![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/5e/24e14eacc5d186e70a5945a77a591bbb.jpg)
来年度注目なブランドです。
すでに紙媒体やウェブでも広く報じられている『コルセア』です。
リジッドや他の形式のリヤサスバイクもありますが、メインに据えられているのはこの形式です。
写真のバイクはオールマウンテン向けの『マーキー』と言います。
サスペンションのレイアウトだけをみると、ターナーの形式に似ています。BB近くに設けられたピボット、シートチューブと平行に並んだリヤユニット。
しかしよく見てみるとむしろGTの最初期サスペンション『LTS』に似ていることが分かると思います。
アウターチェーンリングよりも上に置いたメーンピボット。リンクを介して入力されるリヤユニット。
ハイピボットであり、LTSの名前の由来となったロッカーチューンドサスペンションを彷彿とさせるリンク周り。特にハイピボットはアメリカよりもヨーロッパで好まれた形式です(アメリカはどちらかというと低めです。当然例外はあります)。ユニットもイタリ・マルゾッキのロコなので、ヨーロッパ人向けのしゃきしゃきした動きの可能性があります。
一歩間違うとより煩雑になってしまう機構をうまくまとめたデザインだと思います。ただ他の形式よりチェーンステーの距離の変化量が大きくなってしまうため、セッティングには注意が必要でしょう。
サスペンションだけでなく、フレームも考えられています。近年多いS字型のダウンチューブ。スタンドオーバーハイトを多く取り、さらにリヤのエネルギーを受け止めるようになっているトップチューブ。応力が集中しやすいメインピボット周辺に肉厚を持たせたシートステー。
良くできています。
来年度は日本に輸入されるらしいので、楽しみですね。