斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

今だから、乗っておくべきか

2011年07月31日 | クルマ
こんなに程度や素性が良くて、希望の条件がそろっている個体は、これが最後かも知れないよ。

そんなひと言で紹介された1台の話を少々。

土浦57ナンバーのそれは、平成5年式の前期最終でなんと2.2万kmしか走っていない。
もちろんワンオーナー車で、1年目の12ヶ月点検以降はすべて紹介された整備工場で実施されています。
当然、直近の車検もその整備工場で2万km突破直後に実施されています。

その車は、スーパーホワイト2(#040)のAE100型カローラセダン1.5SEリミテッドです。

何の変哲もないふた昔前のカローラで、5年ぐらい前なら街中にわんさか走っていたのですが、例のスクラップインセンティブの餌食になって、一気に減りました。

その個体はやや珍しい5速MTで、高額だった純正オプションのCDデッキも付いていましたし、紳士の5点セットと販売店オプションのフォグランプも付いていました。

バッテリーは弱め、タイヤは7年前のを履いていましたが、アイドリングも安定しているし、エアコンや電装には不具合は見当たりませんでした。
敷地内の移動をさせて貰いましたが、シフトやクラッチ操作に違和感はありません。
新車の匂いはありませんが、月並みな3年落ちの中古車より綺麗な内外装は、当時の雰囲気を追体験するには不足の無い個体です。

E100系は最も潤沢にお金をかけ、クラス超えや世界を見据えてモデルチェンジされたカローラです。
それに、セルシオ開発の波及効果的にトヨタの車の開発や仕上がりが底上げされた後のモデルでもあります。

触れる部分やひと目で気付く部分にもお金がかかっておりますが…
エンジンルームの中が凄かった、現在の車では省略されていて当たり前な、ハーネスの保護剤の巻かれ方やコアサポートとラジエターの間の隙間の埋め方は、贅沢にいいものを造ろうとした事が伺えます。
トランクパネルの溶接の仕方やトランク部のいフロアパネルのシール材の塗り方も惚れ惚れするような仕上がりでした。。

このカローラを見た後に、AE110とか最近のコンパクトカーの細部仕上げを見ると嫌になってしまうでしょう。
タイマーチのPDI用お手本に日産に寄贈してもいいかもしれないし、現行ヴィッツを買う前にちょっと乗せてみたり、デミオの横にそっと並べてみたり。。

もちろん、輸出業者に狙われています。
現在、庭先買い付け交渉をしに来た外国人ブローカーの結構強気な値段を聞きましたが、これに若干色を付けてくれるなら、譲渡も可能と誘われました。

本当にもっとも売れたAE100型カローラは、このグレードの4速ATモデルだと思いますが、まだマニュアル車を選択される方がそれなりにいた事の証なんですよね。。

個人的にあの場所でも車庫証明が降りる事が分かったので、来年の車検切れまで乗るのもありかと思ったのですが…
この値段を出す事が出来るのであれば、もっと派手な車も買えるんだよな。
少なくとも、このカローラより安いディグニティ(20万km近い検切れ)を見ちゃったからなぁ。。
同年式・程度不問・車検付きなら、セルシオやシーマ、Z32フェアレディZや30ソアラも狙える値段がしています。

バブルを体験するなら、シーマやセルシオ、Z32フェアレディZや30ソアラもいいけど、AE100カローラやP10プリメーラも絶対に忘れてはいけないらしいので、車体購入価格はさておき、維持費的にはイチバンお財布に優しいカローラが気になります。

他にも色々バブリーな車はあると思いますが、意外とAE100型カローラを挙げる人も多いですし…
個人的には、かなり前から一度は白いカローラセダンのオーナーになっておきたいと公言していたので。。

補足
バブルを体験できる車のひとつです。
程度を考えればわからなくもないのですが、でも、高いよなぁ。
18年落ちのカローラと思ったら大間違いな値段です。初期型のNZE120も買えるかもしれない万円だもんなぁ。。

もう少し周りを見て欲しかったな

2011年07月28日 | クルマ
昨日は後輩N君の保育園・小学校・中学校・大学(学部違い)が同級生(高校はエレベーターのある私立を選ばれたそうで。。)という幼馴染が婚約を期に購入した新車に、社外品のアクセサリーを取付けて欲しいとのお願いがありまして、一部はN君からの婚約祝いも含まれていて、配線の必要な小物もあるので、同僚I氏とI氏の奥様とともにお手伝いに行きました。

