斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

何故、選んだのか

2014年08月19日 | 車選びの考察
押印した譲渡証と委任状そして印鑑証明が届いたことのお礼を取り急ぎ電話でしまして…

その挨拶口上に

そんな自慢話の中から、アリストの魅力を新車時に聞いた方からのお話しを要約してみます。

アリストを購入したのは、平成3年11月なので、前オーナーが56歳の時話になります。

アリストは当時乗っていた車が二度目の車検を迎えるにあたって、新車の購入も視野に入れてこの年たくさん登場したニューモデルを見て回った中の1台という位置付けだったそうです。
その当時乗っていた車は、あの売れに売れたGX71型クレスタのスーパールーセントだったそうです。

ビスタ店で取り扱うようになった、トヨタの中では新進気鋭の3ナンバーセダン。
その北米輸出を中心にしているので、20年20万マイル乗ることを前提に設計されている。
クラウンよりも新しく、若々しい高品質な造り。
試乗した印象の良かった、セルシオの弟分でよりハンドルを握る人に向けたクルマ造りがされている。

モデルチェンジしたばかりのクラウン(140系前期)が格好悪かった。
マジェスタ(140系)は最上級グレードを買わないと格好がつかないような設定が嫌だったのと4リッターモデルは維持費の都合上奥様からNGが出た。
セドリック/グロリア(Y32型)はもうちょっと若い人向けのモデルチェンジをしていて、還暦を超えてから乗り続けるのと、その若々しさが似合わないかもしれない。
シーマは旧型より重たい雰囲気になったし、4.1Lという排気量は維持費が高くて奥様NGが出た。
レジェンドはFF車でさらに若々しい雰囲気と3リッター越えで、税金が高くなるのでそこまで魅力的に見えなかった。
セルシオ・インフィニティQ45は予算オーバーで、当初から検討の範囲に入らず。

32万kmなんていうのは全然乗れなかったけど、最低限の手入れをすれば、23年間不調・不便なく使えたので、その当時のセールスマンの口車に乗ったのは、概ね正解の車選びだったと思う。
まぁ、クレスタの下取りを頑張ってくれた事も大きいそうです。

買い替えに使う体力がなくなったのと負担にならない程度の修理で済んだので、気が付いたら自信の自動車保有歴の5割近くの期間を過ごした車になったぐらいに魅力的な車だったということが、元気な長電話からヒシヒシ伝わりました。

補足
この前試乗させてもらった、E36の320iとほぼ同じ時期と値段だと思います。
「平成3年冬のボーナスに向けて、400万円台前半でのちょっと贅沢or拘りのあるマイカー選び。」というくくりで、どちらも20年以上使ったので間違えのない車選びだったと思います。
なんか、カギカッコ内は某車視野の車選びのお題っぽいですね。
まぁあそこだと、スノッブや半可通な方が優劣をつけたがることでしょうが。。

バイクが売れなくなったひとつの原因のような出来事

2014年04月17日 | 車選びの考察
知り合いが、年度末に単車を少し整理したようです。

残すバイクは、1999年式のC90スーパーカブ、1997年式ZRX1100の2台に絞って、2004年式250TR、2005年式のCBR600RRと2008年T-MAXを手放すことにしたそうです。

手放すバイクの処遇はこんな感じに
250TRは5年間保有していて1万kmに届かなかったので、同じ職場でリターンライダーとなった2つ年上の方に、中古車店の相場ぐらいで渡したそうです。保証できない代わりに、懇意にしているショップで整備と移転登録を済ましたそうです。

CBR600RRは、大型に免許をステップアップした方が欲しそうな顔をしていたので、1年近く切れていた車検を取って、相場よりは割安な価格で譲渡したそうです。
「軽いバイクは近距離でも短距離でも乗るのに捗るよ」とそそのかされて、新車で購入して8年間持っていたけど、半分の期間は車検が切れていたそうで。。走行距離は1.5万kmぐらい。

