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斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

ロードペーサーといえば

2014年11月23日 | カーショー見聞録
70年代後半に販売されたマツダの最高級車で、プレジデントやセンチュリーをライバルとした、ショーファードリブンです。
当時のマツダ車らしく、13B型のロータリーエンジンが搭載されております。

ただすべてを新開発したモデルではなく、GMのインターミディエイトサイズの車をベースにした、オーストラリアにあるホールデン社が製造・販売していた、ホールデン・プレミアというクルマにヤドカリ的に13Bと新開発のオートマチックを載せ、ちょっとお化粧直しして高級感をアップさせて仕上げています。
本来は、スモールブロック(5リッタークラス)のV8エンジンと組み合わせるようなボディのセダンです。

そして、マツダ車というだけでなく、国産大型車として50年排出ガス規制に初めて適合したモデルでもあります。
ですから、当時のマツダ車らしく“AP”が車名に付きます。
排ガス規制には適合しましたが、サーマルリアクター方式でエアポンプをガンガン回して二次燃焼することで有害物質を抑えているわけですから、燃費はお察しくださいというやつです。

ロータリーエンジンは最高出力はありますが、高回転型かつ低速トルクが細いので、巨大なボディをぐいぐい引っ張るようなキャラの車体には合わないエンジンです。

低公害を売りにしましたが、燃費も悪く、オイルショック後の日本の試乗にマッチしなかったのだと思います。

ですから、総生産総販売台数は800台を切る799台です。

で、そんなロードペーサーですが…
マイナーという販売台数の割にはというのは失礼なんですが、認知度の高い車名になっているのは、こち亀の影響ではないかと思います。

単行本の38巻に収録されている、「マイベストカーの巻」に、偏狂的カーマニアが乗るデボネアの宿敵として登場します。

この巻を読むこと、まだ現役モデルであり大手町では走っていても、葛飾区亀有周辺ではまず走っていない、“走るシーラカンス”こと三菱デボネアと70年代マツダの最高級車であるロードペーサーという車名は、少年たちの心に刻まれたとおもいます。

この影響がどのぐらい凄いことかといいますと…
あまり車に詳しくない方でも、数の少ない古い車のたとえに車種名上がってくるぐらいですから。
デボネアは色々なところで、その稀少性が語られることが多いと思いますが、自動車雑誌意外で、ここまでロードペーサーをフィーチャーした媒体は思います。

作中に登場するデボネアは、手造り直列6気筒エンジンでお馴染みのサターンエンジンが載っていた頃のモデルです。

たぶん、レストアという言葉を覚えたのもこち亀だと思う。

気になるかったけど読んだことの無い方は、スマートホンやタブレットをお持ちの方であれば、“週刊少年ジャンプ”アプリをダウンロードして、電子版コミックの38巻をお買い求めになって下さい。
今からでも家を出ることなく、読むことが出来ます。

補足
コスモスポーツ、フジキャビン、ランサーセレステ、マツダT600、フュラーリ・テスタオッサン・ドナイシテマンネン、H.ONDA(オンダ・ヒトシ)ツティあたりも、こち亀の影響で覚えた車でしょうね。

一番最後に「明けましておめでとうございます。」の挨拶を交わす場所

2013年02月03日 | カーショー見聞録
先週末に訪れた、JCCAニューイヤーズミーティング2013の話題を少々。

写真はたくさんありますが、まぁ珍しく天候に恵まれたせいか逆光フォトが多いので、お見苦しいので、何とか紹介できそうなものを数回に分けて紹介してみたいと思います。

まずは、今回はこの車で行きました。
コロナでもよかったのですが、去年会場に乗っていったら非常に目立ってしまったので、(当方比)地味で新しいカリーナGTが便利です。

今回は、免停中の埼玉県在住な方を拾うために待ち合わせをしました。



午前6時に外環草加IC手前最後の左側にあるコンビニでの1枚。
旧車イベントに行くのであれば標準的な時間ではないかと思います。
ちなみに、臨時駐車場の開門時間の7時にテレポート駅のロータリーで待ち合わせでした。

会場は9時半なのですが、前売り券を持っていたので余裕を持っていたらもの凄い列がで来ていました。
特にモノを買う予定はなかったので、いいのですが、入場に10分以上かかりました。

去年は安全コロナのタクシー仕様とほぼ同じ場所で、710バイオレット(しかも!前期型だ!!)のスタンダードグレードでタクシー仕様がいるではありませんか!



