斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

希望ナンバーというより指定ナンバー

2007年02月27日 | クルマ
先行実施された地域ならところならばもうすぐ丸9年になります。
近頃では制度実施前の2桁ナンバーを見かける機会が減ってきました。

希望ナンバー制度が導く意外な結果を実践しつづっけている人が知り合いにいます。

出会った頃に乗っていた、RPS13型180SXは「栃木530さ」
最近まで乗っていた、TCR型エスティマは「宇都宮330さ」
この度乗り換えた、JZS167型アリストは「宇都宮330す」
仕事用のE25型キャラバンは「宇都宮130さ」
そして、以前仕事に使っていたCR31G型ライトエースワゴンは「宇都宮530さ」
で同じ番号のナンバーが払い出されました。
ほぼファーストカーは4年おきに3年落ちの中古車に乗り換えておりますが、覚えるのが面倒くさいという理由で同じナンバーを取り続けた結果です。
この4桁自体に特別なこだわりがあるわけではなく、初めて買ったクルマと同じナンバーを取り続けているだけだそうです。

面白がって、親父さんが乗るブルーバードシルフィ(去年購入した新車)も同じ数字にしてみたら、なんと「宇都宮530せ」だったそうです。

わざわざ希望するような4桁の組合せではないからなのかもしれませんが、ほとんど取る人が固定しているナンバーというのも素敵です。

数字によってはこのままでは不足してしまう組合せや当初は抽選枠としていた組合せがあるというのに、ほとんど同じ人が取っているというのは・・・
それにしても、4年間誰も希望しなかった可能性のある数字って言うのも凄いな。(抽選枠ではないので、宇都宮300として払い出されているかも知れないので)

今彼が一番気になっているのは、「宇都宮530す」で同じ番号を希望した方だそうです。

補足
当時っぽいナンバーに拘る当方としては・・・
この方法をうまく利用してうまく希望すれば、宇都宮530のさ行、宇都宮330のさ行で払い出されるかもしれません。
別に4桁の数字なんてなんだって、付いてくればなんだっていいんです。
運まかせの、ある意味希望ナンバーです。

10年落ちのマツダ車を見に行く

2007年02月25日 | クルマ
土曜日に見に行ったクルマの詳細です。
そのクルマは平成8年衝突安全基準適合第1号で、JTCCにも参戦していました。
当然ですが、乗用車です。
残念なことにV6モデルではなく、直4モデルですが5MT仕様の4ドアクーペです。
おっと、車名を紹介し忘れていました。平成9年式マツダ・ランティス4ドアクーペ、1.8タイプGです。
グレード整理の行われた最後期型モデルなので、このグレードが一番下になります。
一般的なフル装備だけではなく、WSRSエアバックにABS、キーレスなど現代的(?)な装備も付いております。
キーレスのリモコン部は姉貴のデミオと同じ形状モノなので、マツダディーラーの販売店装着品だと思われます。
ワンオーナー車で、平成17年12月に行われた12ヶ月点検の記録簿を信用すれば、約13万キロの走行距離数は実走行で、タイミングベルト、ウォーターポンプ、オルタネーターの交換歴があります。

それにしてもこのランティスを購入してしまうと、否ロングルーフの5ドアハッチバック(5ドアセダンとも言う)の日本車を2台持つというのも怖いな。
トヨタ・カリーナⅡとマツダ・323F(敢えて日本より評価の高かったヨーロッパでの車名を表記)の5ドアセダンが並ぶという光景は微妙だな。
今後、不器用な日本車が揃いそうで怖い。
しかし、程度はいいのでものすごく悩んでおります。

マツダのクルマは10年落ちぐらいになると、いい具合にまわりのデザインに調和するようになります。
今見ると、グリルレスやこのぐらい塊感のある4ドアモデルなんて普通だしね。(サッシレスが唯一時代を感じさせます)
着座位置は低めですが、リヤシートを含めて居住性は充分合格点の範囲、ラゲッジスペースもリヤシートが倒せるので、長モノも積み込みOKです。
スタイリッシュな割には実用性も充分に確保されております。

本当は小型貨物車の方がいいのですが、見つかるのは乗用車ばかり。
こうなったら、裏技であるステーションワゴン改ライトバン(Nox法対策の逆)にしてしまおうかな。

補足
そういえば、10年前の我が家では新車のランティスを購入する計画があったんだよな。
デミオを値引き交渉していたころに、ランティス1.8タイプGの4速AT仕様を姉貴が考える予算内にするという条件を提示されていたんだよね。(結構悩んでいたような・・・)
1トンを超える1.8リッターのクルマで後方視認性が低いクルマより、日本の税制上有利な1トン以下、1.5リッターで四方の視認性が優れたデミオに決定しました。
確かデミオのほうが高かったはずですが・・・

鋼の錬金術?

