徐々に気温が上がってきていますが、夜はまだ寒いです。東京は、積雪や路面凍結がほとんどないので、寒いのを我慢すれば、冬でもバイクに乗れるので、バイク屋としては、助かっています。気が付けば3月に入っていますが、いまだに去年受付した作業を行っていたりします。
コンディションレベルチェックパックとエンジン不調でお預かりです。不動の時間が長かったので、点検から始めます。ガソリンは、新しくなさそうですが、ガソリンタンクの錆は無さそうです。
クーラントは、エンジンオイル混入はなさそうですが、ポンプ下側の穴やL字パイプの部分は、漏れた跡があります。
ヘッドカバーガスケットですが、フロント側にオイルの滲みがあり、スターターモーター辺りまで垂れています。
前後タイヤは、製造後12年が経っており、要交換です。
リアサスは、Vmax用の旧タイプオーリンズ(YA137)です。オイル漏れは無いようです。
エアクリーナーは、K&N製ですが、要洗浄です。リアバンクのイグニッションコイルとプラグコードの接続部に腐食があります。
スパークプラグは、NGK製JR8Cでした。スイングアーム周りの立て付けが怪しいので、点検です。オーリンズは、全長が左右で違っていたので、全長やセッティングを一度標準に戻しました。
スイングアームを外した形跡があり、フレームセンターとリアタイヤのパターンのセンターを比べると左に寄っています。個体差はありますが、大体の車両は、ほぼセンターです。
リアサスのカブ取付部に隙間があったので、ワッシャーを追加しましたが、左右で隙間の位置が違い、左は外側、右は、内側にワッシャーを入れました。
大量生産品なので、公差というか許容範囲の誤差はありますし、タイヤも真円ではないので、2mmぐらいのずれであれば影響が少ないとは思います。
フルードは点検のみです。新しくはないですが、距離は走っていないようです。距離を走るとその分熱が掛かるので、大体の場合、エンジン側で熱が掛かるクラッチが先に劣化します。ブレーキついては、使用頻度と熱の掛かり方でかわってきます。
前後ブレーキキャリパーは、要点検清掃です。
フロントフォークオイルは、漏れていないようです。
車載のバッテリーはダメでした。
お持込のバッテリーもダメでした。バッテリーは新品交換しました。
エンジンオイルは、それほど汚れていなかったのですが、不動車でしたので、セルモーターで、エンジンオイルを回してからエンジンを始動します。点火火花は4気筒とも規定値はクリアです。
ブレーキランプの接点不良は修正しました。パイロットスクリュー部は、圧入栓を抜いて、点検調整し、同調を行いました。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。
コンディションレベルチェックパック後、一旦試乗確認です。タイヤが、ダメでハンドル振れが出ましたので、タイヤの空気圧を規定値より一旦上げ、接地面積を減らして確認しました。タイヤを新品交換すればハンドル振れは出ないと思います。
フロントフォークオイル、ダストシール、トップキャップOリング交換中です。
キャリパーは、前後とも点検清掃です。
今回交換した部品類です。
最終チェックと試乗です。とりあえず走行可能になったので、一旦納車です。予算と日程の関係もありましたので、全ての修理は行っていませんが、走行可能になったので、一旦納車です。
2022.03.04 作業担当 ヤダ(矢田)