現在、コーヒーにたっぷりの牛乳を入れて飲みながらテレビを見ているところ。
基本、ブラックのコーヒーを好んで飲んでいるが、小平宅には冷蔵庫に牛乳が常備されているのでついついコーヒーに入れてしまう。それもそれで美味しいから好き。結局、コーヒーならなんでも好きなのだ。
お茶請けには愛知で買ってきた「くつわ」というお菓子。津島神社御用達。作っているのは創業天明元年「総本家 角政」。そもそも、津島神社の神事(茅の輪くぐり)に使われる茅の輪をかたどったもの。馬のくつわに似ているから「くつわ」って名前のお菓子に。このお菓子、全国に約三千社ある津島神社総本社にまつわる歴史ある神饌菓。
で、このお菓子の特徴は・・・愛知県で一番堅いお菓子ということ。本当、堅い・・・
コーヒーに、くつわをポリポリ食べていると、「テレビ寺子屋」で斎藤孝先生が出演されていた。実は、、、この斎藤先生、私の中ではあまり好感度はない(笑)。というか、教育学者がホイホイとバラエティ番組に出ていることが頂けない。だから、そんなに好きじゃなかった。
ただ、テレビの中で講演されていた内容は、さすが教育学者といえるもの。テーマは「本当の頭のよさってなんだろう」というもの。好きなことだと「沈潜力」「没頭力」が高くなって、時間を忘れて学習するって感じの話をされていた。そして、嫌いなことを無理にやるってこともそれなりに大事ですが・・・と言っておられた。
私も同じ考え。ただ、嫌いなことを無理にやるということについては、斎藤先生より肯定派かも。嫌いなことから逃げっぱなしっていうのも癪だし、その嫌いなことに対峙することで見えてくる世界もありますから。それこそ、食わず嫌いって言葉もあるし。もし、嫌いと思っていたことが、本当は好きなことだったとしたら、人生の大きな損失となりかねません。
そして、斎藤先生は読書の効用についても語られていました。これは正論。「本を読んで偉大な人物を自分の中に取り込む」「本を読むことで自分には仲間がたくさんいるんだと自信を持つ」って感じのお話。今まで私が語ってきた通り、本を読むことは過去の英知を自分に取り込むこと。わずかな時間で、それこそ、過去の偉人が人生を賭して発見してきた成果物を根こそぎ頂戴することができます。あるいは、人生を左右するような決断をする際、過去の英傑の判断を参考にすることもできます。それが「仲間」ってことなのでしょう。
最後に、斎藤先生は「追い込まれるようにする」「自分を追い込む状況をつくる」ってことを言っておられました。これも私と同じ考え。そもそも、人間って、楽な方に流れる生き物だと考えています。余程の賢人でなければ、生きていくのに必要とされる以上に働かないだろう・・・みんな必死に働いているのは、生きていくのに「将来の不安」があるから。ゆえに、必要以上に働いて、死ぬ頃には相続遺産が残ってしまう・・・でも、それは、労働力が資産に等価交換されただけ。
そんな中でも、「追い込まれる」と人間、想像以上の力を発揮します。それは「火事場の馬鹿力」と呼ばれたりもします。自分の意思に反して追い込まれると、それはストレスとなってメンタルを傷つけることもよくあります。されど、自分自身が追い込んだとすれば、「他者からの強制」ではないためメンタル面での毀損は比較的少ないです。
といっても、最初に戻りますが、本当は、やるべきこと=好きなことだったら、沈潜力や没頭力が高まって、成果が上がるんだろうな・・・