購入した新車は、N君とお揃いという理由ではなく、偶然カブった、兄弟車の方なヴォクシーZs“G's Version EDGE”の7人乗りです。
S-VSCは装着しなかったそうですが、パールホワイトで寒冷地仕様(リヤオートエアコン)とデュアルサンルーフ付というところも似ております。

待ち合わせしたカー用品屋さんの駐車場で、N君の幼馴染の新車を見て、「車好きなら選ばない車」と吐き捨てた輩がいました。
その集団は、いわゆる車に拘りがある人が選ぶらしい4WDのステーションワゴンに乗っていましたね。
その車に乗る方がすべてそうだと思う気はさらさらありませんが、あまりにも自分中心で考えるのはどうなんでしょうね。
ひょっとしたら、極度の“トヨタ車嫌い”か“ミニバン嫌い”若しくはその合併症なのかもしれません。

普段なら、「そう思うのは勝手でも声に出すのは教養と理性が足りねぇな。」ぐらいで流せる大人な自信はあるのですが。。
N君なんて、愛車ノアで言われ慣れ過ぎていて、耳を中国の高速鉄道より早く通り過ぎるそうです。


その後に言った、「障害者の癖に調子にこいて改造車になんか乗るなよ!」とか「税金の障害者手当で浮いた金を車の改造に回すなよなぁ。」は、もう、切り捨て御免でいいですよね。

今回は、自分達が三十代とは思えないぐらいにキレてしまいました。
一番キレたのが同僚I氏の奥様でして、ひと段落したあとには…
同僚I氏は奥様に託された、脱ぎたてな男性モノ下着の入った袋を持たされていました。

N君の幼馴染は、生まれつき体にちょっと不自由な部分がありまして、AT限定免許しか取得できません。
でも、自由気ままに楽しめる趣味と移動手段をようやく手に入れたので、まったく気にしていないどころか、パワステが普及し、ATの高性能車が気軽に楽しめる時代に車が乗れる事を幸せに感じているぐらいです。

幼馴染なN君が言うには、車の免許を取得してからの方が活発で明るい性格になり、その状態の行動を共にしてしまった為、大学に5年間通うハメになったぐらい、影響があったそうな。

ヴォクシー(ZZR70W)までの車歴は、学生時代はシビックSiR2(EG6)、社会人になって直ぐ購入したチェイサーツアラーV(JZX100)、東北・北陸方面へのドライブに嵌りFRは不便になったので購入したランサーエボリューションGT-A 7(CT9A)とまぁ、とてもベタな車好きの履歴だと思います。

そういえば彼は、N君が入社した直後にもお逢いした事があり、TRDのフルエアロにWORKの18インチが決まったチェイサーに乗っていました。

補足
しかし、婚約者が10歳も年下とはそうとうな色男だな!
生まれつきの些細な不自由のせいで、引っ込み思案だったという嫁さんを全国各地に連れまわしてあげてください。
自動車の運転に免許は取れるはずなので、夫婦仲良く運転を交代しながらの長距離ドライブもオツなもんですよ。

掘り起こしたみたいですが

2011年07月26日 | 本日のニュース
その場に埋めるという、斬新な事故処理方法が世界中の話題になってしまった、中国の高速鉄道。
あまりにもの温度差に気まずくなったのか、なんだかわかりませんが掘り起こしているようです。

「李下で冠を正さず」という故事成語発祥の地のはずですが、何をしているのかと。。

徹底的な原因究明が、今後の安全運航や独自技術の信頼性向上への礎になると思うのですが、どうやら、早期運航再開を最優先してしまったようです。

まぁ安全が確認されているのであればいいのですが、各報道での断片的な情報からすると、とてもそんな状況ではないような気がします。

今回の死傷者の情報が交錯していたり、事故原因がうやむやで再発しそうな雷だったり、緊急ブレーキを握りしめたまま亡くなった運転士を美談化するようなプロパガンダがはじまってみたり、取材ルートを一本化してみたり、遺族の集会を禁じているとかいないとか。。

