中3の長男は受験生。
どの高校を志願するか色々検討している。私の場合を振り返ると・・・私立1校、府立1校受験。そうそう、私立高校は「明星高校」を受験したんだっけ。「明星」といっても大阪の明星学園である。とはいえ、それから約25年後に当時は併願した私立と同じ発音の「明星学苑」の明星大学大学院に入学するとは・・・奇妙な運命である。
第一志望の府立高校に合格したので、明星高校とは縁がなかったのだが、ベビーブーム世代の私たちの入試は熾烈を極めていた。
中2までは学年数十番台だったのが、今の学習にも通じる「問題集徹底学習法」を、偶然、独自に編み出してしまったおかげで、中3の試験で、いきなり、3番になってしまった!その後も学年1~5番をキープしたので、受験する学校は、自ずと学区のトップ校となった。生徒会長でもあり、内申点も十分だったので、担任の先生は有無を言わさず、私の進路は自動的に決まってしまっていた。
今の中学生は、事前に高校見学に行く。そして、昨日・今日は多くの高校で文化祭があり、それにも参加し、自らの進路を確認する。先生とも十分話し合い、モチベーションを高めていくようだ。
私のときは、受験する高校はあっさり決まったものの、事前に行くこともなかった。合格後、自転車で20分もかかり、雨の日は一旦自宅の最寄駅前まで歩いて、バスで高校の近場まで乗り継ぎ、さらにそこから歩いて高校に行かなければならないことを知った。お気楽なものである。
自分が受験生だった当時は、やはり、できるだけ偏差値の高い高校、有名大学への進学率が高い高校・・・と思っていたが、今となっては、それも、大したことではないことが理解でき、子どもに無理強いすることは控えている。いい高校、いい大学、いい会社という、日本的学歴社会は、既に崩壊しているといっていいだろう。
無論、超有名高校⇒超有名大学⇒超有名企業/国家官僚等々といった、ルートがなくなったわけではない。しかし、ちょうど、バブルが崩壊したころから、多くのキャリア官僚が中途退職したり、東大卒が外資系企業やベンチャー企業、コンサル会社に就職したり、ホワイトカラーの流動化、あるいは第二新卒といった、今までになかったキャリア形成が、一般化していった。
企業の採用も、指定校制から、ネット社会に適応した動きとなっていく。転職をビジネスとする企業も多数存在し、企業と人材のマッチングに一役かっている。
逆に、派遣労働、ニート、フリーターといった新しい属性も出現した。これにより、労働の二極化が一層進行していった。いい大学を出たから万全といった時代ではない。会社と適合できなければ、学歴に関係なく、二極化に苦しむこととなる。その一方で、ネット、転職支援会社等を活用することで、求人している企業との接点が増え、「過去の学歴」ではなく、「現在のスキルや能力」に自信のある人材は、比較的容易に就職先を見つけることができる次代となった。
なら、あまり高校の段階で、子どもの進路に口を出す必要もなかろう。担任の先生とも相談して、ムリせず、合格できる学校を選択してほしいと思っている。
どの高校を志願するか色々検討している。私の場合を振り返ると・・・私立1校、府立1校受験。そうそう、私立高校は「明星高校」を受験したんだっけ。「明星」といっても大阪の明星学園である。とはいえ、それから約25年後に当時は併願した私立と同じ発音の「明星学苑」の明星大学大学院に入学するとは・・・奇妙な運命である。
第一志望の府立高校に合格したので、明星高校とは縁がなかったのだが、ベビーブーム世代の私たちの入試は熾烈を極めていた。
中2までは学年数十番台だったのが、今の学習にも通じる「問題集徹底学習法」を、偶然、独自に編み出してしまったおかげで、中3の試験で、いきなり、3番になってしまった!その後も学年1~5番をキープしたので、受験する学校は、自ずと学区のトップ校となった。生徒会長でもあり、内申点も十分だったので、担任の先生は有無を言わさず、私の進路は自動的に決まってしまっていた。
今の中学生は、事前に高校見学に行く。そして、昨日・今日は多くの高校で文化祭があり、それにも参加し、自らの進路を確認する。先生とも十分話し合い、モチベーションを高めていくようだ。
私のときは、受験する高校はあっさり決まったものの、事前に行くこともなかった。合格後、自転車で20分もかかり、雨の日は一旦自宅の最寄駅前まで歩いて、バスで高校の近場まで乗り継ぎ、さらにそこから歩いて高校に行かなければならないことを知った。お気楽なものである。
自分が受験生だった当時は、やはり、できるだけ偏差値の高い高校、有名大学への進学率が高い高校・・・と思っていたが、今となっては、それも、大したことではないことが理解でき、子どもに無理強いすることは控えている。いい高校、いい大学、いい会社という、日本的学歴社会は、既に崩壊しているといっていいだろう。
無論、超有名高校⇒超有名大学⇒超有名企業/国家官僚等々といった、ルートがなくなったわけではない。しかし、ちょうど、バブルが崩壊したころから、多くのキャリア官僚が中途退職したり、東大卒が外資系企業やベンチャー企業、コンサル会社に就職したり、ホワイトカラーの流動化、あるいは第二新卒といった、今までになかったキャリア形成が、一般化していった。
企業の採用も、指定校制から、ネット社会に適応した動きとなっていく。転職をビジネスとする企業も多数存在し、企業と人材のマッチングに一役かっている。
逆に、派遣労働、ニート、フリーターといった新しい属性も出現した。これにより、労働の二極化が一層進行していった。いい大学を出たから万全といった時代ではない。会社と適合できなければ、学歴に関係なく、二極化に苦しむこととなる。その一方で、ネット、転職支援会社等を活用することで、求人している企業との接点が増え、「過去の学歴」ではなく、「現在のスキルや能力」に自信のある人材は、比較的容易に就職先を見つけることができる次代となった。
なら、あまり高校の段階で、子どもの進路に口を出す必要もなかろう。担任の先生とも相談して、ムリせず、合格できる学校を選択してほしいと思っている。