斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

日産発の技術

2006年12月31日 | クルマ
C4様が運営されているブログ、学生自動車評論家のこちらこちらのエントリーに触発されて書いていてみました。

80年代に日産が世界に先駆けて採用した技術のなかで、他の自動車メーカーにも浸透したモノがひとつあります。

それは・・・電動格納式ドアミラーです。

今日では当たり前になった装備を世界に先駆けて採用したクルマは、1984年フルモデルチェンジした5代目ローレル(C32型)です。
当時の日産車らしく角張ったボディに絶壁インパネを採用したモデルです。
V6ターボと並んで話題になった装備ですが、当時の市場での反応はイマイチでした。日本市場ではまだ、ドアミラーが普及期にあったからしょうがないのかもしれませんが、ドアミラーを古くから採用している欧米諸国の評価は“日本人は何でも電動動かすことが高級だと勘違いしている。”といったようなモノで、散々でした。
しかし、フェンダーミラーより車体からの張り出し量が多くなってしまうので、日本の車庫事情を考慮したら、いずれは誕生する技術だったと思います。
当時の日本はまだ、ドアミラーが解禁されてから1年足らずでの採用ですから、とても凄い事だと思います。
わずかな期間に、顧客からの要望をフィードバックした装備を提供したと言う事ですから。

ここからは蛇足ですが、当方の通った教習所は10数年落ちになったC32型ローレルのスタンダード(当然フェンダーミラー)が教習車だったので、初めて運転したクルマになります。

実際は日産ではなく、サプライヤーが開発しています。(たしか、市光だったと記憶しています。)
ある程度はサプライヤーのための車造りも必要ではないでしょうか?

ご存知のように今日では“電動格納式ドアミラー”は日本車だけではなく、世界中のクルマに採用されるようになりました。
当然、日産がはじめて採用した22年前には鼻で笑った海外メーカーのクルマにも採用されております。
日本の車庫事情と自動車メーカーの気配り精神から生まれた、世界に誇るべき装備です。

開発だけではなく、新たな技術を採用に踏み切る事も同じく評価されるべき事でしょうから。

今年一年、駄文に御付合い有難うございました。来年も本年と変わらぬご愛顧をよろしくお願いします。
それでは皆様よいお年を。

2006年を振り返って

2006年12月31日 | クルマ
12月31日ということで、例年に倣ってこの1年のニューモデルを振り返ってみたいと思います。

1月初旬のエスティマに始まり、12月末のブレイドまで、今年も多くのフルモデルチェンジやブランニューモデルの発表がありました。(一応、国産車だけです。)
偶然ですが、トヨタ車と言うだけでなく、トヨタ店扱いの2台がハナとトリになりました。

今年はカローラやスカイラインといった、歴史のあるクルマのモデルチェンジがありましたが、それぞれのクルマらしいモデルチェンジでした。
だから、安心しただけで終わってしまったような気がします。(魅力はあるんだけどね)

今年一番気になったクルマは厳密は完全なニューモデルではありませんが、スズキ・エスクード1.6XCです。
今年追加された3ドアモデルなのですが、本日の日本市場では理解に苦しむぐらい“硬派”一台です。
今日ではとても珍しい5MT(クラッチスタートシステムなし)のみで、5ドアモデルと比較すると決して安い価格設定にはなっていません。
オーディオ廻りの省かれ方を考えるとむしろ割り高な価格設定です。(必要な装備は十分に付いていますが)

「ちょっとコンパクト(全長が短いと言う意味)な4WDが欲しい。」と言う方を拒むような設定です。
初代エスクードはそんなモデルだったような気もしますが、どこで変わってしまったのでしょうか?
ひょっとしたら初代もこのぐらいだったけど、周りに取り残されて“硬派”になってしまったの化も知れません。

補足
この一年に発表されたクルマを振り返って気が付いた事なんですが、シボレーMWだけは実車をみたことがありません。(見落としているのかもしれませんが)
アルファロメオ・ブレラだって実車が走っている姿を目撃しているのに・・・
同じ成り立ちのシボレー・クルーズのほうが、まだ見かけます。
そもそもベースとなった、ソリオを見かける機会も滅多にないしなぁ。。

いまさらなアップグレード

2006年12月30日 | パソコン
そろそろ次期OSが発表されますが。。

本日普段使っているノートパソコンをようやくWindows XP proにしました。
じつは3年近く前に購入したモノなんですが、プロダクトキーを紛失して以来放置していたライセンスです。
本日の大掃除により、プロダクトキーが貼られたセットアップガイドが見つかったので・・・
おかげさまで、Windows2000からXPになりました。
なくしたと思っていた、2万円を見つけたのと同じなのでうれしかったです。
SP1aでもなければ、SP2でもないXPを新規インストールしたのはかなり稀少なのでは?(単に塩漬けにしていただけですが)

残念な事に“時計”と“電卓”だけのクールなOSにはなりませんでしたが・・・
なんか、ワードパッドとかインターネットエクスプローラーとかペイントみたいな“便利ソフト”も入ってしまいました。

