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生涯学習の部屋

資格取得数243。6つの修士と19の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

レポートの書き方。

2013年05月25日 10時31分11秒 | 武蔵野大学大学院
不思議なことに、ここ1週間程度の間に複数の方々から、レポートの書き方について照会を受けた。

武蔵野大学大学院のレポートについて、以前からコンタクトのある方、全くコンタクトのない方、それぞれ、メールで照会を受けている。特に、今年入学した方については、「武蔵野大学大学院のレポート」は難解なものかもしれない。

合格点ギリギリの60点レポートを頻発している立場で、レポートの書き方というのもおこがましいのだが、やはり、情報が無い中で、暗中模索している方もいらっしゃるかもしれないので、「私の経験してきた範囲」でのレポートの書き方を取り上げたい。

ちなみに・・・本学における私の成績は「S」が8単位、「A」が24単位、「B」が14単位とうい、極めて平凡なものである。オール「A」や、「S」が当然と思っている方には、全く参考にならないものである。加えて、この通りに書いたからといって、レポートが合格になるという保証も一切ないものである。そう、合格体験談的な位置づけと思っていただければ幸甚である(笑)。

1.スタディガイドを熟読する
本学のレポートが困難な要因のひとつが、各科目ごとに要求するものが違っていることがあげられる。「自分の意見はいらない」と書かれていたり、「あなたの考えを述べよ」とか、「参考文献を2編取り上げ」とか、いろいろと書くための条件が、スタディガイドには書かれている。それを無視しては、合格する力を持っていても、不合格になる可能性は高い。要求されたものを、要求された条件に従い、要求された書式で書き上げる。だからこそ、スタディガイドが命綱であり、まず、最初にやるべきはスタディガイドの熟読である。

2.参考文献を入手し読む
「スタディガイド」や「資料集」には、「参考文献」や「引用文献」が掲載されている。できれば、図書館で入手し読んでみる。時間のない学生なら、まずは書くことを決めてから、それに近い文献のみを読むことも仕方がないのだが、もし可能であれば、先に文献を読む。本当は、全部読みたいところであるが、武蔵野大学の図書館に行っても無い本が存在する。そんな場合、仕方がないから、著者が同じ本を読んでみる。そうすることで、なぜ、資料集が構成されているかが見えてくる。
本来、1冊の本をテキストにすればいいのに、わざわざ、複数の本をつなぎ合わせ、あるいは、抜粋して作成される資料集。その根底には、先生が考えるストーリーがあり、それに即した文献が都度都度取り上げられている。
可能な限り多くの文献を読むことで、先生が抱く「テーマ」や「思い」=「この学習で学生に修得してほしいと願っているもの」が見えてくる。

3.先生の書かれた本を読む
ちょっと、ずるい方法なのだが、先生の書かれた本を可能な限り読んでおきたい。そうすることで、先生のポリシーや、考え方のベースを「勘違い」することなく把握することができる。もっとも手っ取り早い方法であり、確実な手段である。孫子の兵法にも、「彼を知り己を知らば百戦危うからず」というものがあるが、その「彼を知り」の部分が、先生の著書を読むことである。
この方法は、非常に有効で、実際、レポートを書く際、最も引用文献にマッチするのが、先生の著書であった(笑)。考えて見てほしい。やはり先生が伝えたいことが、先生の著書には必ず書かれているのである。それを引用して「不可」にすることができるだろうか?無論、その他の点が不備で不可になることはあるだろうが、取り上げた内容がおかしいから「不可」というのは、先生にしてみれば、自己否定となるわけで、内容的にマトをはずすことはありえない。

4.構成を考える
概ね、取り上げる内容が決まればレポートの構成を考える。基本は「はじめに」で始まり、「おわりに」でまとめる。その間に、いくつか課題に即したレポートを書くのだが、本学のレポートは2,200字~2,600字が多いため、項目は2つ、多くても3つぐらいではないかと思っている。ゆえに、私のレポートは「はじめに」と「おわりに」を入れて、項番が4つになるのが基本だった。

5.引用を多く
特に、「自分の考えを書くことを求めていません」とスタディガイドに記載のあるものは、引用文献で自分の考えを述べさせる必要があります。「自分の考えを書くことを求めない」≠「自分の考えはいらない」ではない。自分勝手な考えを書くなというだけで、自分の共感するもの、あるいは逆に反発するもの等々、テーマについて、先行研究として、「××さんはこのように言っており、だから○○ということなのだ。」ということを、うまく、引用を使って述べていく。過去のレポートを見直すと、引用文が4つのレポートでは「引用文をもう少し多くしないと、あなたの考えばかりで客観性を保証するところが弱い」と叱られている。だからこそ、引用を多くして先行研究に語らせることが大切といえる。特に、「引用した文章」と「自分の書いた文章」が一目でわかるようにしないと、剽窃(パクリ)と言われかねないので注意が必要である。

6.引用の表記
いろいろ、引用文献の表記の仕方はあると思うのだが、私は、○○著『×××』20××年、△△出版、p.123という風に書いていた。一度取り上げた本の場合は、『前掲書(1)p.111』という感じ。複数のページにまたがる場合は『pp.10-11』といった感じ。心理系と教育系でも違うし、いろいろと作法があるのだが、厳しい先生は最初のレポートを提出した際にご指導くださいます。


以上、1時間半にわたり、勝手気ままに書いてみたのだが、この通りに書く必要はないし、この通りに書いたからといって絶対合格できるとは限らない。それ以前に、参考文献や先生の著書を読み漁っている間に、レポートの提出期限が終了してしまうかもしれない。事実、私がレポートをギリギリに提出する事態に陥った原因も、読むのに時間がかかったところにある。

ある程度で諦めて提出してみる。そして、先生の指導を受けるのも通信制の学習といえる。出すレポートすべて満点を目指すというのもすばらしいが、それでは、逆に、先生の指導を受けるチャンスを放棄してしまったことにもなりかねない。

ちなみに・・・各回のレポートの平均点が低くても、最終的には若干高い評価になるのが常である。それが証拠に60点のレポートを連発した科目が「B」の評価となっている。

参考にはならないかもしれないが、後輩の皆さまの一助になるなら幸いである。



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感謝! (01990027)
2019-04-23 22:22:03
この掲示には救われます!
スタディガイドは熟読しないと本当に書けませよね。
あとは何を読むのか。これが問題ですね。
ビジネスをしながらだと効率化を優先せざるを得ないです。
返信する
01990027さん (フラ夫)
2019-04-25 11:30:11
お役に立てて光栄です。

とはいえ、思いつくまま書いた記事ですので、どこまでお役に立てっているかは心配なのですが。
返信する

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