも受け取れました。(とても似合っていました)

YS-11ラストフライト

2006年09月30日 | 本日のニュース
初飛行から44年、国産の翼「YS11」国内便から引退 (朝日新聞) - goo ニュース

本日方々で話題になっている事です。
完全引退ではなく、日本国内の定期旅客便としてのフライトからは退役ということです。
自衛隊納入機や海外ではまだ元気に飛んでおります。

ニュースで仕入れた情報によると、15時30分沖永良部島発17:30分鹿児島空港着が最終便です。
定時出発率99%の高い信頼性を貫き通した、YS-11らしいラストフライトでした。

初フライトから44年間、多くの人に愛される機体です。
日本の空港事情に合わせて短距離で離陸できる設計であったり、安全性・耐久性に充分な余裕を持った設計でありました。
高度成長期であった日本を象徴するものでもあります。
このヘンのストーリーはプロジェクトXや航空公園(埼玉県所沢市)で御馴染みかもしれません。

YS-11のことを熱く語っているのは航空写真家青木勝氏のブログを
yahoo!ブログ 青木勝ブログ
色々な情報はwikiで確認ください。
YS-11@wiki

最初で最後の純国産旅客機。
半公営企業だから出来た、採算度外視の過剰設計。(結局このことが破綻に繫がるのだけどね)
戦闘機を作っていた技術者が設計した、高い耐久性と信頼性を持った機体。
フル・アナログ操作だからパイロットの技術が直に反映される操縦室。

色々悪く言う材料もあるみたいですが、40年間(通常の1.5~2倍)も現役を続けられたことは絶対に評価しなくてはならないと思います。

スバル360、ホンダスーパーカブ、0系新幹線と並んで当方の好きな乗り物のひとつです。

補足
初めて乗った飛行機です。
飛行機に乗りたいというバカ息子(当時小学生)の為に計画した家族旅行で乗りました。
恐らく物凄くお金が掛かったと思いますが、東北新幹線(国鉄時代)、モノレール、そしてYS-11で羽田から小松へという乗り物尽くしの夏休み旅行でした。
乗った乗り物のことは覚えていますが、何をしに行ったのかは覚えていません。

いまさら行ってみる

2006年09月29日 | クルマ
本日、大崎で新技術講習がありまして、それが14:30に終わったので・・・
実はこのことが決まった、先々週からこの日に照準をあわせて、おりました。

午後は半休を取って、 MEGAWEBへ

そうです カローラ生誕40周年記念展へ行ってまいりました。

モチロン目的は初代カローラとAE86カローラレビンGTVに試乗するためです。

到着早々に予約をしたのですが、待ち時間が結構あったので、比較用に一応現代のスポーツモデルとして“ヴィッツ1.5RSのTRD仕様”にも乗りました。
クルマの完成度としては上だろうし、確かにスポーティーなんでしょうが・・・
ハチロクレビンに乗ってしまった後だと、すべてが子供騙しのような気がしてしまいました。
メーターの演出、パワステやCVTの味付け、排気音、すべてが乗せられているような気がして・・・

写真は展示車両で、試乗車両とは違います。
試乗車は同じ赤黒ツートンのレビンですが、外観前期・内装後期の3ドアという個体で、ワタナベのアルミを履き、明らかに車高が下がっていました。
スナップ・オンのドライバーグリップに差し込まれたキーを捻ると一発で目覚めた、4A-GEUは絶好調そのものでした。
全般的には程度は良好だし、年式を考えれば15万キロ台の走行距離は“ロー・マイレージ・カー”でしょうしね。

個人的にはエアコンが効き、AM/FMとCDぐらいが聴けるオーディオが付いていれば、現在足として使えます。さすが“カローラ”です。
MT車やパワステが付いていない事はぜんぜん気にならないので・・・
むしろ、ステアリングの重さは普段乗っているファミリアバンや前に乗っていたカリーナ(FF)のほうが重いぐらいでした。

補足
本当は初代カローラに乗ってみたかったのですが、車両故障という事で試乗は出来ませんでした。長くなったので、試乗記は次のエントリーで・・・
暫くこの関連のネタが続く事を予めご了承ください。

