生涯学習の部屋

資格取得数238。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

武蔵野大学大学院について

2011年07月17日 06時24分48秒 | 武蔵野大学大学院
3つ目の大学院で愛すべき我が母校。

最近、武蔵野大学大学院ならではの傾向を発見した。それは、大学院修了に対して、学生が、それほど固執していない点である。「大学院は2年で修了」が基本であり、勇気ある人は1年修了すら成し遂げる。そんな当世大学院気質の学生が、本学では少数派なのである。

2年目の授業を受けると、本来、同期しかいないはずなのだが、先輩が少なからず存在する。また、同期に特定課題研究演習(修士論文指導に相当)の話をすると「今回見送った」との話がでる。

そもそも、約100人入学した1期生が3割しか修了しない大学院であり、私の修了した産業能率大学大学院や明星大学大学院の2年での修了率と比較すると半分以下である。非常に2年修了しにくい大学院といえる。

院試時点であまり絞り込んでいない結果ともいえるが、それ以前に、学生のマインドとしても、「3年計画」や「長期計画」モードが醸成されているような気がしてならない。

自分自身、本学の学生をやっていて、なんとなく留年多発の理由が見えてきたので勝手に書いてみたい。

1.学費が安すぎる。
学費が安いのはいいことのように思えるが、一方で学費の安い大学院は留年率が高くなる傾向があるといえる。留年しても経済的負担が小さいから、最後の「ひと踏ん張り」がでないのである。やはり、年額100万円超だと、留年することが全くペイしない愚行と思えるだろう。事実、留年中の先輩から「留年しても学費が安いからいいや」という発言を聞いたことがある。

2.レポートを期限内に提出しずらいシステム
レポート提出に時間がかかることも改善しなければならないだろう。レポート提出の流れは以下の通りである。

(1)第一レポート提出
(2)第一レポート合格通知(=第二レポートの課題が与えられる)
(3)第二レポート提出
(4)第二レポート合格通知
(5)第三レポート提出
(6)第三レポート合格通知(=第四レポートの課題が与えられる)
(7)第四レポート提出
(8)第四レポート合格通知
(9)最終レポート提出

フローを書いているだけで疲れてしまった・・・つまり、第一、第二、第三、第四という流れを逸脱することができないのだ。しかも、第二、第四レポートは個別に課題が与えられるため、事前に作成することもできない。各レポート返却は約3週間だから、自ずと、いつまでに提出しないと期限内に完了しないかというのが分かってくる。また、不合格が入れば、その分遅れるし、2回不合格で失格となる。

3.学生同士が切磋琢磨する機会が少ない
本学は修士論文相当の「特定課題研究演習」以外、SCなしで修了することができる。つまり、学生同士が顔を合わせる機会がそれほどないのだ。これは、すべての通信制大学院に共通する課題ではあるが、一般科目のSCゼロというのは珍しい。大学内のネット上に「フォーラム」が設置されているが、200名以上院生がいるにもかかわらず、発言はほとんど皆無である。最悪、いや、どん底というほど、学生同士の繋がりのない大学院・・・入学式なし、懇親会なし、SCに行かない限り、「完全独学」という環境なのだ。

3つほど書いたが、まだまだ、高留年率の理由はたくさんある。逆に改善すべき点を改善すれば、修了率を倍増させることすら容易である。

本学は2年間合計ミニマム68万円で修士が取得できる。年額10万円アップしていいから、その分、奨学金で返してやればよい。SCに参加する学生に特化して還元してもいいし、あるいは、登録科目を1年間でどれだけ取得できたか「達成率上位者」に還元してもよい。

また、第一レポート=Aレポート、第三レポート=Bレポートとして、A・Bそれぞれ同時に提出してもよいというルールにすればよい。そうすれば、提出に必要な時間は1/2に短縮される。

また、大学から定期的なメールを発信する。特に、レポートの消化率にあわせて、文面を変化させると効果的である。「そろそろレポートを提出しないと危険です」と警告するだけで少なからぬ学生を救済できるだろう。

私自身、レポート提出0通だが、ふと、そんなことを考えてしまった。
コメント (2)
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