半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『人間失格 太宰治と3人の女たち』を観ました。

2020-08-16 06:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 天才作家、太宰治(小栗旬)。身重の妻・美知子(宮沢りえ)とふたりの子どもがいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返すー。その破天荒な生き方で文壇から疎まれているが、ベストセラーを連発して時のスターとなっていた。太宰は、作家志望の静子(沢尻エリカ)の文才に惚れこんで激しく愛し合い、同時に未亡人の富栄(二階堂ふみ)にも救いを求めていく。ふたりの愛人に子どもがほしいと言われるイカれた日々の中で、それでも夫の才能を信じる美知子に叱咤され、遂に自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語に取りかかるのだが・・・
(公式サイトより)

 読書嫌いの俺でも知っている太宰治という名前と、幾つかの作品・・・
ですが、彼の私生活については、ほぼ知らない状況でこの作品を観ました。
何と言っていいんでしょうか・・・「破天荒」、「自堕落」、そして、「女たらし」・・・ファンの方には申し訳ないんだけど、そんな風にしか見えないんですよね。
彼の執筆活動についてのシーンがあまり無かったってのと、彼が出した本がどれだけ世間で売れたのか、有名なのかってのが、今になってもあまり理解してないからでしょうね・・・
小栗さんが減量してまで挑んだ彼・・・この作品は彼というより、サブタイトルにもある、「3人の女たち」が主役のように思えてなりません。
3人とも、太宰を愛しまくってますが、じゃあ、彼に振り回されているかって言うと、そーでもない・・・
妻・美和子は、妻と言う立場なんで、しいて言えば、一番振り回されている人ではあります。が、彼女は、そんな太宰を認め、生き方を心配しつつも、しっかり子供を育てて、生活をしている。
終盤に、太宰に向かって、(私たちを)放り出して(自分の生きる道を進んで)! というセリフが強烈でしたね。
静子は、なんだかんだ言って、自分の「望んでいるモノ」を全て手にして、彼と別れても、めちゃ幸せな生活を続けている・・・賢い女性だなぁと思いました
一番振り回されそうな「出合い」をした冨栄は、後半、完全にいっちゃってましたからね。太宰が振り回されてた・・・
こんな女性達が寄り添うワケだから、太宰という方の「才能」と独得の「魅力」があるんでしょう・・・
もうちょっと事実を知りたくなりました
ちゅうことで、蜷川実花監督作品なので、色彩と音楽が美しかった・・・で、50点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
コメント
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