渾沌滅七竅

生命ある無秩序を愛する渾沌。

複音ハーモニカ演奏会で感じたこと

2015年10月30日 | 日記


一昨日、地域の複音ハーモニカクラブの毎秋恒例の第10回目の定期演奏を聴いて来ました。
5・6年程前に、覗きましたが、私がテン・ホールズ・ハーモニカにのめり込む切っ掛けの一つでもありました。

複音指導の資格を持った高齢の方が、何人かおられるようで、その方のソロ演奏ですと、流石にそれと感じさせる演奏だった様に思えました。
ところが、合奏になると、その良さが生かされず、寧ろ、埋没する、初心者の方々に足を引っ張られる、といったことを常に感じます。
これは、このクラブのみならず、他の多くの場合にも、似たような演奏に出くわします。

それと、複音のトレモロの良さに、演奏者自身が酔いしれ、これでもか、とテクニックに溺れる風に見えます。
聴いている人を無視するかの如くです。
ちょっと鼻につき、頂けません。

更に、譜面を見ながらの演奏が多いようですが、音楽の良さ、演奏者の持ち味が、前面に出て来ませんで、楽譜に呑み込まれ、演奏に活力や活気が生まれて来ないのは、このクラブだけの話ではなさそうです。

それと、複音ハーモニカの音色の良さを、もっともっと大切にして欲しいと痛感しました。
テン・ホールズを手にして、丸4年ですが、漸く、音が身体の一部、というか、この「ハーモニカの本当の音」を感じ始めるようになったところです。
趣味で演奏するにせよ、最低、基礎練習に2・3年は要するものと覚悟しないと、多分、「らしく」、「誰かに聴いて貰う演奏」にはならないのでしょう。
お遊び程度なら、宣伝広告文句でも何とかなりましょうが。

以って、他山に石にしたいと気持ちを締め直しました。

それにしても、複音の場合には、資格を持った指導者が、大勢いるので、矢張り、ファンの裾野は広がりますが、テン・ホールズ・ハーモニカの場合、複音の逆を行く印象がありますので、指導者が少なく、愛好者がなかなか増える筈もないですね。
基本的な部分では、一定の基準なりがある筈ですので、そこは、誰が指導しても同じではないかと思う次第です。
その基準を超える部分は、指導者の色合いの違いが出て当然の筈だと考えますが、何故、テン・ホールズと複音とで、これ程に違うのか考えてしまう昨今です。

ちょっと残念な気がします。

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「新百合テン・ホールズ」の立て直し

2015年10月24日 | 日記
「新百合テン・ホールズ」の運営で、多少ガタつきました。

会社経営とは違い、大いに社会勉強をさせられます。
自治会々長を7年程前に仰せつかった際にも、企業経営との差異に戸惑ったことを思い起こします。

趣味の世界で、同好会運営に嫌な思いをさせられるならば、いっそのこと止めてしまっても構わない筈ですが、そこはそれほれ、A型長男、簡単には放り出せないのですね。
良い性格をしていますね。

所詮、趣味の世界ですから、好きな様にやったらいい、と割り切る様にしています。

来春のイベントに向け、準備を着々と進めていますが、10ホールズも練習をすればする程楽しくなり、腕?が上がるのを実感しています。
先達からみれば、まだまだですが、「着実に」です。

ハーモニカを咥えない日は、落ち着きませんので、まさに「病、膏肓に入る」ですね。
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“維新の党”分裂、泥仕合

2015年10月24日 | 日記
昨年9月11日に、このブログに書いた通りになりました。
まさか、訴訟にまで発展しかねない、目を覆いたくなる程の泥仕合になるとは思ってもみませんでしたが。

無論、詳しい事情は知る由もありませんが、期待した弁護士政治家には、大いに落胆させられた印象は拭えませんが、ここまで日本の政界を掻き回せる若い政治家は、滅多におりませんので唖然としています。

「政治の世界は、殺し合いの世界」を地で行っていますが、沖縄県の翁長知事の肝の、腰の据わり方とは、相当に違う感じですね。
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反骨の画家たち

2015年10月20日 | 日記
        


今日は、久し振りに映画を見ました。

川崎市アートセンターでアンコール上映中の「父をめぐる旅 異才の日本画家・中村正義の生涯」。
3年前に制作された、地元の早逝日本画家・中村正義の生き方を、長女が辿るドキュメンタリ映画。

川崎市文化芸術振興会議委員のご縁で、先週、小田急線・向ヶ丘遊園駅近くの生田緑地内の岡本太郎美術館で開催中の「太郎X正義 日本の美術界に挑む!」を鑑賞したのが切っ掛けです。

洋画家と日本画家なるも、色遣いやデフォルメ手法が大変似ていることに驚かされました。
また、50年前に官制・日展に反旗を翻した、炎の様な反骨精神の持ち主という点で共通。
偶々、「改組 新 第2回 日展」が、来週30日から始まりますが、タイトルが示す通り、3年程前に不祥事を起こし出直しましたが、以前から付き纏う不透明な組織課題なんですね。