さりげなく、コンビレンズが輸出用になっていますね。


後から見てみると、タクシー仕様らしく、リヤシートにヘッドレストが付いているのが着目点ではないかと思います。
無線番号が710なあたりもシャレが効いています。

この車の凄かったところは、当時物のスノータイヤを履いていたんですよ!

スタンダードらしいお椀キャップに近年は見かけないようなパターンのタイヤが美しい。


そしてもう少し奥に入ってみますと、素敵な車がいるではありませんか。(大体素敵なんで、あくまでフリ用の枕詞程度に)

とても希少な50型セドリックスペシャルです。

2.8Lのガソリンエンジンを搭載した、確か戦後初の国産普通自動車(3ナンバー登録車)ではなかったかな?
会場で見かけた個体は、何とシングルナンバー車でした。

そのお隣にいた、セドリックバンです。

綺麗なだけでなく、付いているアクセサリー類にも見どころの多い個体でした。
触覚好きとしては、サイドウインカーに取り付けられたそれのセンスの良さに脱帽しました。

何となくですが、ちらっと映るスペシャルのノーズの長さの違いもも感じ取っていただければ。。

余談ですがこの型のセドリックは、縦目4灯から横目4灯にマイナーチェンジで改められたモデルです。

補足
ナンバー消し作業が面倒くさくなくなるまでは続ける予定です。

いまさらな第42回東京モーターショーネタ その2

2011年12月19日 | カーショー見聞録
いつまでやっているんだとか、写真の在庫整理じゃねぇの?という突っ込みは当人も感じておりますので、その辺の指摘はご遠慮願います。

個人的に楽しみにしているエリアは、架装といいますか日本自動車車体工業会のブースです。

昨今は、架装業界は冷え切ったもので、出品企業の激減(とても悲しい理由も多いです。)に伴う、規模縮小は否めませんが、実は便利な生活を支えるには欠かせない車達を造っております。

プロの方相手のガチな商談をされている場合もありますが、比較て気じっくり見る事が出来て、下らない質問にも答えてくださる方も多いです。

今回のショーではなかなか気付き難いところにブースがありましたが、多くの方に注目を浴びていたのは『新明和工業』ではないでしょうか?

新型車体(フル電動の塵芥車)の展示もありましたが、多くの方の目を魅いていたのは、こちらではないでしょうか。

マツダT2000のシャシに川西ダンプ(PTOの油圧式ダンプ)を架装した個体をレストアした車体も展示していました。





自社製品が架装された廃車体をレストアしての展示です。   

また、新明和工業はノベルティも素晴らしく…

まずは自社製品である、塵芥車と飛行艇のペーパーモデル


それが収められているクリアフォルダも素晴らしく…


さらに、パンフレットも力が入っておりまして…
片面はレストアのレポートが蛇腹折りになっていました。




もう片方の面は、自社の中心製品のひとつである塵芥車(パッカー車)の歴史をつづるモノでした。




個人的には、一部に幌を採用しているのが特徴的な初代タウンパッカー(1980年代)ぐらいからは記憶があります。
それ以前の川西@@パックシリーズはちょっと分かりません。

食べ物を買いに来た方も足を伸ばして来るぐらい、老若男女に注目の的でした。

話題の車やバイクを見に行くのもいいですが、普段お世話になっている車達がどのように造られ、改良されているのかをみるのも悪くないですよね。

補足
このエリアでもうひとエントリー引っ張ります。

いまさらな第42回東京モーターショーネタ その1

2011年12月18日 | カーショー見聞録
エントリータイトル変えてみました。

ノロウイルスで有給休暇→有休明けで忘年会という流れで、パソコンの電源を入れない日々が続きました。

閉会から一週間も経っているのに、まぁ時差ボケネタを楽しんでください。

好評だった、有明開催の東京モーターショーは個人的に好感触な、とても分かりやすい変化がありました。

それは、会場案内のパンフレットです。
前回までは、開催期間共通の折りたたみ会場案内図のみでした。
そうそう、巻末には主要駅(海浜幕張と幕張本郷)、最寄りの高速道路インターチェンジ、成田空港へのアクセスが書いてあるぐらいでしたかね。