2007年02月24日 | クルマ
本日は9万8千円のクルマを紹介してもらった先での話です。
紹介していただいたクルマは車検切れですが、乗り出し20万円以下になるとのことです。
そのクルマのことは後で話しますが、今回はそこでの与太話です。

残念ながらコミックやアニメの「鋼の錬金術師」とはまったく関係がありません。

本日訪ねた中古車屋にあったある在庫車についての話題です。
中古車の相場は人気で決まります。
優れた性能や上質な装備、真っ当な使い勝手があっても、人気がなければ車両価格は下降線の一途です。
逆はよくありますよね。
プレミアムが付いているモデルや恐ろしいほど値落ちしない人気車等々。

中古車の価格は新車価格が元になっておりますが、最終的には需要と供給で価格が決まります。

今から10数年前、こんな中古車相場をうまく利用して“メイク・マネー”をする方法がありました。

とある国産高級車は尻下がりなデザインが不評で、中古車市場では不人気車路線まっしぐらで新車価格からすると考えられないような低価格で販売されておりました。
どのぐらい不人気だったかというと、車両保険で設定されている価値よりも中古車相場のほうが安かったのです。しかも、かなり。

ということは、全損扱いで保険金が満額おりると、中古購入価格と車両保険代、免責分を足してもおつりが残ったのです。そうですこのおつりが、“錬金術”なのです。

ひょっとしたら都市伝説なのかもしれませんが、「セドリックより高い新車価格で、ローレル並みの中古価格」と揶揄されたぐらいなので、なかったとは言い切れません。
実際にはかなり身体的なリスクの高い錬金術だよなぁ。そして、保険金詐欺にはならなかったのでしょうか?

VH41DEのモデルで、イタリア・ポルトローナ社製の本革シートが装備されているそれはまさしく錬金術に使われてしまった仕様だったので・・・

補足
そ個人的には絶対に許せないことなんですが、その場にいた3人がすべて同じことを言い出したので、かなり有名な話で、結構な台数がこの方法で潰されたんだろうなぁ。
最終的には保険料率が上がってしまったのと年式を経てうまみがなくなってしまったので、淘汰されたようです。

ゴーン改革の影響

2007年02月24日 | クルマ
こんなニュースがRSSに飛び込んできました。
ルノー「心臓部」で連続自殺 当局が捜査に乗り出す
http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070223/erp070223006.htm(SankeiWEB)

3ヶ月連続で開発を担当する技術者の自殺がしているそうです。
技術者を自殺に追い込んだ原因として、“仕事の効率化を狙ったガラス張りの近代的建物”がかえって、疲労を招いたとして、当局の捜査に乗り出しているようです。
もうひとつの原因としては2006年2月に発表された、「年間80万台の販売増や営業利益率3.2%~6%増を中核とする中期経営計画」以降会社の締め付けが強くなったことにも要因があるとか。(これはルノーの労組のひとつが出した見解です)

“V字回復”や“リバイバルプラン”も企業の様々な体力を奪ってでは何の意味もないと思います。
短期的には効果が現れても、長期的に継続する企業には成っていかないのではないでしょう。
“コストカッター”の異名を取って、短期間に何社も渡り歩いてきたから見えないのかもしれませんが、そのブランドを利益だけでは測れない面で支えてきたものを蔑ろにしてしまったのではないでしょうか?

ここ数期のルノー・日産は日産のほうが堅調で、ルノーの自動車販売自体は不振だったんだよね。(赤字にならないのは日産の株価のおかげでしたっけ?)

これも400万台クラブの亡霊に取り憑かれてしまったからでしょうか?
日産の減益に続き、ルノーの自殺問題。ゴーンさんの今後の身の振り方に大きな影響が出てしまうのではないでしょうか?(ちょっと長く居過ぎたかな)

補足
日産で同じようなことが起きないことを祈るばかりです。(似たようなコンセプトで新社屋を造っているし・・・)
系列やサプライヤーを絞っているから、本社では起きないというのもイヤですが。。
欧州は企業の虐待(精神的なものを含む)による自殺はとても大きな責任になるんですよね。

400万台クラブって何?

2007年02月23日 | クルマ
良くぞ言ってくれました。福井社長!
個人的にはとても痛快な話題です。

数合わせの再編を急いだメーカーが窮地に立たされているようです。
20世紀の終わりごろには、次世紀の自動車産業は「企業グループが存続するためには1年間に400万台以上の生産規模が必要という考え方」が席捲したのですが・・・
これはコストダウンや安全や環境対策に関するリスクを賄うには、そのぐらいの規模がないと駄目という流れになっていました。
あっという間に、資本提携やM&Aが進んでいきました。
そして、その流れに背いたのはBMWとホンダでした。
当時の論調は、「この2メーカーは体力を失ってから、不利な条件で買い叩かれる。」というのが主流でした。

金勘定が上手なだけではだめなんですよ。
いくら安く作れても、魅力のあるクルマ造りをしていなければ。。
安っぽいドラマにある、政略結婚の成れの果てみたいな状態になっているじゃないですか。。
今日で経営の建直しや再編が必要なのはその急先鋒だった2者なんだもんねぇ。
感慨深いものです。規模だけあれば生き残れるなんて言うこと自体が、“マユツバ”と葉思わなかったのでしょうか。なんか集団催眠にかかってしまったようでしたしね。

まだ“400万台クラブ”を使う記者がいるとは驚きました。
2000年ごろの話だからネットを検索すればにしっかりと記事が残っていてとても面白いですよね。
ダイムラークライスラーやルノー日産のことをべた褒めして、ホンダや内部増強に留めたトヨタのことをけなしていた方が、今はまったく逆のことを言っているし・・・
時間にゆとりがあるときに、“400万台クラブ”をキーワードに検索すると面白いかもしれません。
個人的にはよく使うような気もしますが、“400万台クラブ(藁)”という意味合いですから。

本当は、「400万台クラブの亡霊が怖くて、クルマが造れるか!!」ぐらい言ってほしかった。

補足
だから、数合わせじゃ駄目なんですよ。
ブランドネームを購入したところも、“虎の威を借る狐”とまではいかなくても、“他人の褌で相撲を取る”ような姿勢だし。。
手っ取り早く規模と数字をあわせるという姿勢はひょっとしたら、もの言う株主の多い企業なのかもしれません。