街で見かけた車達52

2006年09月29日 | 街で見かけた車達
最近やたらとセリカXX(A60系)を見かける機会が増えています。

たしか、昭和53年排出ガス規制後に久々に最高速度200m/hを超えた車だったと思います。
モチロン広報車チューンでしょうが、ライバルたちもそうして来たはずでしょうから、セリカXXだけが特別ということはないでしょうけど・・・
現在ではたいした事はないのかもしれませんが、タイヤの性能を考えるととても凄い事です。
だって、195/70HR14という210km/h規格の70扁平のタイヤですよ。
それなりに話題になりましたし、販売台数も結構多かったはずなのに、往時のライバル者と比べると残っている台数はとても少ない印象のモデルです。

しかも、見かけるのは1台では在りません。
基本的にはオリジナルが保たれ、15年ぐらい前の字光式ナンバーがつく白の2000GT(GA61型)
当時ものフルエアロと北米仕様のオーバーフェンダーが付く、何故かタービンの回る音の聞こえる3ケタ3ナンバーの付いたフルチューン?された1台。
錆びやすいリヤゲートに“CELICA XX”のデカールの残る後期型の2800GT。

新車時代の話題性から考えると驚くほど残っていないといわれておりましたが、最近はワンオーナー車が売りに出てくる機会が増えてきました。(錆びやすいクルマなのに不思議だ)

セリカに共通することなんでしょうけど、結構年数が経ってからもワンオーナー車が市場に出る機会が多いです。

長く持ち続けられる理由として、セリカって意外と実用車にもなるんですよね。
5M-Gのグレードはエンジン周りのトラブルも多いそうですが、1G-Gのモデルはサビにさえ気を付ければ充分日常の足になるそうです。

補足
よろしくメカドックで、クルマを覚えた世代なので、好きな車です。
ロータスチューンと噂されるクルマですが、それが何処だったのか思い出せません。

コルサの不思議

2006年09月28日 | クルマ
まっ、日本で話題にするからオペル(日本名ヴィータ)の方ではなく、トヨタのほうです。

恐らく新車時の評論家による評価は高くないクルマでしょうし、技術的に特筆すべき点もないクルマでしょう。。

平成11年まで生産・販売されておりましたが、メーターが透過式証明でなかったり、徹底的にコストダウンが計られたことが容易に分かったり、スペック上では好材料となるような要素はないし、エアコン・パワステ・パワーウインドウ・集中ドアロック、リモコンミラー、カーコンポが付くフル装備であっても、シートリフターやチルトステアリングは付かないなど、何かが欠けるクルマです。
しかし、このクルマの不思議というか凄さですが、驚くほど頑丈で、小回りが効き、不思議と燃費が良い。
移動手段のコストパフォーマンスとしてはとても優れたものだったのではないでしょうか?現役時代は旧規格だった軽自動車よりは安全性も高かったでしょうし。乗り出しの値段はさほど変わらなかったでしょうし。。

トヨペットに点検・修理に出す機会が多く、職業柄や趣味のせいで、足車を持つ人が多い為、運転する機会は意外と多い車です。

勤め先に在った平成7年式のEL51型AX-Limitedは最終的には23万キロまで走り、11年目の車検を迎えたのを気に退役しましたが、機関には問題はありませんでした。
18万キロぐらいの時に燃費を測ったことが在るのですが、高速(日光道)、いろは坂込みでリッター16キロ弱は走りました。
100万円ちょっとのクルマ(しかも、オートマチック車)が、雑に乗っても20万キロ以上乗れてしまう。(当たりだからではなく、ほとんどがそう)

当方の知る場末(自称)の中古車屋さんでは結構引き合いが強いモデルで、中には指名買いする方もいるとか。
確かに新車時の値段を知っている者としては9年落ちの個体は強気な値段だし、11年落ちでも市場に並ぶのが凄いと思わせるモデルです。

ある大物自動車評論家がこのクルマを貶す意味を含んで、「歩くよりは楽」と評価しておりましたが、コルサの目指すところとしては褒め言葉のような気がします。
その証拠として、モデルチェンジを繰り返すたびに没個性・質素化の道を進んで行った不思議な車ですから。(初代は百恵の赤い靴だったのに・・・)

もう一方のコルサ(オペル・ヴィータ)は先頃ニューモデルが発表されましたが、GMの経営戦略の関係で日本に導入される事はありません。

補足
確か、トヨタ・コルサのほうが歴史は古かったはずです。
4ドアセダンの設定があるため、当方の住む田舎では“母親の乗る1台”のイメージが強いモデルで、18歳で免許を取った頃は周りの誰かが借り出してきて乗っていた1台でもあります。