今回は、開催日ごとに違う表紙を備えた冊子状になっておりました。

オフィシャルグッズとして、義援金付きのカレンダーとして販売されていた松本零士氏のイラストを日替わりの表紙にしていました。

小さくて見難いと思いますが、一覧はこちら。。


ちなみに、当方は12月10日に行ったのでこちらの表紙です。


冊子の半ばに会場案内がありました。

展示メーカーは分かり易かったですが、西館と東館の距離感が分かりませんでした。

各ブースの見どころや、お台場周辺の観光ガイドなんかも充実していました。

当然、充実したガイドには広告は付き物です。
でも、車やバイクが好きでこの場所に来たなら、広告も楽しめるものが多いと思います。

これなら、駅までのゴミ箱や駐車場へのシャトルバスの乗降場所で捨てられる事も少なくなるかと。。

補足
次は、個人的に一番好きなエリアの紹介をします。
まだ、引っ張るのかよと突っ込みはなしで、もう少々お付き合い願います。

第42回 東京モーターショーに行ってまいりました その3

2011年12月13日 | カーショー見聞録
話題のライバル登場!

モーターショーといえば、建前上「参考出品」となっておりますが、ほぼ市販が決定している車を早めに展示する事があります。

今回は、開催時期が遅かったので、今まで通りのスケジュールならば、4代目インプレッサや4代目CR-Vもこういった扱いになっていた可能性もあります。
モーターショー直前に発表した方がいいのか、参考出品車から一番最初の市販モデルとしたほうがいいのかは、メーカーの駆け引きもあるところだと思います。

市販間近な参考出品車の中で最も話題になったのは、何といっても、日産のボンゴ車(関西風の呼び方)である、キャラバンNV350だと思います。

ただ、高評価や期待ばかりではなく、「200系ハイエースに似過ぎていないか?」という噂です。

小型貨物の枠の範囲で、一定の荷室長を取ったうえで、衝突規制にクリアする必要がある。
こういった、求められる要求仕様を満たしたアウトプットはメーカーを超えてもある程度似てしまうのは良くあることだと思っているので、シルエットが似ているのは気にしなくてもいいことだと思っています。
ユーザーの要望を真摯に聞き入れ、設計に対する見識が高ければ高いほど似てくるのではないかと思っています。(道路設計なんかでは良くある事です。。)

ただ、ヘッドライトやBピラーの処理はもう少し差別化を図ることが出来たような気がしますけど。。

ただ、キャラバンとハイエースはひと目で違いがわかると思いますよ。

屋根の作り方が決定的に違いますから。

ハイエースは、屋根を被せる造り方をしています。



ドリップチャンネル(屋根の耳)があるのが特徴でしょうか。

新型キャラバンは、屋根を挟み込む造り方をしています。



アングルも悪く、ボディカラーの影響もあって見難いですが、屋根頂部に2本のモールが走っております。

ちょっと調べてみたところ、どちらの造り方にも一長一短があるようなので、どちらがいいとははっきり言えないようです。

ただ、多品種を展開するであろう商用車として考えると、屋根の高さが変わってもクォーターパネルが使い回せそうで、汎用品のルーフキャリアを選びやすい、ドリップチャンネルのある“被せ型”の方が、エンドユーザーには好まれるかもしれません。

多分E26になると思いますが、新型キャラバンのスーパーロングハイルーフ(ひょっとしたら、ライバルに合わせて“ワイド”かもしれませんが。。)の登場を楽しみにしたいと思います。

補足
日産に限らず挟み込み型の方が、他の多くの車種とラインを共用化でき、シーリングも直線的になるため、今日では安く造ることが出来るようです。
キャラバンで市場の反応が悪くなければ、次期ハイエースも挟み込み型に変わると思います。