その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロンドン セントポール大聖堂

2009-02-20 00:39:15 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 今日は昼前に家を出て職場に向かいましたが、途中、セントポール大聖堂を見学しました。

 おそらくロンドンでも最も大きいと思われるこの聖堂は、いまでもロンドン市民の祈りの場として使われています。

 その雄大な外観だけでも圧倒されるのですが、中に入ってみるとその大きさたるや想像以上のものでした。静謐で厳粛な中の空気に触れると、思わず背筋が伸びる感じがするとともに、精神的に非常に落ち着いた感じがするのも不思議です。日本の古寺を訪ねる時も同様な感覚を楽しんでいますが、やはりキリスト教と仏教では同じ「落ち着いた」感じでも私にはちょっと違いがあるようです。なかなか言葉にするのは難しいですが、やっぱり教会では、自分はお客さんという感じがするに対して、寺では自分の家で落ちつくような感覚があるような気がします。

 階段を400段近く上ると、ドームの上の方まで行け、外に出ることができます。外からはテムズ川やシティのビル群が間近に見ることができました。天気が曇りですので、遠くまで見渡すことはできなかったのは残念です。(2009年1月10日)


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ロンドン ロンドンアイ

2009-02-20 00:38:29 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 ロンドンに訪ねてきてくれた家族と学校見学の帰りにロンドンアイに乗りました。

 「今さら観覧車かよ~」と思っていたのですが、職場の同僚から「高いですけど、楽しいですよ~」と言われたので、乗ってみました。

  確かに£15は高いけど、乗ってみて納得。まさに360度の展望はなかなか味わえない楽しさ。かなり高いところまで上ります。天気も快晴で、夕暮れ時のなかなかグッドタイミング。ビッグベンが逆光でしたけど、夕陽を正面から受ける国会議事堂はとても美しいものでした。

 お勧めです。(2009年1月6日)

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ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

2009-02-20 00:16:23 | コンサート (in 欧州)
2月19日 ロイヤルフェスティバルホール

 初めてウイーンフィルを生で聴きました。チェックが甘く先週の土曜日にこの公演を知り、あわててネットで申し込んだら、残席があと3つ。ぎりぎり滑り込みです。もちろん会場は満員。日本人と思しき人も、普段よりかなり多かった気がします。

 その独特の楽団運営方式(楽団員の自主運営)や独特の音色を持つといった風評を含め、世界で最も有名なオーケストラであるウィーン・フィルのコンサートに足を運ぶことができる好運に、まずは感謝です。

 演奏会後の感想は一言で言うと、今までに経験のない不思議な気分でした。明らかに今まで聞いてきた外来のオーケストラとは印象が違います。つい先日のロンドン交響楽団の演奏会の感想で、「個性の主張が強い」というような事を書いたのですが、このオケは明らかに、個のプレイヤーの演奏よりも、全体としての「調和」とか「バランス」の素晴らしさが何よりも印象にのこりました。

 2曲目のブルックナーの9番は、100名を優に超える大編成オケなのですが、一糸乱れぬアンサンブルとはまさにこういった演奏を指すのだろうと、何よりその完成度の高さに驚かされました。あえて悪い言い方をすると、ものすごく良くできたCDを聴いているような感覚です。

 指揮はズービン・メータ(写真はHPより転用)。特に奇をてらった指揮ではありません。しっかりと堅実に曲や楽団の良さを引き出しているという感じでした。ただ、最後の曲が終って、挨拶に呼ばれる際は、エネルギーを使い果たし、ヘロヘロという感じで、途中で倒れるんではと少し心配になりました。

 演奏後は拍手の嵐。音楽の都ウィーンから来たこの楽団にプライドの高そうなロンドン人たちも一目置いている、そんな雰囲気を感じました。(★★★★★)


フィンシャルタイムズのReview


Royal Festival Hall

Vienna Philharmonic Orchestra
Thursday 19 February 2009, 7.30pm

Haydn Symphony No.104 (London)
Bruckner Symphony No.9

Zubin Mehta conductor

1曲目のハイドンが終わった後のごあいさつ


2曲目のブルックナーが終わった後のあいさつ。後列の金管軍団のアンサンブルが見事でした


皆さん、スタンディングオベーションです
コメント (2)
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