総支払額100万円で始めるカーライフ。
いとこのもとに納車された、クルマについてインプレを書きます。
これだけの予算があれば、国産、輸入車を問わずよりどり、まさに選び放題だ。
新車では予算オーバーな高級モデルや憧れだったあのモデルを購入してみるのもいいだろう。
今回、そんなクルマ選びのケーススタディーとして紹介するのは、初代ステージア。
まず、初代ステージアとは1996年にR33スカイラインのFRプラットフォームをベースに専用設計のリアマルチリンクサスを装備した本格的なLクラスツーリングワゴンだった。
デビューした当時は、輸入車を除けばこのクラスのライバルは三菱レグナムぐらい。FRのスポーティ性と四角いワゴンルックスでステージアは人気を博す。プレステージ性へのこだわりとしては全車に名機の直6のRB型を搭載。1998年のマイナーチェンジ時によりスポーティな印象の顔つきにフェイスリフトされた。
今回試乗した初代ステージアは、97年12月に登録され、間もなく6万kmに届く、25XFOUR。
このクルマのプレステージ性を演出するアテーサ4WDとツインサンルーフが装着されたモデルで、前オーナーの好みにより、純正エアロと社外17インチAWが取り付けられている。
最も車体とのバランスが取れている、2.5リットルの自然吸気モデル。
1度目のマイナーチェンジを行なった後の前期型の顔つきで、ニッサンで最も熟成された、RB25DE型NEOストレート6を積む、最も生産期間が短かったモデルです。
早速、試乗してみましょう。
7年目を迎え、6万キロに届く個体だが、このクラスになると耐久性も充分に取られているため、中古車にありがちなヤレに対する心配は、まだ大丈夫である。
当時のボルボ850に似ていると揶揄された、スタイルはデビューから8年を経た今でも、古さを感じさせず、このモデルでの特徴である、直6のRB25DE型のエンジンは、街乗りから高速まで直6らしい唸りがビンビン体に伝わり、1.6トンを超える車体をスポーティかつ快適に走る事が出来ます。
現行型は、V6エンジンになり、車高も上がり使い勝手は格段に向上しました。
しかし現行型は個性が薄れ、どこにでもある一般的なLクラスステーションワゴンのひとつになってしまったと思います。
ローアンドワイドかつロングノーズなプロポーションに直列6気筒の心臓を納めて成立しているクルマは、世界広しとはいえ、このステージアしかありません。
アテーサ4WD、マルチリンク式サスペンション、RBエンジンといった、日産901活動の集大成のようなクルマです。
まだまだ、このクルマでなければ味わえない個性はまだまだたくさんあります。
あなたの次期愛車の候補ひとつに加えてみてはいかがでしょうか?
本音としては、ラゲッジの浅さと燃費の悪さはマイナスポイントかな。