今朝、4時ごろマンションのゴミ集積場に空き缶などを捨てに行ったところ、結構な量の大学受験用のテキストや参考書、問題集が廃棄されていました。
このテキスト等を捨てた受験生は、きっと、もう大学受験に合格したのでしょうね。大学入試はまだまだ先ですが、推薦入試なら、もう終わっているところもありますので。
私の次男も12月上旬には早々に指定校推薦で合格していましたから。
文部科学省の資料によると、2021年度は大学入学者のうち、37.6%が学校推薦型選抜で入学しているとのこと。学校推薦の合格者は、国立大学12,089人(12.1%)、公立大学8,386人(26.1%)、私立大学210,697人(43.5%)となっており、実に大学入学者615,181人のうち、231,296人が推薦合格者です。そう、大学合格者が3人いれば、確実に1人は推薦合格者・・・
しかも、私立だけでなく国公立ですら推薦入学者の占める割合が少なくないです。ましてや、私立は半数弱が推薦。いわば、推薦から外れた受験生の椅子取りゲームにより大学偏差値が決まる訳の分からぬ状況。推薦入学した次男の時に知りましたが、早稲田、慶應ですら推薦で行けてしまうのですから。
とはいえ、通信制大学を複数卒業している立場からすれば、入試はない方が学習に取り組みやすいのは事実。無論、大学院のように、それなりの知見・経験がないと100%挫折するような教育機関は入試でその現実を知らしめないと、大学自体が「組織的詐欺機関」となってしまいます。お金だけ納付させて、成果物を仕上げることもなく、退学させてしまえば、そりゃ詐欺だろう。
でも、たかだか大学、やる気があればなんとかなります。なら、驚愕の競争率といった、まさに「運」にも大きく左右される条件で、必死の消耗戦に追い込むこともなかろうに。合格ボーダーの受験生だけに注目すると、わずか1問で合否が決定します。昨日やった問題が、まさに「その1問」だった場合、合否の差は「わずか10分程度の学習」となります。そんなわずかな差。ましてや、体調不良、記入ミス、解答欄相違などを入れると、真に学力の上位順に合格者が決定するわけではないのです。
されど、極端に学力相違の大学に入学すると、それはそれで受験生の不幸につながります。なら、高校で進路相談して、適切な大学をセレクトし、そこに無試験で合格させる≒現状の学校推薦入試も、決して不正解ではないと思うのですが。