今が頂点なのかもしれない

“ミニバン”ブームです。
これは当方の予想ですので、あまり気にしないでください。
このカテゴリーのクルマを否定するわけではないし、嫌いではないしね。

現在は新車登録されるクルマの3台に1台がこのカテゴリーに分類されるクルマで、軽自動車から3リッター超えのモデルまで存在します。
ミツビシ自動車風にいうのであれば、“フルライン・ミニバン”なメーカーは多々あります。

今年もモーターショーイヤーではありませんが、各メーカーから続々とニューモデルが登場しています。
そういったニューモデルを見て思った事です。
なんだか、プラスアルファというか先代モデルやライバル達との違いにこだわりすぎた故に、不必要な性能、個性、装備を身に付けたモデルが増えているような気がします。

個人的にはこのクラスには280psを誇るモデルやスポーツカーのような俊敏性をもったモデル、はいらないと考えています。
個人的には何のデバイスもなしに280psのFF車がラインアップされているのも怖いような気がします。
重心が高い直線番長ほど恐ろしいクルマはないので・・・（運転者や同乗者だけではなく、周りを走るすべての方々にもです）
低重心を謳うモデルもありますが、あれは先代と比べればとかミニバンとしてはと言ったエクスキュースが付くのは当然の事です。

またミニバン本来の魅力を削いでまで、付加価値の装備を付けているクルマもあります。
それに同じ様なクラスのミニバンを複数ラインアップしているメーカーでは既にFF化後のコロナ、カリーナ、カムリ、ビスタのような状態になっているような気もします。（既に存在意義があやふやな印象になっている）

現在のミニバンの主力モデルが出始めて10年弱。
そろそろ3代目が出揃いました。
幕府ではありませんが、発展・定着につながるモデルはどれになるのでしょうか。

昨今では完全にブームが終焉してしまったステーションワゴンもこのような道を辿って行ったような気がしますし、自動車先進国のアメリカではステーションワゴンブームからミニバンブームに移行し、さらに現在では低公害・低燃費なクルマへと移行しつつあります。

このように前例は山ほどありますしねぇ・・・

補足
日本の新車市場は30%が軽自動車になる一方で、超高級車市場も拡大するという二極化が進んでいるのも、こんな想像をしたくなってしまうのです。
このまま原油価格の高騰が続くと、燃費がいいとはいえないミニバンは不利な立場になってしまうような気がします。