テレビを見ていると、日本人の平均睡眠時間は「6時間15分」との情報が。
世界的にもトップレベルの短い睡眠時間とのこと。実際、テレビで比較されていた国々の中では最も短く、7時間を超えている国も多数あった。特に、大谷選手が10時間寝ているとか、藤井棋士が長時間寝ているとか、長時間睡眠礼賛の内容。
私の場合、「6時間15分も連続して眠れたら奇跡だろうな~」と思うレベル感。
テレビに出演していた医師の先生も、「睡眠時間には個人差がある」と言っていた。私は他者と比較して短い方なのかもしれない。
ただ、以前読んだ睡眠関係の本に、「睡眠時間は長ければ長いというものではない」ことが書かれていた。あるいは、放送大学のpp.116-117に『睡眠と健康』という本にも同じようなことが書かれている。「生活習慣病と死亡リスク」という項目があって、書かれている内容は以下の通り。
睡眠が不足するほど、肥満、糖尿病、高血圧、高コレステロール、高脂血症などの生活習慣病や、心筋梗塞、狭心症などの虚血性心疾患にかかりやすく、精神的健康も損なわれることが多くの研究で報告されている。その逆に、毎日の睡眠時間が長く、1日9時間以上の睡眠をとっている人でもこれらの症状が現れやすい。このため、睡眠時間と諸症状の罹患リスクとの間には、U字型の関係が認められる。
掲載されている「睡眠時間と死亡リスク」のグラフでは、40~79歳までの104,010名の「日本人のがんと生活習慣との関連性を調査した大規模コホート研究」があって、死亡リスクが一番少ないのが7時間(6.5~7.4時間)の人であった。睡眠時間が4.5時間未満(≒私)の死亡リスクは男性で1.62倍、女性で1.60倍だ。逆に、9.5時間以上になると、男性で1.73倍、女性で1.92倍と4.5時間の人より死亡リスクが高くなっている。
まあ、無睡眠で死亡する人の話は聞かないし、人間、そこまで睡眠不足になると本能で寝てしまう。というか、逆に、昔は眠らせない「拷問」があったりして。そこまでしないと、人間、寝てしまうから。
とはいえ、眠れるうちはできるだけ寝る方がいいと思っている。