OEM版ってアップグレードインストールが出来ないことを忘れていました。
OSの再インストール自体は簡単に終わるのですが、アプリケーションを入れるのがめんどくさかった。
そして、粗方のアプリケーションのインストールが終わったとたんにひとつの失敗に気が付きました。
Cドライブ:FAT32約16.5GB
Dドライブ:NTFS約22GB
やってしまった。。どうせやり直すならファイルシステムをNTFSに変換すべきだった。

元々はWin98SEをプリインストールしたパソコンなので、CPU:モバイルセレロン600MHz・RAM:384MB(最大まで増設済み)・HDD:40GB(元は20GB)・DVD-ROMドライブ付きという絶妙なスペックですが、1024×768が表示可能な12インチで1.9kgを切るので、もう少し使おうと思っています。

補足
デスクトップのほうは“Virtual PC 2004”が無料公開されて以来、x86対応のOSを複数入れる場所になってしまい、微妙に使い難くなってしまったので・・・
現在はWindowsXP proを土台にWin3.1、Win95OSR2、WinNT4.0SP6a、Win98SE、Win2K、TurboLinuxが入っていておもちゃには最適なのですが、ちょっと立ち上げるのには億劫な仕様になってしまいました。(掛けた時間を考えると、クリーンインストールには躊躇してしまいます。)

ブレイドを評価してみる

2006年12月29日 | クルマ
2日連続でネタにする車ではないと思っていたのですが、個人的な縛りの中では評価対象になるクルマです。

それは乗員定員分の3点式シートベルトと調整式ヘッドレストが装着されているからです。
でも、それだけです。。
これが標準装備だからといって、いいクルマというわけではないし・・・むしろ当然を実行しているぐらいなんですけどね。

そんなわけで、評価の土台としてはカローラ(中央座席に3点式シートベルトなし)、スカイライン(中央座席のヘッドレストなし)よりは上になってしまいます。

そうやって考えると、中央座席にヘッドレストも3点式シートベルトも装備されていない兄弟車の“オーリス”は最悪だな。
そういう造り分けをして、“違いが分かる”はないでしょう?
ライバルは付いていて当たり前なのに・・・
付いていないのはニッサン・ティーダぐらいですよ。きっと・・・

シートバック組み込みの3点式シートベルトはカムリ・グラシアの頃から採用されているのに、10年経っても全車に降りてこないのが、情けない限りです。

きっと、海外仕様のオーリスはブレイドと同じ内装を持って、1500cc~2400ccまでのラインアップがあるのでしょうね。(あと、コモンレール式ディーゼルも・・・)国内専用モデルにそこまで造り分けるとは思えないので・・・

補足
LED且つクリアのテールランプではなく、TRC+VSC、サイドエアバッグが標準装備な1800ccが設定されていたら印象が変わっていたかもしれません。

意外な高評価を得ております

2006年12月28日 | クルマ
何か不思議なぐらいに高評価を受けているような気がします。

そして、オーリスの時には話題にしなかったような、技術を話題にしています。(大きな話題は話し尽くしてしまったからかもしれませんが)
ふと思ったんですけど、ブレイドの内装が“世界中のオーリス”に採用されているのではないでしょうか。
普通自動車になる、プレミアムハッチバックだそうです。
「国際的には標準的なサイズ」と擁護されそうですが、日本では幅広なクルマですよね。(全長が短いので、余計に強調されています。)

マークXで乗り換えを検討している方はまだ少数でしょうから、、マークⅡからの乗り換えを検討する際に1Gや1JZと比べてしまうと、2AZは役不足でしょう。

当方の考える“トヨタ的”高級車の条件は満たしていないんですよね。
カーナビが車両情報も表示される“マルチビジョン”ではないことと、ディーラーオプションで2種類以上のレースのハーフシートカバーが用意されていないし・・・
ブレイドに装着される、高級車らしい装備はマークXにも付く“エロ・ランプ”ぐらいでしょうかね。(Y30セド/グロに付いていた、やたら大きく、ムーディーな室内灯が由来)
LED&クリアテールランプはハイブリッド車のイメージを借りようと採用したのでしょうかねぇ?(これは高級とはちょっと違うような・・・)

評論家がライバルに挙げているアウディA3やゴルフも個人的には“プレミアム”とは思っていないのですが、実際のところはどうなのでしょうね。

ブレイドにしろオーリスにしろあのせり上がったセンターコンソールが嫌だな。それに、本当のダウンサイダーなら軽自動車かオーリスみたいな1500ccまでのクルマにすると思いますよ。。

中心となるユーザーの年齢層は30代だそうなので、目論みは外れております。高級車を知っている方には見透かされそうな造りですもんね。

補足
基本的にはカローラなんだよね。空調スイッチなんかまんま共通部品だしね。
これよりカローラアクシオの最上級グレード“LUXEL・αエディション”(当然フルオプション!!)のほうがいいなぁ。
クラウンについていそうな装備もちゃんと付いていて、5ナンバーだし。