その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

グロービス著 山口英彦執筆 『法人営業 利益の法則』 ダイヤモンド社

2010-01-06 07:02:29 | 
 ※ここ数日、ロンドンは相当の寒さが続いています。明日はロンドンも大雪の予報が・・・。年々寒さに弱くなる私は、ユニクロのヒートテックさまさまです。さて、お正月に読んだ本を一冊ご紹介・・・

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 去年はあまり本を読めなかった。英語の本は眠くなるし、日本語の本はあまり持ってきていない上にあまり読む気にもならなかった(まさに「書を捨て、街に出よう」の気分でした)。特に、ビジネス書は昨年は2冊しか読んでいない。一昨年まではビジネス書は月2冊ペースで読んでいたので、いきなり12分の1に減ったことになる。

 多少、なんとなく世のビジネスセオリーの流行り、すたりに疎くなったなあという感覚はあるが、意外とあまり読んでも読まなくても変わらんもんだという感覚もある。本を読むより、よっぽど毎日の異文化職場環境で起こる毎日の珍事のほうが面白いし、勉強になるからだろう。

 ただ、やはり時として、日々の経験をある程度抽象化し、知識化、ノウハウ化し、かつプラスαの付加価値をつける作業というのは人それぞれの進歩のためには必要で、それが自力でできる人は自分で本を書けばいいし、自力でできない人は、書籍を通じて他人の知見を自らに応用するのが早道だ。

 前置きが長くなりましたが、本書は自らの営業体験や職場の営業活動を振り返るに絶好の助けとなる本です。なかなか一般化しにくい法人営業の世界を、「顧客のつかみ→顧客との関係を深める→利益を生みだす→再現性のある仕組み作り」の枠組みで説明します。各々冒頭に、ケーススタディを組み入れることにより、単なるノウハウ集に終わることなく、現場の具体的課題を踏まえた上での「利益の法則」を解説するという点でも非常に役に立つ本です。

 営業マン、営業管理者、経営者、いずれの視点でも役に立つことは間違いないと思います。 
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