渾沌滅七竅

生命ある無秩序を愛する渾沌。

大学病院の勤務医

2019年06月28日 | 日記

16・7年前の鳥取大学病院の「無給医」の過酷な勤務の末の死のニュースを知ったのは、ついひと月程前だった。

今日も、NHKニュースで、全国に50大学病院に2,191人の無給医の存在が明らかになった。  やらず、ぶったくりの非常識だ。

大学病院の勤務医の給与は、想像以上に安い様だ。  ただ、例え、新人若手、研修医と言えど、無給ということはないだろうと想像していたが、文科省の調査で明らかになった。

その業務の過酷な実態に照らし無茶苦茶ではなかろうか。   結構、当直も多く、救急医療への対応も無論のことだ。

従って、一般的には、勤務医は、他の病院やクリニック等でのアルバイトに精を出さざるを得ないということも。   その時の報酬は、逆に信じ難い程の高額らしい。   故に、そのアルバイト業務に精を出すことになる様だ。    勤務医を辞めて、開業医に転身するのも無理からぬ話だ。

「様だ」というのは、事実を確かめた訳ではなく、娘の勤務実態や家族間での会話の端々から垣間見たもの。

成程と頷ける話が多いので、冒頭の「無給医」の悲しい死の話と絡めると、満更、的外れとは思えない。

何故、その様な大学病院の実態になるのか、良く判らない。  医師達の良心というものは、こう言った場合、無関係なのだろうか。

「白い巨塔」の中、閉鎖社会の様な所があり、外部との風通しが悪いことと矢鱈、プライドの高い医師の世界で、最近のニュースの様に製薬会社との一部癒着等から推して、常識が通用しなかったり、透明性、公正性、公平性等が歪むことは否めないのか。

先進的な世界で、前時代的なサマは、一体どういう事か理解に苦しむ。

 

 

コメント (2)
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