T-MAXは、職場の労災と諸般の事情の一時金が入った勢いで、レンタカーとかで面白かったこともあって、新車購入したそうです。
今まで懇意にしていたところは、ヤマハの扱いがなかったので、大手のバイクショップで購入しました。
250TRが来るまでは、カブやZRXだとちょっとという時には、大活躍したので、5年間で3.0万km程乗ったし、車検も切らしたことはなかったのですが、手放した時のエピソードも含めて、最悪の気持ちになったそうです。
新車で購入し、半年ごとの点検、継続検査も全部そこに出していて、初めての大型スクーターという事なので、悪いところや気になるところがあったら、遠慮なく言って貰うようにもお願いしていて、自分で出来る範囲の事を含めて過保護なぐらいに手を入れていたにもかかわらず、下取りではなく、買い取りで購入したショップに預けたら…
如何にこのT-MAXが程度や手入れが悪いかを駄目出し、買い叩きにはしったのです。
その査定をしたのが、T-MAXの担当整備士のひとりだったので、呆れて果てて、その叩いた値段で契約するように見せかけて、整備記録簿を出した瞬間に周りが真っ青になって、大幅に買い取り価格が上がったそうです。


複数持っていたうちの1台で、これままでに数十台の乗り継いだ人でも衝撃的な出来事だったらしいので、大切に乗っていた1台がこういう目にあったら、次はなくなってしまいそうです。
こういうことが、二度と帰ってこないと思うような降り方をされている方も少なくないのでしょう。

実家に戻れば、ナンバーを切ってあるやつがまだ数台はあるらしい。
新型が発表されて、すでに投げ売り状態になっているPCX150を契約してきたそうな。

補足
以前の原二ツーリングの際に話題になったというか教えてもらった、ちょっと一見では入り難い定食屋さんに入ったら、偶然居合わせました。(ウィークディはお互いにサクシードバンでした。)
そして、後輩共々お昼をごちそうになってしまいましてありがとうございます。

これはどうなんだろう

2013年10月27日 | 車選びの考察
良く知っている人が、ショッピングモールの駐車場で、渋い顔をしてボンネットの中を覗き込んでいたので、「そんな新しい車なのによく壊れるの?」声を掛けてみました。(本日は、26年物のコロナで移動していたので強気に聞いてみました。)

オーナーさんからこんな話を聞くことに…

いやー、壊れますよ。というか、新車時から原因不明で治っていないのもあるし。
ディーラーもあんまり持ち込み過ぎたから、俺が来るだけで空気が変わりますよ。
インポーターに直談判したことがあるけど、これと言って対応は変わらないし、未だに再現性の低いトラブルの幾つかはオオカミ少年扱いされているし。。
次は嫁さんのコネで日産車に買い替えますよ。
いま乗っているのは延長保証が切れたら、妻子持ちサラリーマンじゃ家計に影響が出るぐらい金喰い虫になるの決まってますから。
げしょさんは、見るからに映画帰りっぽいですけど、俺、今日ここに来るつもりは全くなかったんですよ。
ただ、警告灯が付いて失火状態になっちゃったから、ヒューズ抜いてコンピューターのリセットとコイルの入れ替えをするためと、嫁子どもと約束の時間に遅れることが決まったので、ごめんねのお菓子でも買うためにこの駐車場を選んだだけですから。

今まで交換してもらった部品の代金が全部降りかかってくるんですよ。
子供の保育園代とか圧迫しちゃいますからね。
二ヶ月に一度はディーラーに持ち込んでいるし、3.2万kmで初検を受けた時に2年の延長保証を含めたら25万円以上かかる車なんて、国産車ではなかなかお目にかかれないんじゃないんですか?
ワイパーもゴム部だけ交換というのが出来ないし、形状も特殊なので、とても高価な純正品しかないですよ。それが、ビックリするほど持たない。

このメーカーは、新車並行モノ中古車、中古並行(国内新規登録の意)、ディーラー車の中古、ディーラー車の新車と乗り継ぎましたけど、最新のものが一番壊れなくなっているし、保証期間内なので、ディーラーの対応も決して悪くない。

俺自身としてはいま乗っている車も気に入ってますし、このメーカーは好きですよ。
ただ、国産車と同じとか+αぐらいの感覚で乗ろうと思う人には絶対に勧めないし、一般的には良く壊れる酷い車だと思いますよ。
スタイリングとかが魅力で買おうとしている人がいたら、棘のひとつひとつ説明してみますよ。
それでも乗りたいという気持ちが揺るがなかったなら、新車を3年以内で売り飛ばすように購入を勧めますかね。