まぁ、これら諸々も気になり突っ込みたい気持ちもありますが…

個人的には今回の事故でもあまり話題にならない、軌道や高架橋梁の状態を話題にしてみます。

運航再開後の事故現場の映像を見る限りでは、橋梁の高欄は破損したままでした。

38時間というわずかな時間の中でどのような調査・点検をして、営業運行再開のゴーサインを出したのでしょうか。

まぁ、補修には多大時間がかかるため、現状でも安全が確保できる速度まで運行速度を落とす事で再開する場合もあるでしょうから、一概に補修なしの再開は否定しませんが、速度を落としているとは思えないので、とても不安な気がします。

それに応急処置でもいいから、壁高欄ぐらいは補修しないのかね。
個人的には、見た目から来る安心感というのもありますから、強度的には数分の一だったとしても、何らかの策を施した方がいいと思います。

まさか、「高欄なんてただの飾りなんです。偉い人にはそれがわからんのです。」じゃないだろうな。

列車が追突して、その勢いで高欄を突き破って落下したわけですから。。
上部工にはどんな被害があったかわからないし、橋脚に床板を乗せる支承にはどんな影響が出た事か。。
調整部の沓座ぐらいは壊れているよなぁ。きっと。。
今回の地震でも、沓の調整モルタル部の破損やゴム沓の場合はせん断が見られましたから。。
直ちに落橋する事はなくても、長期的にはいい事はないですからね。

当たり前の事ですが、システムは高性能なハードウェアだけでなく、適切に運用・管理するソフトウェアも同じ位大切な事なんですよね。
他国の事故を見て振り返るほど余裕のある状態ではありませんけど。。

補足
仕事柄、橋が気になってしまいます。
一般に鉄道土木と港湾土木はその国の土木技術が推し計れるぐらいの花形なんですよ。

速さに応じた燃費

2011年07月25日 | クルマ
力学的というか熱量的というか。。

同級生で20年近付き合いのある友人の乗る、ハイオク指定軽自動車のプレオRSリミテッドの5MT車。
局所的人気のある、4輪独立懸架で4輪ディスクブレーキ、4気筒DOHCのスーパーチャージャー付きエンジンなあれです。
友人の所有する個体は大人気なTA-RA1ではなく、4WDのTA-RA2です。
この車はスバルの車ですが、シンメトリカルAWDではないので、世間的には車重の軽く、より刺激的な加速(トルクステアも込み?)をする、FFモデルの方が人気があるようです。
走行距離数が少なく、装備も良く、安いので、妥協して4輪駆動車にしたようです。

通勤使用から、奥様の実家(旧西那須野町)まで高速移動しても、軽自動車ゆえの力不足や不安を感じる事の無い車だそうですが。。

栃木県内の片道20キロ少々の通勤に使っているそうですが、その実用燃費を聞いて驚きました。

当方のカリーナGTの90%ぐらいしか走らないみたいです。
最近地元に戻ってきた同級生の乗る、スカイライン2.0GTの燃費と比較すると110%ぐらいですか。

プレオのオーナーさんとはほぼ同じルートを利用して宇都宮の中心部入りをしているので、走行ルートの差による違いというものではないかと思います。
余談ですが当方の方が、通勤距離は長く、より宇都宮の中心部まで行きます。

バモスターボやパジェロミニの5バルブターボの燃費の凄さ(プリウスの40%ぐらい?)も知っているから驚くべき数値ではないにしても、意外な感じがしましたね。

車は燃費がすべてではないのは当然ですが、通勤手当(軽自動車は単価設定が低いらしい)からかなり足の出る燃費がちょっと奥様受けが芳しくないみたいで。。

たまたま、本日の帰宅途中の給油が一緒になりまして…
カリーナがこの時期でも、満タン法でリッター12.4km(エアコン使用時の悪いほうの燃費)走っている現実を見て、かなりショックを受けていました。
「何ひとつ燃費に良さそうな条件が出てこないその車の実燃費が不思議だ。」と褒められてしまいましたし。。

燃焼室が小さいから、耐ノッキング性高そうな気もしますが、ハイオクを入れないとノッキングの嵐だし、高いギヤで踏み直してしまったり、エアコン使用時に漫然と踏み込んだりするとトンでもない事になってしまうとか。
でも、ツボに嵌ると軽自動車とは思えないような加速感と足回りの安定感もあるようです。
カリーナGTで北関東道を巡航中に数台ナンバーのプレオRS集団に瞬く間に抜かれた事があります。
なんとなくですが、インタークーラーのホース抜け修理を何度か手伝った事があるので、相当なブースト圧が掛かって強力な加速を得られているのでしょう。

