斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

2014年で印象に残った車

2014年12月31日 | クルマ
タイトルにもあるように、2014年最後のエントリーはこの1年に運転して印象に残った車について少々。

残念ながら、今年発表や発売された車ではありません。

今年の車に限ってしまえば、GRJ76型のランドクルーザー以外にはないのですが、あれは個人的な車庫事情的に現実的なので、運転したに範囲を広げました。

当方は、後席のアシストグリップがなく、ひざも浮くような状態で、リヤゲート・サイドウインドともガラスを近くに感じる車を高品質なコンパクトカーとは口が裂けたら絶対に言えないので…

そうすると、良く似た2台が甲乙付け難い状態で印象に残った車が2台

1台は、ツーリングに誘っていただく方のファーストカー
1999年式GF-GS151型クラウンセダン2.0スーパーデラックス(1G-FE+5速MT)
もう1台は、キロ100円車を良く扱う中古車店代表が最近購入した、愛車兼商品
2001年式GF-Y31型セドリックセダン2.0スーパーカスタム(VG20E+5速MT)

偶然ですが、今は亡き5ナンバーフルサイズのFRセダンです。
共に民生用の最廉価グレードで、直列とV型と違いはあるものの6気筒エンジンを縦置きし、5速の手動変速機を組み合わせたモデル。
ボディカラーもソリッドブラックでした。

まぁ公用車や社用車、ハイヤーあたりに見えるようなセダンです。

運転席に座った時には、見切りの良さとペダルやシフト、スイッチ類の配置の良さ、後席に座ると広々ではないのですが、圧迫感なく背筋を伸ばせ、膝が浮くことなく座れるます。

最廉価グレードなので、煌びやかな装備は有りませんが、基本はしっかりした車でした。
時期が時期なので、コストダウンの跡はありましたが、それでも仕立ての良さで高級車であることを感じることが出来ました。

そして、似たような車ですが、メーカーの違いを発揮ると感じられたところが面白かったですね。

新車時でも新しさに欠ける古臭いイメージの車でしたが、干支が一回り以上してもそのころと大して変わらない程度の古臭いイメージで収まっていたのは、今日になって感じる魅力かもしれません。

この2台が新車で購入出来た頃にはすでに免許を保有しておりましたし、存在も知っておりましたが、正直なところ興味が湧かないというか、新車で買うならこれという対象には入っておりませんでした。

旧来からのイメージで、2リッター自然吸気のクラウンやセドリックは走らないものと思っていました。

セドリックに3名乗車でいろは坂を上り下りした時は、余裕にあふれたとは言えませんが、十分に走るだけのパワーはありました。(ギヤ比が良かったのかもね?)
トランクもVDA方式のリットル数ではたいした容量ではないのですが、トランクスペース自体は張り出しが少なく平坦なので、デッドスペースが発生しにくく、使いやすい。

黒塗りの5ナンバーフルサイズなFRセダンが、今の自分にこんなにしっくりくるようになるとは。。
4名乗車まででは、あんなに使いやすいとは…

今年一年、駄文に御付合い有難うございました。
来年も本年と変わらぬご愛顧をよろしくお願いします。
皆様にとって来年が素晴らしい年でありますように。
それでは失礼いたします。

整備性の高さはもっと評価されてもいいと思う

2014年12月30日 | クルマ
徳大寺有恒氏の原稿が読める最後の「間違いだらけのクルマ選び」を購入しました。(まだ読んでいない)

その帯にあった、「10年間愛し通せるクルマを買うべし。」とはどういう事なのかが気になります。

走りの面白さとかスタイリングの良さだけではないことだと思いますが、ここで著書を読まずに個人的な見解を書きたいと思います。

永くテンションを保って乗ることの出来る車の条件のひとつとして、整備性の高さというのも重要なことになってくると思います。

個人的な事で申し訳ないのですが、後のトヨタのFF車の教科書みたいな造りのコロナは整備性が高いので、日常点検もしやすいですし、何かをするためにはずすのは、ラジエターホースぐらいで済むことが多いです。
これが、維持を断念しようと思うことが無かった理由の一端を担っています。

ワイパーリンクの調整を行うにはカウルトップを外す必要があるのですが…

カウルトップを外すにはフロントフェンダーを外す必要があります。

さらにフロントフェンダーを外すにはボンネットとヘッドライトを外す必要があります。

ヘッドライトを外すにはフロントバンパーを外す必要が出てきます。
厳密には、ヘッドライトユニットの裏側に工具を入れるために、なんかの制御ユニットのCPUをずらす必要があり、そのためにはバッテリーを外す必要がある。