多少、タカを括っていましたが、今回、改めて見直し感動した次第です。
近い内に、麻生区細山にある「中村正義の美術館」にも、足を運ぶことにしました。
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ラグビーW杯2015

2015年10月13日 | 日記
エディ・ジャパンとフィフティーンが思い起こさせてくれた大切なこと。

厳しいトレーニングで培われた基礎体力
反復練習で養われた確かな技術力
得意な一つの技を磨き抜け
どんな時にも、諦めずに前へ進め
そして、
今を変えれば、未来を変えられる
更に、
Pre-Performance Routine……等々

趣味のテン・ホールズ・ハーモニカ、書道にも通じる教えの数々。
改めて、多くの事を思い知らされた、ラグビーW杯2015での日本の活躍だった。

ラグビー日本を支える多くの国境を越えたスタッフ・選手達は、これからの「地球人」の在り方を先取りしている感あり。


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沖縄旅行記

2015年10月01日 | 日記
                        


昨晩、沖縄旅行から戻りました。

台風21号が勢力を増しながら、与那国島を直撃したものゝ那覇空港には、思いの外揺れずに定刻着陸。

とは言え、その影響を受け、予定の組み換えに大童で、初日は、スタートで出遅れた為、路線バスを使い、近間の斎場御嶽~首里城~旧海軍司令壕を廻った。
首里城は、小高い丘の上にあり、周辺の再建城壁等と合わせ見ると、なかなか立派な威容を誇る遺跡で、観光写真等で本殿を見るのとは大違い。
13世紀から16世紀にかけ、琉球王国が、東~東南アジアを中心に交易を盛んに行なっていて、グローバルで豊かな国を築いていた様子が紹介されており、大変に興味深かった。
琉球言語?に大和言葉と言うか、所謂標準語漢字を当てて表記されるのか、なかなか読めない地名等の固有名詞が多いので、いずれ機会があれば調べてみたい。
漢字読みしても、俄かに通じないケースが多々あった。

2日目、9:15那覇バスターミナル発の路線バスに揺られ、約2時間かけ辺野古へ向かった。
幹線道路が、米軍基地の間を縫うように走っている様は、本当に基地の多いことを実感させられた。
本島中部から北部へ抜けると、サトウキビ畑が連なり、ざわわざわわ、と聴こえ、エメラルドグリーンの海と輝く太陽のもと、昔、海外勤務でよく訪れた中南米諸国の風景に彷彿としていた。
本州の大都会から遠く離れた、自然豊かなこの地に米軍基地、飛行場を普天間から恒久移設するのですよね。
米軍・キャンプシュワブ正門前で抗議活動をする約150名程の県民や全国から激励に訪れる支援者達にお話を伺い、思わず、「Amazing Grace」を10ホールズで演奏プレゼントしてしまいました。
約2時間弱とどまった後、再び路線バスで引き換えし普天間基地を遠望出来る、沖縄戦激戦地の一つ、嘉数バス停へ。
徒歩で7・8分の嘉数高台公園展望台へ。
マスコミ連中が大勢居り、遠くの見覚えのある基地風景に、何ともいじましい、卑屈な気分にさせられたものです。
東京からの修学旅行生も大勢来ていたが、どんな印象を持ち帰ったやら。

3日目、8:30発、ひめゆりの塔、平和祈念公園、それから、外国人向け用に、アウトレット・ショッピングモールを廻る小型定期観光バスに乗った。
11名の香港からの団体客と私を含め3名の日本人の計14名のツアー。
「百聞は一見に如かず」で、ひめゆりの塔、記念館、そして、大規模な平和祈念公園、共に涙なしでは廻れない圧倒的な施設だった。
ガイド嬢は、英語、中国語、ハングルの簡単なプラカードを、バスの中で示しながら紹介、但し、徒歩での案内時には、日本語のみでしたので、私は、俄か通訳を買って出てお手伝い。
もともと人材不足に加え、外国語会話教育には、とても手が回っていませんね。
大いに喜ばれ、行く先々で、ガイド嬢、運転手を含め、全員で記念撮影。
最後、お別れ時には、香港からの旅行客に大変馴染みの曲「北国の春」を吹いた。
序に、アンコールにもう1曲。
バスの中は、大盛り上がり。
日本人は、単一民族と言われるが、琉球人やアイヌ人を含め、国際人としてのDNAを持ち合わせた多民族国家ではないかとフッと感じたものだ。
それは、それは、思いがけずに楽しく、忘れ難い「道連れ旅」だった。

ホテルに預けた手荷物を受け取り、非日常から日常へ気持ちを切り替えるかの如く着替えて、晩の便を目指し空港へ。


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