BIKEBIND自転車日記ブログ2

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No tube

2008-07-19 00:19:12 | 自転車


いやあ、ハイパーですなあ。

No tube・コーテッドアルミニウムローターです。

ディスクブレーキローターは非常に難しい部品です。たかだか円状の製品ですが、これがきちんとしなければ他のパーツがいくら良くても止まりません。

シマノの初代XTは発売時期がプレスリリースより大幅に遅れました。理由はローターの設計がうまくいかなかったからです。そして出てきた製品は厚みが1.75ミリでした。他のメーカーは1.8ミリがスタンダードでした。おそらくシマノはもっと薄くしたかったのでしょう。それはひとえに軽量化の為に。

しかしシマノのローターは現在に至るまで無難な製品としか言えません。その証拠に他社の製品にすると性能が雲泥と言っていいほど変わるからです。ちなみにお勧めはマグラです。マルタがいいでしょう。センターロックならルイースでも高性能です。

でも自転車パーツに置いては軽量化とは絶対正義です。軽いバイクの恩恵は全てのライダーにあるでしょう。もっともちゃんと機能しなければ意味がありませんが。

この製品の凄いところはその重量です。160ミリでなんと59グラムしか無いのです! 既存の製品の半分近くの重さです。結果前後で100グラムちかい軽量化が可能です。その理由は通常のローターがステンレスを使うのに対して、エアクラフトアルミを使用しているところです。もちろんそのままではすぐに削れてしまい、役に立ちません。そこを特殊コーティングで耐久性を持たせているのです。

残念ながらそのコートの正体は分かりません。しかし万能ではなく、1~2年で寿命を迎えるようです。それでもクリストフ・サウザーのライディングにも耐えられる位なのでそんなに心配しなくて良いでしょう。

アルミ製のローターはマグラやケーンクリークなどが製品化していました。軽量化という面ではデモーショがチタン製で出していました。それぞれダメな製品でした(苦笑)。

コーテッドアルミニウムローターは使用パッドがレジン製に限定されるとはいえ、一発屋ではない性能を秘めているようです。

贅沢を言えばウエーブローターだと更にうれしいですね。