フロントバンパーを外すにはインナーフェンダーを外す必要があります。

インナーフェンダーを外すにはタイヤを外す必要があるとのこと。
インナーフェンダーには割れやすいプッシュリベットを沢山使用している。

で、リンク修正だけで直らなかった場合は…
室内側からの作業も出てくる可能性があり、高確率でダッシュボードを外さないと作業が出来なさそうな雰囲気です。

素晴らしい整備性です。
デビュー時は魅力的(と言われた)スタイリングの代償です。
これまでも、何か作業するたびにエンジンを下して作業をする必要があり、ボンネットを留めるボルトの頭には何度か工具を掛けた跡が残っており、修復歴を疑われるような状況になっております。

ワイパーリンクの修正は、可動部の分解清掃で直る可能性もあり、交換部品が発生しない可能性もあるというから、修理代のほとんどが前回りの外装部品の脱着代金で終わる可能性もあります。

新車から7年目、5年落ちの中古で購入してもうすぐ2年。
既に査定はゼロという事で、ワイパートラブルが去就沙汰(解体送り)になりつつあります。

金の切れ目が縁の切れ目みたいになってしまいますが、部品代の数倍から10倍近い工賃がかかる、付帯作業の多い車は、所有して心が折れて、手放す方が多いのも事実。

補足
トラブルが少ない事に越したことはないのは当然のことですが、トラブルに対応しやすい造りになっていることも、永く乗るには大切な事なのかもしれません。
新車時にいかに魅力的であることや先進的な装備が付いているか、補助金や減税の多さだけでは車を選ぶと後に大変なことになると思うのですが…

年末の在庫整理企画2014 その2

2014年12月26日 | 在庫整理企画
今回は当方の仕事に絡んだネタであります。

職業病のひとつで、街中で見かけた気になる土木構造物を写真に収めることがあります。

仕事中ではなく、どこかに出かけた際に気になって撮影した写真です。
堤内地にある駐車場を利用した時にどうしても気になったのです。
余談ですが、これもソニーのコンデジHX7Vを手持ちで撮影しました。



この橋はバブル期に架けられた橋なので、まだ、四半世紀程度しか使用していないのにこれです。
薄い鋼材で造られている、排水管が朽ち果てています。
原因は融雪剤に使われている塩化カルシウムが原因です。

排水管が錆びているだけなら問題ないんじゃないのと思った方、もっと深刻なことがあるのです。

通常の橋面(路面)の排水は、路面に側溝と一定間隔で集水桝を設置し、集水桝の下は直で堤外に開放することが多いのですが…
撮影した橋の場合は、堤外地を有効利用するため、低水路になるところまで排水を集合させています。
その集合するまでの管路は主桁の中を通しております。その管路はおそらく腐食して朽ちている管と同様の部材で、同じように朽ちていると思われます。

そうすると、外装よりは防錆のあまい内側に高濃度の塩分を含んだ水が触れることとなります。
目に付き難い内側から、主要構造部材の腐食が進んでいくのです。

融雪剤の怖さが分かる写真です。
このぐらい腐食の進行した橋の中にも入ったことがりますが、塩カルが固まったモノを見付けたことは幾度となくあります。
内側から腐食が進んで、十数ミリある鋼材の内側から腐食が貫通しているのも多くの箇所で見たことがあります。
橋梁部材に固まって残った塩カルが、降雪シーズンではなくても雨天の度に少しずつ溶けて、鋼材の腐食を促進させているのだと…
勾配や風向き、日照条件等が大きく影響して…
腐食が進む箇所が集中していることもあります。

この橋も渡った時はここまで痛んでいる橋とは思わなかったんだよなぁ。。
だから、橋梁点検をしていると、「土建屋を喰わすために血税を川に垂れ流しで捨てているようなもの。」とお褒めの言葉を頂くんだよな。

補足
比較的新しく見える、水色に塗装されている部材は橋梁本体に関係ないです。
補修とか補強に使われている部材ではありません。
ひょっとしたら、補修計画や設計が進んでいるかもしれないのでここでは公開しませんが、もっと酷いところも見つけて、何となく写真を撮っておきました。

