お茶のあずま園-しんちゃん-ここだけの話ねんけど・・・

自家焙煎の美味しい加賀棒茶「加賀棒ほうじ茶」を追求する、お茶のあずま園、店主、東信一の四方山話。全国の産地直送茶もOK。

ご当地、能登の里山が「世界農業遺産」に!先進国で初!

2011年06月11日 22時22分47秒 | お茶屋
今日、ご当地石川県が誇る、自然たっぷりの能登半島が、
「世界農業遺産」に登録されました。
地元でもあり、嬉しい気持ちです。おめでとうございます。

なんでも、先進国で初!、だそうです。
(画像は北国新聞より、能登の千枚田)

そういえば、日本も含め先進国は第二次大戦後、
利益追求と効率化を追求する余り、
効率の悪い里山里海の生活を捨ててきたように思います。
そのため、日本の里山も過疎化が進み、近年荒れてきましたね。

そんな中、今回の登録決定は、日本には、
まだ伝統文化的な里山里海が残っていたことの証であり、
なんとか間に合った!という気持ちを持っています。

しんちゃんの山の家の回りも、子どもの頃は荒れた土地など皆無で、
今の千枚田のように、どの山間も細かい田圃の一面で、
それは綺麗な光景でした。

この小さな田圃は、急斜面の日本の山岳地帯の雨水を一時貯蔵し、
少しずつ下流に流す「洪水調整」の役目を持っていました。
この里山が荒れてきたため、少しの雨量でも
洪水や土砂崩れが発生しやすくなっていると感じます。
農業生産の効率化ばかりでなく、自然環境保全や
河川の洪水調整などの役割を担っていることを加味し、
国民全員がサポートして行かなくては、
このあと数十年先には日本の里山里海はほとんど無くなってしまいます。

しんちゃんが、手数の掛かる山間の田圃で稲作をしているのも、
美味しいお米を皆様にお届けすることはもちろんですが、
家の周りの里山を少しでも守って行きたいとの思いもあります。

はからずも、今回の登録を受けて、能登の農家の主人曰く、
「登録はうれしい・・・が、若い人は都会に出て行き、
ここで仕事をしているのは、ほとんど60才とか70才台の老人が主です。
この先何年作業を続けられるか・・・を考えると、
この環境をだれが守っていくのか心配です!」

皆様もこの機会に、里山里海のありようを一度考えてみるのも良いのでは。
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