斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

ラスト・ラン その3

2008年08月31日 | 家族のクルマの話題
春日部ナンバーになる瞬間のことです。

希望ナンバーで払い出される番号も分かっているし、作業自体も単純な移転登録なのでとても簡単です。何故か個人的にはとても慣れた作業です。

あまり雨に濡れるのも嫌なので、春日部自動車検査登録事務所に到着してクルマを停めると同時にフードロックを解除しておき、デミオから降りると同時に、11年間お世話になった「栃木77」ナンバーを外します。
どうせ窓口を回っている間に“旧ナンバーの返還”をしないと新ナンバーは交付されないので、そのためだけに車に戻らなくても済むように段取りです。

程よく窓口をたらい回しにされ、初めての場所で迷いながらも、無事「春日部ナンバー」を受け取ることができました。
受け取ったナンバープレートをデミオに取り付けると、いよいよ家の車で無くなったことを痛感しながら、封印を待ちます。

封印時の車体番号読み上げは、全車ではなかったみたいです。
新車、中古新規、予備検の車は読み上げ対象にはなっていないようでした。
読み上げは当方の持ち込んだデミオのように、車検残の有る移転登録車は対象になっていました。
雨の中ボンネットを覗き込み、「DW5W-********」と車体番号を読み上げてから、検査官に封印をして貰い、晴れて叔父さん名義の車になりました。

雨の中の移転登録でしたが、異常に雨水を弾くデミオは、周りの移転登録待ち車の中でやや浮いているように見えました。
同じ日に見かけたm11年落ちクラスの移転登録車の中では抜群の綺麗さだったと自画自賛しております。(中にはクリアが剥げた状態のままの車もありました。)
個人的な拘りですが、真新しいナンバープレートに負けないぐらいに奇麗にしておかないと後悔してしますよ。
物凄くナンバーが浮くんですよ!アレ。
薄汚れた車にピカピカのナンバー、中古車感が倍増してしまいますよ。
商売抜きでやっているからこそ、気になる事なかも知れませんけど。。

とりあえず11年落ちのデミオは、真新しい「春日部531ナンバー」に負けない程度にはなっていました。

無事、叔父さん名義になった車で春日部の検査場を後にし、待ち合わせ場所の東武伊勢崎線松原団地駅へ向かいます。いよいよデミオとの

補足
固着したネジをはずしたり、旧タイプの封印を割った時は姉の車のはずですが、結構感慨深いものがありました。当方が免許を取得してから2ヶ月もたっていない頃に新車としてやって来たので、自分の車と変わらないぐらいの思い出があります。
本当に一時抹消から解体というお約束のコースじゃなくて、本当によかったです。

ラスト・ラン その2

2008年08月30日 | 家族のクルマの話題
ちょっと間が空いてしまいましたが、いよいよ最後の日、25日の朝の話題です。

姉からデミオの鍵を借りるのはこの11年間には幾度となくあったことですし、前日に鍵を預かってきた時もそんな日常の風景と変りはありませんでした。
ただ、これまでと違うのは・・・
当方が預かった姉のデミオの鍵は二度と姉の元に戻る事はありませんし、姉がハンドルを握ることもありません。
そして、25日のAM8時にいつものようにエンジンをかけますが、この聞き慣れた始動音を聞くのもあと数度です。

生憎の天気でしたが、土曜日に丁寧にワックスがけしたおかげで、新車のように艶が有り、水を弾いていました。とても1週間前に11年目の車検から上がってきた低年式車には見えません。(このぐらいは自画自賛させて!)