年末の在庫整理企画2014 その1

2014年12月25日 | 在庫整理企画
※2014.12.26 タイトルを入れてカテゴリーを変更しました。

この一週間は家で風邪がループするという出来事があり、更新が出来ませんでした。

さらに、年末に勧めなければならないことも遅れているため、撮り貯めてある写真をアップするお手軽エントリーで復帰したいと思います。
まさに、タイトル通りな企画です。

123,456kmのようにオドメーターの揃ったときはついつい撮りたくなりますよね。

こういった習慣がついたのは義務教育時代から、三栄書房の某OPTION誌を読んでいた影響が大きいと思います。

今回は15年選手のカリーナGTのオドメーター写真になります。

トリップメーターの写真がないのは合わせ忘れたからです。
こういう時は、オド/トリップが同時表示されたいタイプで都合が良かったとおもいます。

あまりそろっていませんが、ありがちなカウントアップです。

150,149km


150,150km


150,151km


約1km毎に撮れるのは、国道4号のようなかつての区分で言うところの1級国道であれば、歩道上にキロポスト(200m毎に設置されている標識)があるので、メーターを見続けなくても進んだ距離を把握することができます。
もっといえば、普段から走っていれば、概ね1km毎に安全に駐車することの出来るポイントを押さえておけば、このような写真を確実に撮影できます。
まぁこんなことをやるのは比較的時間に余裕のある時じゃないと出来ませんから、帰宅時になってしまいがちなので、夜の撮影が多いのです。

そして、本命の151,515kmです。

こちらは、3連ですね。
本当はトリップメーターも合わせて、151.5kmになるようにし、5連になるようにしておくのが、往時の雑誌投稿の採用れる基準だったかな。

現在メインで使用しているというか、いつも持ち歩いているコンデジ(ソニーのHX7V)は、暗所での手持ちマクロという、アホなシチュエーションにも強いので、重宝しております。

補足
オプション誌的な話題では、“ゴマメ”と“SSR”には関わりたくないですね。

何に使う車だか良くわからない その2

2014年12月18日 | クルマ
あれ、編集中のままになっていた。

物の見方の角度というか、長所は短所となることもあるというか、立場において変わるというかそんな事例に最適かもしれない、SUVという車について。

とあるSUV車のオーナーさんは魅力として…
・セダンより荷物が乗るし
・ミニバンほど生活感が漂わないいし
・クロカンほど大袈裟でないし
・ステーションワゴンよりも悪路の走破性が高い
と語りました。

独身ですが、3ナンバーサイズの魅力的なステーションワゴンが存在せず、趣味(ロードバイクとスノーボード)を楽しみつつ、通勤にも快適に使える車として、ACR55W型エスティマアエラス4WDの8人乗りを選択した方に言わせると、SUVは。。
・セダンほどの走行安定や静粛性がなく 
・ミニバンほど荷物が載らず 人も乗せられず 車内も狭く
・クロカンほどの走破性はなく
・ステーションワゴンほどの燃費のよさもなく 駐車場の制約も増える
だそうです。
独身でエスティマ。しかもセカンドシートがキャプテンじゃなくベンチのモデルを選んでいるので、声を掛ける方のほとんどに、SUVにすればよかったのにと言われるそうですが…
ルーフやリヤゲートにキャリアを使わなくちゃならなければ、それまで乗っていた2代目ステージアと変わらないとのこと。。

SUVは、かつてのハイソカーに乗っていたような方、時代が時代なら初めての新車に白いマーク2や白いソアラを選択したであろう方々が、購入した車が2代目ハリアーであったことから…

ということは、SUVはハイソカーの要素を持ったカテゴリーの車である。
だから、その時々で話題になり、なんとなく車の購入を検討した時に見つかりやすいモデルとなっているのだろう。

序盤に書いたものの見方の比較は、SUVを4ドアハードトップに置き換えても成り立つような気がします。

メーカーとして、売れるジャンルの車には開発費を掛けたり先進の装備を重視させたりするのは当たり前のことなので、定番車種にはない煌びやかさがあるので、魅力的に見えてしまうのは仕方がないことなのかもしれない。

補足
トヨペット的に、2代目ハリアーは新規顧客の獲得、ソアラの消滅後の穴埋め、メカニズムの古かったX110系マーク2、走りを売りにし過ぎて狭くなってしまったX120系マークXをサポートし、他メーカーや他ディーラーへの顧客流失を最小限に留めた功績もありますしね。
だって、一番売れたのは2400cc、FFの特別仕様車というSUVですから。(これは決して悪いことではない。)