性格もあってか、どうしても力んでしまう。
ただ、Single note の作り方、唇のあてがい方、口腔・喉の開き方、曲による舌の位置や動かし方に大きな変化を感じる。
もっと柔らかく、しなやかに、音色を向うに優しく届けてやる感じで吹ければ、双方相俟って、更にステップアップ出来る筈だ。
ハーモニカ教則本の1頁目に載っているテーマは、頭で理解し、吹く際にその様に心掛けて来たものゝ、必ずしも身に付いていなかったことを改めて実感する。 技を磨くことは大切だが、音を奏でる以上、基本的に大事な点とも言えるだろう。
同じ場所にいる様で全く違う。 まさに螺旋階段を登っている印象で、下を覗けば同じ場所にいる様だが、横に目をやると登った高さを実感し、全く違う風景がのぞめる理屈。
もう、テン・ホールズ・ハーモニカを手にして何年も経っているのに、未だにそんなことを言っている、と笑われる。
先生のあの音色が目標だが、彼岸に渡る迄には何とかしたい。