普段なら新4号バイパスから行ってしまうのですが、この日はゆっくり国道4号を上っていくことにしました。
老朽化による架け替えで、現在3本の橋が架かっている利根川を渡るのもちょっと楽しみだし。。
予定としては、1時間半ぐらいかけて春日部の検査場まで行き、午前中には封印まで済まします。

乗り出してみると、解りきったことですが、異臭のない内装、カチっとしたドアのしまり具合など、外観に負けない程度の良さが解る1台に仕上がったと思います。

個人的な考えなんですが、初めての1台だから“練習用に”とか“ぶつけてもいいお古”なんていう気持ちが沸かないぐらい綺麗にしておいたほうがいいと思っております。
そうすることで、クルマに緊張感をもって接するようになり、結果として運転技術の向上に繋がっていくと考えています。

補足
デミオは春日部ナンバーに移転登録するにあたり、抽選番号ではない希望ナンバーを取得しました。
だから事前に交付されるナンバーが分かっていました。なんとなく、味気ないような気がします。
「栃木77」が外れると「春日部531」から始まるナンバーになるということがわかった上での旅立ちでした。

クルマの楽しさって何?

2008年08月29日 | クルマ
デミオの話題は閑話休題しまして、タイトルのようなことを少々・・・

当方が分からないことのひとつです。

本日、アウディA4の広告に気になるコピーがありました。
それは、「低燃費を言い訳に、クルマの楽しみを犠牲にしていないだろうか。」というのがありました。
まぁパワーと低燃費、低公害を両立したFSIやTSIエンジンを話題にした広告ですが、ちょっとねぇ。このふたつの技術を否定するわけではありませんが、なんかねぇ・・・
“楽しさ”ってのは決して、ひとつではないと思うのですが?

多分、低燃費に特化したクルマで燃費を意識して運転する楽しさを解らない方には共感をえるのかもしれません。
そして、同じ広告にあったコピーの「クルマ本来の高揚感」というのもよくわかりません。
本来というのを限定してしまうのはどうなんだろうね。
個人的には、「アウディ本来の高揚感」ぐらいが無難じゃなかったのかな?
批判を買うぐらいの広告がちょうどいいと思っているとしたら、乗せられてしまった感はありますが、あまりにも独善的な価値観は如何なものかと思っております。

例えば、エンジン出力特性だけを取り上げたとしても・・・
低回転からトルクフルな出力特性が好みの方もいるでしょうし、回転と共にパワーが付いてくる回してナンボの出力特性が好みの方もいるでしょう。もしくは、まったく抑揚なく、存在感のないエンジンを好む方もいるでしょう。

個人的にはこのどれもが正しい好みのひとつだと思っております。

その車の特徴というか個性的な部分は基本的に好き嫌いが分かれるところだと思うんですよね。
この辺は食べ物と似ていると思います。おいしいと思うクセは嫌いなところになるのと同じだと思います。
「“紙一重”や“表裏一体”そんな言葉に置き換えられる特徴がきっと楽しさの要因だろう。」という玉虫色の結論で〆ておきましょう。

補足
基本的にはハンドルを握れば楽しめない車がない、当方の守備範囲の広さがいけないのかもしれませんけれども。
運転する車は何でもたのしみです。そして、自分の価値観で勝手に批評します。

ラスト・ラン その1

2008年08月27日 | 家族のクルマの話題
予定通り有給休暇を取り、25日に姉のデミオを叔父さんの名義にし、春日部ナンバーに移転登録をしてまいりました。

生憎の雨の中の納車になってしまいましたが、それもまた良かったのかなぁ。

11年姉の下にあったデミオをこの度免許を取得ばかりの、もうすぐ19歳なはとこの初めてのクルマとして、渡して参りました。

その過程を数回に分けてご紹介したいと思います。
車検からあがってきてからのデミオは、暇を見ては車内の貴重品おろしや各部の清掃をしておりました。

エンジンルームはマツダディーラーにお願いしてスチーム洗浄して貰ったので、落とし切れなかった油汚れをブレーキクリーナーを使って落とす程度で済みました。
その後はボンネットの裏側、コアサポート等にワックス掛けをしておきました。

その最終仕上げとして、工場営業終了後(土曜日の午後)のI氏実家整備工場の一角を借りてルームクリーニングとワックス掛けをしました。
当初は軒下と強力な掃除機、高圧放水が出来る水回り、エアーコンプレッサーを借りる予定でしたが、生憎の天気だったので、工場内の隅を借して頂いて、屋内での作業になりました。
場所代としては、缶ビール6本とKOOLライトBOXを1カートンほど差し入れしました。