中々、興味深い話です。

「最近の○○は壊れない。」というのは同一メーカーもしくはブランド内での比較なのかと勘繰ってみたり。
同世代の同じクラス(セグメント)の他メーカーとの比較とは思えないのが外野からの意見です。

面白い話も聞いたし、結果としてブログのネタにもしたので、手持ちのたい焼き5枚引き換えることの出来るクーポンを渡しておきました。

補足
この車に乗ると生活や価値観が変わると謳っている方いるじゃないですか。
あれ、本当ですよ。
ただ、それが薔薇色に感じる人もいるし、棘色に感じる人もいると思いますよ。

本当の長期レポート

2013年10月01日 | 車選びの考察
タイトルは、25年30万km乗った車を振り返る事になります。

当方はまだ免許を取って16年なので、自分の話ではないのですが、その評価がとてもよかったのでちょっと紹介してみたいと思います。

細かいことを言いますと、ちょっと前に話題にしたコロナを引き取った方のお話です。

その車は、昭和63年10月登録のAE95G型トヨタ・スプリンターカリブAV-Ⅱツーリングスペシャルです。
長期レポート対象車はこのグレードにサンルーフとハイトコントロールが装着された5速MT車で、珍しい白単色です。(前期型の最上級グレードのフルオプションになります。)

約四半世紀、地球7周半の長期レポートを終えて乗り換える車は、カローラフィールダーハイブリッドです。
プリウスが2代目になった頃から、一度ハイブリッドにも乗って見たかったのですが、専用ボディには乗りたくなかったのとステーションワゴンモデルが良かったところにちょうど登場したので、遂に買い替えを決意したそうです。、

カリブは大学入学と免許取得、成人祝いに祖父・祖母からの贈り物として、予算内で最高に欲しい車を選び、二十歳の誕生日に間に合うように納車されただったそうです。

心配になった去就ですが、同型車に乗り続けている方の箱替え(もしくは、箱増し)用に引き取られて行くことになっているそうです。

当初の勤務先の都合上、転勤・転居に合わせて律儀に移転登録をしていたため…
栃木⇒八王子⇒久留米⇒相模⇒久留米⇒相模とナンバーは変わり、転職とともに地元に戻ったのを機に宇都宮531となりました。

で、本題のカリブの評価ですが…

カリブはいい意味で何もかも中途半端だったから、本当にいつでもどこにでも乗って行けた。
二十歳から45歳になるまでこれといったトラブルもなく乗り続けた車だから、悪いところを言ったら罰が当たる。
大学生の時にナンパに行ったスキー場がつぶれて、そこに子供を連れてキャンプに行くようになったり、四十過ぎた男が似た年恰好の妻を横に乗せてお通夜会場に乗りつけてもみすぼらしくならなかったり、 不思議な車だったよね。
ツートンと悩んだけど、スーパーホワイトの単色を選んだおかげで、塗装の傷みが目立ちにくく、永く乗るのには適していたかもしれない、これは19歳の時の俺のセンスを褒めたい部分だね。
こういったカテゴリーの車を定着させようとトヨタが頑張って開発して送り出した車だから、時間がたっても極端に色あせなかったのかもしれない。
SUVと呼ばれている車も含めて、4WDのステーションワゴンをマイカーとして選ぶのは特殊な趣味を持っていることではなくした功績は大きいと思っている。(なにせAE95カリブが出たときは、まだレガシィ登場前ですから。。)

もうちょっと燃費が良かったら、人間と車のどっちが先にくたばるかの競争が出来たかもしれないけどね。

四半世紀載って、嫌になって降りるじゃないというだけでも、すごく魅力的な車なのは当然として、プレリュードやカリーナEDだったら絶対今日まで乗れてなかったと思うから、この微妙な位置づけの車の妙だと思う。

まぁ、わがままをほとんど聞いて貰って分不相応に贅沢な車を買ってもらったのだから、新車の時から大切にしていたというのは、現車をひと目見ればわかりますし、まだまだ十分に乗れるコンディションです。