意外と気難しい車なんですね。

これが富士重工の良さでもあり、スバルの車が一般受けしきれない理由でもある様な。。

オーナー自身も、軽自動車の自動車税だから家族会議の話題にならないけれど、1km走るのに掛かる燃料代はファーストカー兼保育園送り迎え込みの奥様が乗るセレナとさほど変わら無いらしいので。。
軽自動車故の自動車税の安さが、趣味性の高い通勤用軽自動車を保有し続ける最大限の免罪符だそうで。

補足
なんとなく、プレオは商用グレードが一番良さそうな気がしました。
車体の素性の良さだけを武器に、非力なエンジンと簡素な内装の車を引っ張る魅力があふれそうです。

意外と現存数は多いのかな?

2011年07月24日 | カリーナ1.6GTの話題
土曜日に所用を済ますためのカリーナでの移動中の出来事。

もうすぐ、登場から13年、生産終了から10年を迎える、最終型となった7代目カリーナ(T21#型)の後期モデルの話題です。

とある交差点待ちでの出来事ですが…

当方の個体を含めて、3台のT21#型の後期カリーナが並びました。

これは、まだ珍しい事ではありません。
会社の駐車場でやろうと思えば、Tiマイロード2台と当方のGTを使えば出来ます。

今回はもっと凄い条件が揃いました。

まず、全車後期型のシルバーメタリック(1C0)でした。
これも、人気塗色だったので、揃う事もあるでしょう。。

3台とも、メーカーオプションのリヤワイパーが装備されていました。
価格の安いオプションなので、決断の時のサービス品になった可能性も高いです。。

そして、同じ90タイプのナンバーフレームとドアバイザーが付いていました。
これらも、装着率の高い用品オプションだし、サービスされる事も多いので、揃う事もあるでしょう。

さらに、同じデラックスタイプのレースの半カバーを纏っていまして。。
ステンのエッジガード、フロントに格納式触覚、リヤにはコーナーセンサーが付いていました。

そうなんです、この3台はグレード違うけど付いている装備はほぼ一緒なんです。
純正フルエアロが付いていて、ドアアウターハンドルがカラードの当方のGTがいちばん事なっているぐらい。

ちなみに並び順は、当方の前がGF-AT211型の最上級グレードの1.8Si-Gで、当方の横にはGF-AT212型で最も量販グレードな1.5Tiマイロードでした。
余談ですが、当方のはGF-AT210型でホットモデルな1.6GTです。

この共通点に当方より先に気付いた同乗者には、非常にウケていました。

同型車乗りの目線で見ますと…
Si-Gは純正オプションの14インチアルミを履いていて、動き方からすると稀少なMT車しょう。
Tiマイロードはドアアウターハンドルがメッキなので、最終型に近いTiマイロードでしょう。
さらなる共通点ではありませんが、ちらっと見えた車内の様子から伺うと、3台とも社外ナビ&ETC付きです。

当方のGTは、2DINに収まるイクリプスのHDDナビとデンソーの分離型ETC(ボイスタイプ)を中古で購入した後に付けました。
前を走るSi-Gには、パナソニックのダイバーシティアンテナとインダッシュモニター(一体型ナビかも?)、ダッシュボード置きの一体型ETCユニットが付いていました。
横を走るTiマイロードには、オンダシュのポータブルナビとフロントガラスに貼り付ける三菱の一体型ETCが付いていました。

さらに走っている途中に、前期型ですがAT210型のGTも見かけました。
ロッドアンテナが無かったので、シルバーメタのピエルナでしょう。
車高が落ちていて、社外マフラーが入っていて、16インチのスパルコを履き、バックバイザーとステンのエッジガード、レースの半カバーが付いていました。
1年少々前のとちぎナンバーが付き、かなり若い兄ちゃんが載っていました。

カリーナは売れ行きはそこそこで、もっと売れた車は多々あったはずですが、10年の時を経て、残存数の高い方の車種になっている様な印象があります。
この年代でも、あんなに走っていたはずなのに、めっきり見かけなくなってしまった車種って結構ありますよね。。

補足
先代と現行アリオンのシルバーメタリックに同様の付属品を纏った個体も見かけたので、なんとなくですが、いい傾向が続いているとという事で。。
しかし、現行型だけフォグランプとリヤワイパーが付いていなかった!