そこで約5時間かけて、車内外のパネル部分のワックス掛けからルームクリーニングをしました。

作業に夢中になっていて気が付かなかったのですが、I氏の父親にルーフレールの白トビしていたプラパーツをバンパープライマーと艶消しブラックで綺麗に仕上げて頂きました。
それだけでなく、ツヤ出し剤と安い水性のシャシブラックを使った、下回りのお色直し(ボロ隠しともいう)まで、教えて頂きました。
まぁ缶ビール片手での作業でしたけどね。。
その後、意外と早く帰宅してきたI氏も悪ノリして、ドアストライカーの調整等をして頂きました。

二人のプロの手と口出しがあったおかげで、予想以上に綺麗に仕上がってしまったデミオ。
日曜日は、スタッドレスタイヤなどのデミオ用の交換部品を車内に積みこみます。

取り敢えず11年落ち、12万5千kmのクルマに見えないぐらいに綺麗にしてから渡すという、当方が勝手に決めたコンセプトに基づいた行動です。
半年近く屋外に放置され、水アカ・土ボコリだらけで、苔生していた12年落ちのカリーナを仮ナンバー持参で初めてのクルマとして引き取りに行った当方の体験に基づくものです。

補足
そういえば、雨の中の屋内ワックス掛けは2度目だな!
1度目はエンジンブロー(クランク折れ)で廃車にしたカリーナSGを解体屋さんに引き渡す日で、それ以来です。
そして、シュアラスターのワックスを使ったのはファミリア・バンを譲ったとき以来です。

最悪でも、死亡事故は回避出来たような。

2008年08月26日 | みちのはなし
連日ニュースになっている、16日鹿沼市内でおきた、豪雨で冠水したアンダーで水没した軽乗用車の女性が死亡した事故についてです。

まずは、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、このような悲惨な事故が再びおきないことを願います。

地元紙での第一報は、冠水情報板の表示トラブルによる死亡事故という情報でした。
消防や警察は他所での対応に追われていて、間に合わなかったという報道がされていました。

しかし日が経つにつれて、あまりにもお粗末な実態が明らかになってきました。
消防はパニック状態に陥った結果、違う冠水車両に閉じ込めれた女性が脱出したのと勘違いした上に、再度の通報にはパニック状態に陥った為に対応を取れなかったとのことです。
警察は本人からの通報を華麗にスルーし、目撃者から正確な情報を提供を受けたのにもかかわらず、“目撃者がスタンド名を間違えた”とあらぬ疑いをかけて、出動しなかったそうです。

そもそも、“勘違い”や“パニック状態”をこの様な立場の方が安易に使っていいものなのかも気になりますが・・・

情報板が動作していなかったという事は、当然道路管理者にも瑕疵があります。
2つの間抜けな行動にかき消されつつありますが、事故の被害を大きくした、要因の一つであることには間違いありません。
3つの瑕疵が被害をより大きく、最悪な結果にしてしまった印象が拭えません。

確か、冠水情報板が作動すると警察や消防にも情報が行くはずなんだよね。(情報の共有化の意味無し!!)
設計に情報板設置を盛り込んだ事がありますが、NTTの線を引きこんだような。。

当方の感情的な意見になりますが、こういった時の無駄足こそ、意味があることなんじゃないでしょうか?少しでも、余力があれば、取り敢えず出動させる。結果として、被害がなく無駄足に終わったとしても、それには“被害状況を現認した”というとても大きな意味があるような気がします。

死亡事故発生箇所は、個人的に仕事の移動で、何度も通ったことがあります。
天気のいい日にしか通った事がありませんが、サグ部分に横断側溝のある嫌なタイプのアンダーパスなので、雨の日には通りたくないところでした。

補足
とある報道で、フ○○チ君は何時ものようにお得意の地球温暖化に結び付けていたけど、それはちょっと違うんじゃないのかい?(“論理の飛躍”の典型的な例。論文では大きな減点になるはず。)
確かに、ゲリラ豪雨が事の発端でしょうけど、様々な瑕疵が冠水事故の被害を最悪なものにしてしまったのではないでしょうか?