これはハイブリッド車に乗ってみたかった言い訳かもしれないけど、天国に行った祖父さん祖母さんに新車が買える程度には立派になった事を見せないとね。いつまでも自分たちが買ってあげた車に乗っているのを不憫に思っていたかもしれないし。。

次のオーナーもAE95Gカリブ歴2台16,7年という方だそうです。

補足
コロナ1600エクストラサルーンを引き取った理由は、スプリンターカリブを買ってもらったお祖父さんが乗っていた車で、免許を取った直後には良く借りて乗り回していたそうです。
孫という立場に甘えで、ガソリンもほとんど入れることなく1年半近く乗ってしまったので、大人としてもう一度乗り直してみたい車だったそうです。

実態は株価操作を狙った記事でしょう

2013年09月13日 | 車選びの考察
タイトルがすべてだと思います。

何時消えてもいいように、恥ずかしい記事の重要部分をしてやる。

以下、エコノミックニュース 「ハイブリッド車は決してエコじゃない」と気付いた人々 2013年08月27日 22:32(http://economic.jp/?p=26470)より引用

 マツダは、2013年8月27日に、「SKYACTIV技術」搭載車の販売拡大に対応するため、本社のエンジン工場(広島市南区)における「SKYACTIV-D」を含めたスカイアクティブ・エンジンの年間生産能力を、2014年末までに3割ほどアップさせ年間100万基に増強すると発表した。昨2012年7月に、40万台体制から倍増させたばかりの工場の生産能力アップの報である。これには、日本で後述するような「賢い消費者が誕生した」ことに、理由がありそうなのだ。

引用完了

タイトルにもあるように、マツダのエンジン工場生産能力増強(設備投資)という株価変動の要因をより好材料に仕向けるために、同業他社を必要以上に下げるために、ハイブリッドをやり玉に挙げたというところでしょうか。
マツダを持ち上げるように見せかけて、自身に利益誘導している記事なんではないかと勘ぐってみたり。

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全部読んで、ガッカリ系の記事であったとっしても、責任は持ちませんし、時間をお返しすることは出来ませんので、予めご了承ください。

この文章を担当した、吉田恒氏は自動車評論家でもなければ、経済担当の記者でもなく、エコノミストと呼ばれたいトレーダーさんでしょうかね。
他の記事を見てみると、トヨタを下げるような内容を多く書いているので、トヨタの株価が下がると儲かる何かがあるのかもしれません。
もしくは、大メジャーを堂々と叩くという、虎の威を借りることで、ご自身を大きく見せているような気がしなくもないです。

常に流れているイヤな空気のひとつにあるのですが、アンチメジャー主義のひとつとして、トヨタを叩く事は正しいこと、常にトヨタが展開することは間違っていること、トヨタを批判することが見識の高さみたいなものがあります。この記者はきっとこういう人たちの賛同も狙っているのかな。

この記事の内容としては、THSもSKYACTIV-Dのどちらも幸せになることの出来ない、都合の養生法を裏どりせずにかき集めてまとめちゃって、前段で書いたような空気をうまく活用して、冒頭のような結果を狙ったのではないかと。

ここで個人的な見解ですが、ハイブリッドに欠点もあるのは当然のことでしょうし、記事を書いた方のハイブリッドに対するネガティブな指摘は正しいものもあります。
ただ、そのネガティブはSKYACTIV-Dをはじめとしたクリーンディーゼルがすべて解決できるものでもなければ、クリーンディーゼル自体にもネガティブなものが全くないわけでもないので、この記事の結論のまとめ方は我田引水的な論理の飛躍があるような気がします。(8月第一日曜日の罰ゲームだともれなくC判定になると思う。)

こういう文章は、あとまで独り歩きしちゃいますよ。
総じて考えると、SKYACTIV-Dというかマツダに対する褒め殺し型のネガティブ記事になってしまうような気がしますよ。

ヤフートピックになったせいか、意外とこの記事に関して走っている方が多く、結構な話題になっていました。

補足
13年間走ったトヨタのハイブリッド車は多少なりとも街中にいますけど、13年間走ったSKYACTIV-Dは現時点では皆無ですから、13年後も普通に使えるかは未知数ですよね。
まぁそんなに不安がない委未来だと思いますが、現在はハイブリッドと違って普通の維持費で13年間乗ることが出来るとは言えませんから。